前回の更新をした後、うっかりしているうちに、
季節は春から初夏へとめまぐるしく変わってしまいました。
最近更新が少なくなってしまって申し訳ありません。
GW明けから、治療院の前では、ミニカフェが始まり、
玄関先のスペースはタープがかかり、その下にはかわいいテーブルが並んでいます。
オリジナルブレンドコーヒーやハーブティと一緒に、
アレルゲンの少ないお菓子やこだわりのパンなどもあって、
治療に来た患者さんだけでなく、いろいろな方の楽しそうな声が聞こえてきます。
新しいコミュニケーションの場として定着できるといいなと思います。
さて、先日このミニカフェに、畑美奈栄さんがいらしてくれました。
畑さんはネパールで、医者も薬もない山々の村に、
鍼灸をひろめようと活動されている鍼灸師さんです。
赤十字と共同でネパールに鍼灸学校を作り、鍼灸師を育て、
その卒業生と無料巡回医療を展開させています。
また、ネパールに自生するヨモギを使って棒灸を作り、村々の医療に一役買い、
かつ、艾工場で人々を雇用することにより、生活の自立も促しています。
しかし、先日4月25日のネパール大地震により、
多くの村が崩壊し、たくさんの人々が不自由な生活を強いられています。
畑さんが活動されている施設は、幸いにも崩壊は避けられましたが、
そこで働くスタッフたちの家が崩壊や半壊し、
棒灸の生産から巡回医療までの活動が、完全にストップしてしまいました。
地震当時、畑さんご自身は講演会のため日本に滞在中で、被災されなかったのですが、
あちらへの支援準備をして、ネパールに帰国される前にこちらに来ていただいて、
ネパールの状況や支援活動の様子などのお話を聞かせていただき、胸が痛かったです。
ネパールでは、長引く余震、避難生活の長期化などにより、
ますます畑さんの活動が必要になってきます。
畑さんの活動を支援することが、これからのネパールを支援することになると考え、
私たちもお手伝いしたいと考えています。
畑さんの活動を支援している「ティパティよもぎの会」のHPに、
詳しい活動と現在のネパールの状況などが書かれていますので、
ご興味のある方は覗いてみてください。
ティパティ よもぎの会
http://yomoginokai.namaste.jp/index.html
今、畑さんは、ネパール復旧支援のため、ネパールと日本で活動を広げています。
「チャリティ棒灸イベント」と称し、日本の様々な場所で
ネパール棒灸での施術や販売をして、ネパールへのカンパを募っています。
現在、このイベントに参加する方と、
イベントを開く場所を提供してくれる方を募集しています。
お問い合わせ、ご連絡は、ティパティよもぎの会までお願いします。
2015年5月19日火曜日
2015年4月6日月曜日
春うららですが・・・
春うららです。
気がつけばもう5月の陽気なんだと、天気予報が言っていました。
突然やってきた春に、桜の花は慌てて咲いて、
開花したかと思ったらすぐに満開に。
桜の花は、蕾から開花までの時間が短いと、花の色が薄くなるそうで、
そう言えば、今年の桜はいつもより白い感じがします。さて、急にやってきた春に翻弄されるのは、桜だけではありません。
毎年のことではありますが、暖かくなったと言っても、まだ朝晩は冷える毎日。
花冷えという言葉もあるように、急に冷え込む日もあります。
今週はまた冬の陽気に逆戻りだそうで、急激な気温変化には身体もびっくりです。
冬の間は毛穴がぎゅっと締り、風や冷えを防御していますが、
暖かくなると身体の緩みとともに毛穴も開き始めます。
でもこの時期は、身体はまだ春仕様になったばかりで、
毛穴も急激な寒暖に対応しきれません。
身体の中に侵入して悪さをする「風」を「風邪(ふうじゃ)」と言うのは、
前にもお話しましたが、
「春一番」と呼ばれる風があるように、春は風がよく吹きます。
春の風は、暖気と寒気を両方含んでいますから、このような風が吹くと、その両方が身体の中に侵入し、
しかもその風は暴れん坊ですから、
身体の中を吹き回って、至る所に痛みや不具合を生じさせます。
悪寒を感じ、風邪を引いたり、
筋肉をひきつらせて、こむらがえりや、ぎっくり腰、寝違えなどを起こすのも、
この風邪のいたずらです。
春に動き出すのは臓器は「肝」(肝臓)です。
「肝」は、血の生成や分配を司るところで、
冬の休息期だった身体を活動期に代えるために、
「肝」は一生懸命血を全身に巡らせなければなりません。
興奮しやすく、すぐ暴走します。
しかも、抑えつけられるのがキライなので、ガマンを強要されたりすると爆発します。
「肝」の興奮は、そのまま身体や感情の興奮にもつながりますから、
春は浮かれたり、イライラしたり、とても忙しいのです。
先ほどの「春の風」が侵入すると、それを煽ってしまうので、
「肝」は暴走して、多量に血を送り出し、
急に血の気が多くなった場所に痛みを引き起こします。
頭はたくさんの血を必要とするので、特に痛みを引き起こしやすい場所と言えるでしょう。
身体の中で一番血の分配量が多いのは頭です。
ですから、「肝」が興奮して、多量の血を一気に送ると、血管を圧迫して頭痛を引き起こします。
また、風邪が冷気をつれてくると、急に血管が収縮して重痛を起こしたりもします。
(よく氷を食べた時に起こったりする、あの痛みです。)
胃は、消化するときにたくさんのエネルギーが必要なので、たくさんの血を分配されます。
ですから、血が分配されるほどにたくさんの胃液分泌を促すので、
「肝」が興奮して、必要以上の血が巡ってくると、
過食になったり、胃酸過多で胸やけを起こしやすくなったりします。
また、血が全身に運ぶ「栄養」は、「脾」(おなか)で作ります。
「脾」は、「肝」の命令により、血に栄養を載せて身体中に栄養を送ります。
春は活動期に入った身体を動かすために、「脾」もフルに動くので、
「肝」の興奮が昂ぶると、「脾」はそれに振り回されて、疲れ果ててしまいます。
冬に溜まった毒素をデトックスすることも重なり、
おなかが痛くなったり下痢をしやすくなります。
ですから、春は腹七分目くらいにして、おなかに負担をかけないようにしましょう。
おなかが健やかならば、十分な栄養を効率よく運ぶことができるので、
「肝」が暴走しようとしてもそれを抑えることができます。
心も身体もつい、うきうきしてしまう春ですが、
それと同じだけ、具合の悪くなる季節でもあります。
ちょっと意識をして、健やかな春を過ごしましょう。
2015年2月1日日曜日
アンチエイジングな私たちの味方
寒い寒い日が続きます。
暖冬と言われていた今年の冬ですが、やっぱり雪も降りまして、
暖冬でもやっぱり冬は寒いんだなぁと思うこのごろです。
年末も年始のご挨拶もしないまま、今日で1月も終わり。
すっかりご無沙汰しておりましたが、今年もちょこちょこ更新しますので、
お付き合いいただければと思います。
さて、冬の寒さに、すっかり体が冷えて縮こまり、
肩にも背中にも力が入って、身体はこりこり。
巡りも悪くなりますから、身体を動かすのもなんとなくだるい感じ。
その上、すっかり「お年頃」な私たちは、
ホルモンのバランスも崩れがちのところに、さらに冷えも重なり、
この季節はさまざまな不定愁訴に悩まされがちです。
そんな時にとってもぴったりなのは《棗(なつめ)》です。
棗というとなじみがあまりないかもしれませんが、
日本でも昔はよく食べられていた小さなリンゴのような果物で、
優しい甘みとしゃくしゃくとした触感があり、ドライフルーツとして売っていることが多いです。
ナツメヤシと呼ばれる「デーツ」は、よく似ていますが、種類が違い、
こちらはねっとりした触感と甘さがあります。
中国や韓国では薬効のある食品としてよく食べられていて、
「一日食三棗、終生不顕老(棗を一日3つ食べると老いない)」と言われ、
老化防止として古くから用いられていました。
ドライ棗は漢方では「大棗」と呼ばれ、冷えやむくみ、貧血、便秘や下痢(慢性的な)、
婦人病、、婦人強壮に使われています。
栄養的にも、鉄分、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラル分、
葉酸やナイアシンなどのビタミンB群、食物繊維、サポニンなどが豊富に含まれています。
最近は、棗特有の単糖類がアレルギーを引き起こす抗体の生成をブロックする作用があると
発見され、注目されています。
また、サポニンは、脂質の代謝を促進し、便秘やむくみの解消にも効果があるといわれ、
常食にすると太りにくい体質をつくり、老廃物を排出して肌荒れ解消の効果も期待できます。
そして、鉄分やカルシウム、マグネシウムの含量も多く、
精神安定作用があり、不眠にも効果があるので、
アンチエイジングの女性が抱えるさまざまなトラブルに、
いろいろな方面からサポートしてくれる食品と言えます。
棗は生よりドライフルーツのほうが栄養素が高く、
また、ドライのほうが手に入りやすいです。
食べ方としては、そのまま食べるのもいいですが、
生姜や紅茶などと一緒にお茶にするのがおすすめです。
「なつめ茶」(作りやすい量)
材料:棗20こくらい・生姜ひとかけ・はちみつ
1.なつめとスライスしたしょうがをカップ6杯くらいの水で1時間煮る。
2.煮たなつめとショウガを取り出し、フードプロセッサをかけ、漉す。
3.2をもう一度煮汁に戻し、火をかけ、なじんだらできあがり。
4.お好みではちみつを加えてどうぞ。
時間のない方は、こちらをどうぞ。
「なつめ紅茶」(1人分)
材料:なつめ1こ・生姜しぼり小さじ1・紅茶・はちみつ・あればクコの実
1.なつめを適当にさいて、材料を全部カップに入れ、熱湯を注いで5分ほど待つ。
2.やわらかくなったなつめをつぶしてできあがり。
3.お好みではちみつを加えてください。
紅茶は温性で、気を補い血を養う。
生姜は、胃や肺から寒を追い出し温める。
はちみつはおなかの疲れを取り、腸の働きを助け便秘を解消します。
暖冬と言われていた今年の冬ですが、やっぱり雪も降りまして、
暖冬でもやっぱり冬は寒いんだなぁと思うこのごろです。
年末も年始のご挨拶もしないまま、今日で1月も終わり。
すっかりご無沙汰しておりましたが、今年もちょこちょこ更新しますので、
お付き合いいただければと思います。
さて、冬の寒さに、すっかり体が冷えて縮こまり、
肩にも背中にも力が入って、身体はこりこり。
巡りも悪くなりますから、身体を動かすのもなんとなくだるい感じ。
その上、すっかり「お年頃」な私たちは、
ホルモンのバランスも崩れがちのところに、さらに冷えも重なり、
この季節はさまざまな不定愁訴に悩まされがちです。
そんな時にとってもぴったりなのは《棗(なつめ)》です。
棗というとなじみがあまりないかもしれませんが、
日本でも昔はよく食べられていた小さなリンゴのような果物で、
優しい甘みとしゃくしゃくとした触感があり、ドライフルーツとして売っていることが多いです。
ナツメヤシと呼ばれる「デーツ」は、よく似ていますが、種類が違い、
こちらはねっとりした触感と甘さがあります。
中国や韓国では薬効のある食品としてよく食べられていて、
「一日食三棗、終生不顕老(棗を一日3つ食べると老いない)」と言われ、
老化防止として古くから用いられていました。
ドライ棗は漢方では「大棗」と呼ばれ、冷えやむくみ、貧血、便秘や下痢(慢性的な)、
婦人病、、婦人強壮に使われています。
栄養的にも、鉄分、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラル分、
葉酸やナイアシンなどのビタミンB群、食物繊維、サポニンなどが豊富に含まれています。
最近は、棗特有の単糖類がアレルギーを引き起こす抗体の生成をブロックする作用があると
発見され、注目されています。
また、サポニンは、脂質の代謝を促進し、便秘やむくみの解消にも効果があるといわれ、
常食にすると太りにくい体質をつくり、老廃物を排出して肌荒れ解消の効果も期待できます。
そして、鉄分やカルシウム、マグネシウムの含量も多く、
精神安定作用があり、不眠にも効果があるので、
アンチエイジングの女性が抱えるさまざまなトラブルに、
いろいろな方面からサポートしてくれる食品と言えます。
棗は生よりドライフルーツのほうが栄養素が高く、
また、ドライのほうが手に入りやすいです。
食べ方としては、そのまま食べるのもいいですが、
生姜や紅茶などと一緒にお茶にするのがおすすめです。
「なつめ茶」(作りやすい量)
材料:棗20こくらい・生姜ひとかけ・はちみつ
1.なつめとスライスしたしょうがをカップ6杯くらいの水で1時間煮る。
2.煮たなつめとショウガを取り出し、フードプロセッサをかけ、漉す。
3.2をもう一度煮汁に戻し、火をかけ、なじんだらできあがり。
4.お好みではちみつを加えてどうぞ。
時間のない方は、こちらをどうぞ。
「なつめ紅茶」(1人分)
材料:なつめ1こ・生姜しぼり小さじ1・紅茶・はちみつ・あればクコの実
1.なつめを適当にさいて、材料を全部カップに入れ、熱湯を注いで5分ほど待つ。
2.やわらかくなったなつめをつぶしてできあがり。
3.お好みではちみつを加えてください。
紅茶は温性で、気を補い血を養う。
生姜は、胃や肺から寒を追い出し温める。
はちみつはおなかの疲れを取り、腸の働きを助け便秘を解消します。
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