寒い寒い日が続きます。
暖冬と言われていた今年の冬ですが、やっぱり雪も降りまして、
暖冬でもやっぱり冬は寒いんだなぁと思うこのごろです。
年末も年始のご挨拶もしないまま、今日で1月も終わり。
すっかりご無沙汰しておりましたが、今年もちょこちょこ更新しますので、
お付き合いいただければと思います。
さて、冬の寒さに、すっかり体が冷えて縮こまり、
肩にも背中にも力が入って、身体はこりこり。
巡りも悪くなりますから、身体を動かすのもなんとなくだるい感じ。
その上、すっかり「お年頃」な私たちは、
ホルモンのバランスも崩れがちのところに、さらに冷えも重なり、
この季節はさまざまな不定愁訴に悩まされがちです。
そんな時にとってもぴったりなのは《棗(なつめ)》です。
棗というとなじみがあまりないかもしれませんが、
日本でも昔はよく食べられていた小さなリンゴのような果物で、
優しい甘みとしゃくしゃくとした触感があり、ドライフルーツとして売っていることが多いです。
ナツメヤシと呼ばれる「デーツ」は、よく似ていますが、種類が違い、
こちらはねっとりした触感と甘さがあります。
中国や韓国では薬効のある食品としてよく食べられていて、
「一日食三棗、終生不顕老(棗を一日3つ食べると老いない)」と言われ、
老化防止として古くから用いられていました。
ドライ棗は漢方では「大棗」と呼ばれ、冷えやむくみ、貧血、便秘や下痢(慢性的な)、
婦人病、、婦人強壮に使われています。
栄養的にも、鉄分、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラル分、
葉酸やナイアシンなどのビタミンB群、食物繊維、サポニンなどが豊富に含まれています。
最近は、棗特有の単糖類がアレルギーを引き起こす抗体の生成をブロックする作用があると
発見され、注目されています。
また、サポニンは、脂質の代謝を促進し、便秘やむくみの解消にも効果があるといわれ、
常食にすると太りにくい体質をつくり、老廃物を排出して肌荒れ解消の効果も期待できます。
そして、鉄分やカルシウム、マグネシウムの含量も多く、
精神安定作用があり、不眠にも効果があるので、
アンチエイジングの女性が抱えるさまざまなトラブルに、
いろいろな方面からサポートしてくれる食品と言えます。
棗は生よりドライフルーツのほうが栄養素が高く、
また、ドライのほうが手に入りやすいです。
食べ方としては、そのまま食べるのもいいですが、
生姜や紅茶などと一緒にお茶にするのがおすすめです。
「なつめ茶」(作りやすい量)
材料:棗20こくらい・生姜ひとかけ・はちみつ
1.なつめとスライスしたしょうがをカップ6杯くらいの水で1時間煮る。
2.煮たなつめとショウガを取り出し、フードプロセッサをかけ、漉す。
3.2をもう一度煮汁に戻し、火をかけ、なじんだらできあがり。
4.お好みではちみつを加えてどうぞ。
時間のない方は、こちらをどうぞ。
「なつめ紅茶」(1人分)
材料:なつめ1こ・生姜しぼり小さじ1・紅茶・はちみつ・あればクコの実
1.なつめを適当にさいて、材料を全部カップに入れ、熱湯を注いで5分ほど待つ。
2.やわらかくなったなつめをつぶしてできあがり。
3.お好みではちみつを加えてください。
紅茶は温性で、気を補い血を養う。
生姜は、胃や肺から寒を追い出し温める。
はちみつはおなかの疲れを取り、腸の働きを助け便秘を解消します。