2014年1月25日土曜日

ウイルスの大好きな季節です。

冬の寒さもますます増して、
雪が降るとか降らないとかというコメントもよく聞きます。
こちらは幸いまだ雪は降りませんが、
どこからか吹いてくる雪風が、冷たさを運んで芯まで冷えてしまいます。

天気がいいのはいいけれど、すっかり乾燥も増長して、
のどはいがらっぽっくなるし、お肌もカサカサ。
いつもより余分の水分保湿が欲しいところです。

こんな寒くて乾燥した空気は、私たちにとってはありがたくないけれど、
ウイルスたちにとってはとても住みやすい環境。
今巷をにぎわせているノロウイルスやインフルエンザウイルスも、
こんな乾燥した空気が大好き。
他にもロタウイルスなどの胃腸炎を引き起こすウイルスも、ただいま増殖中で、
巷にはさまざまなウイルス疾患が発症しています。

どのウイルスも共通していることは、飛沫感染と接触感染により広がります。
ですから、防衛として万全ではないですが、
うがいと手洗い、外出時はマスクが有効と言えます。

一般に、
インフルエンザは、発症前日から発症後5~7日。
ノロウイルスは、潜伏期間は1~2日、発症は2~3日程度ですが、
保菌期間は発症から1週間と言われています。

とはいえ、そんなに休めないのが実情。
しかも、発症前は感染していることもわからないし、
ウイルス感染しても、3分の1は症状があまり出ず、
3分の1は発症しないと言われているので、
必然的にウイルスは蔓延してしまいます。
ですから、ウイルスと接触しても感染しない強い抵抗力をつけて、
自衛することが大切です。

まず一番大切なことは、粘膜に潤いを保たせるために、十分な水分補給と、
体力を必要以上に消耗させないことと、
消耗してもすぐ補給、メンテナンスができるように、
十分な睡眠をとることです。

また、免疫力を高めるためには体温を上げることが効果的で、
体温が1℃上がると、免疫力が20%上がると言われています。
体温が普段から低い人は、生姜がおススメです。

韓国では、「キムチを食べないと病気になる。」と言われているそうですが、
にんにくは体力を滋養しますし、発酵食品は、酵素の効能により、
腸内細菌の環境をバランスをよくし、肝機能を整え、免疫力を高めます。
ヨーグルトも、最近インフルエンザによく効くと騒がれていますが、
外国の食べ物に頼らなくても、日本は発酵食の宝庫です。
納豆、味噌、醤油、漬物、日本酒や甘酒、など、
身の回りには昔ながらの発酵食品がたくさんあります。
そういった食品は、日本人の身体に適するように作られていますから、
見直してみるのもいいかもしれませんね。

さまざまなウイルスがはびこる今の時期、
上手に身体を作って、感染から身を守っていきましょう。

2014年1月10日金曜日

お正月疲れの胃腸のために

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

お正月も明け、来週は成人式。
大人になる方はもちろん、お父さんお母さん方も、
20歳まで立派に育て上げた自分たちのために、お祝いをしてくださいね。

さて、行事の多かった年末年始。
ご馳走もたくさん食べて、胃腸も少々お疲れ気味。
胸焼けや胃もたれがあったり、身体がむくみ気味だったりしませんか?
体重が増えてしまった人も多いでしょう。

胃は、わりと自虐的な内臓で、疲れたり具合が悪くなると、胃の中に熱を持ち、
胃酸が増加するので、たくさん食べたくなります。
しかし、胃酸は出ますが、消化してエネルギーに変える力がないために、
胃酸も食物も胃に滞留したままになるので胃酸で胃壁を傷つけ、
水分も滞らせてしまうので、身体がむくみやすくなります。

ですから、食べ過ぎているはずなのに、
「食べても食べてもおなかがすく。」「いつも食べないのに、たくさん食べている。」
というときは、逆に食べる量を気をつけなくてはなりません。

特にお子さんは、風邪を引く前など体調を崩す前に、
そういう症状がでやすいので、注意が必要です。

こういう場合は、もちろん胃腸を休め疲れを取ることはもちろんですが、
胃の熱を下げて、滞ったものを流すように促してあげることが必要です。

白菜、セロリ、きゅうり、こんにゃくは、熱を下げて便通をよくします。
また、大根、かぶ、たまねぎ、そば、らっきょうなどは、
滞ったエネルギーを流す作用を持っています。
特に大根は、胃の熱を下げる作用と、
消化を促し、おなかに滞っているエネルギーや水分を、全身に巡らせる効果があるので、
食べすぎて疲れた胃腸にもってこいです。

大根おろしや、なますなど、生で食べると更に効果的です。
ただし、たくさん食べるとおなかを冷やして逆効果になりますから、気をつけてくださいね。

胃もたれなどで胃が重たい、食べるとすぐにげっぷが出てしまうなどの症状のときは、
かぶやれんこんが、胃腸を優しく力づけてくれます。

1月7日に七草粥を食べますが、七草の中にすずな(大根)、すずしろ(かぶ)が入っているのは、
こういうことなんですね。

お正月があけたと思ったら、すぐに日常がはじまり、
ぐずぐずしているとすぐに2月になってしまいそうな勢いですから、
早めにおなかも正常に戻して、今年も元気に過ごしましょう。