節分も終わり、2月4日は立春でした。
昨日は、東北地方を中心に「春一番」が吹き、そのほかの地方でも強い風が吹いています。
日本ではなじみが薄いですが、明日2月9日は、旧正月で、中国圏や韓国では新年を祝います。
暦の上では、新しい季節の到来です。
春といっても、まだ春の最初。
実際には、まだまだ寒い日が続きます。
それでも、身体も少しずつ冬眠(笑)から目覚めて、
これからやってくる新しい活動期への準備を始めます。
今までのように、寒いからといってネコのようにコタツで丸くなっていては、
春を迎える準備ができません。
でも、だからと言って薄着になって、外を走り回るのもお勧めできません。
では、春の初めのこの時期、どうやって過ごせばいいでしょうか?
冬は休息期で、身体は最低限の活動で動いて、
身体のメンテナンスを行い、新しい季節に活動するためのエネルギーを蓄えています。
一方、春は活動期になりますから、身体はがらりと変わります。
身を縮めていた筋肉や肌が少しずつ緩み、動きやすい状態になり、
内に秘めていたエネルギーを発散させて動きを活発にさせます。
しかし、まだ外は寒いですから、直接冷たい風に当たってしまうと、
開き始めた毛穴から、容易に風邪の侵入を許してしまいます。
また、身体を活動させるためには、陽気と言う温かいプラスのエネルギーが必要です。
身体に蓄えていたエネルギーは、陰気という冷たいマイナスのエネルギーですから、
そのエネルギーを温めて、陽気に変える必要があります。
ですから、身体を冷やしてしまうと、陰気を陽気に変えることができず、
うまく活動期の身体に変えることができません。
ですから、春が近づいたからといって、薄着にならず、
しっかりと防寒をして、身体を守りましょう。
また、活動エネルギーは、身体の内側から外へ伸びやかに流れていきます。
春のエネルギーは、特に、新芽が伸びるように伸びやかに流れるので、
抑えられたりすることを嫌います。
ですから、きつい服などではなく、ゆったりとした服を着て、
リラックスして春のエネルギーが流れやすくしましょう。
この時期は、寒暖の差が大きく、身体がそれについていくのも大変です。
この季節とうまく付き合うには、特に意識して生活しなくてはなりません。
めまいや頭痛、のぼせなどは、
この春のエネルギーをうまく調整できないために、起こりやすい症状です。
こんなときは、身体を締める物を緩め、お腹を温めてゆっくり深呼吸してみましょう。
春のエネルギーの巡りがよくなり、身体が少しずつ楽になるでしょう。
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