お正月が来たと思ったら、もう2月です。
寒い冬も、日々春に向かって進んでいます。
2月3日は節分ですね。
皆さんのおうちでは、豆まきをしたり、恵方巻きを食べたりするのでしょうか?
節分と言うのは、本来「季節を分ける」(字のまんまですね)
つまり、季節の変わり目の節日を指し、
立春、立夏、立秋、立冬それぞれの前日にあるものでした。
そして、冬から春になるこの時期を1年の境と考えられ、
立春の前日は、現在の大晦日にあたり、平安時代の宮中では、陰陽師らによって、
旧年の厄や災難を祓い清める儀式がありました。
節分に豆をまくようになったのは、室町時代以降で、
中国の習俗が伝わったものだとされています。
豆は「魔滅」に通じ、無病息災を祈る意味があるのです。
ただ、投げる豆は必ず炒った豆でなくてはなりません。
生の豆を投げると、拾い忘れた豆から芽が出てしまうと、縁起が悪いからです。
そして、「炒る」は「射る」にも通じ、
東洋医学でよく使われる陰陽五行の法則
(全ての自然の道理は木、火、土、金、水の5元素に分類される)により、
厄病は、金(硬い、冷たい、固まる)に分類されます。これが鬼にたとえられます。
一方、「火」は、「金」を溶かすことができることから、
「火」は「金」の作用を消すことができます。(なんだかじゃんけんみたいな法則でしょ?)
「豆」は、「魔目」に通じ、堅い大豆は「金」とされます。
なので、それを「火」で炒って、鬼(金)に投げつけたり、外に投げるたりして、
最後は人間が食べてしまうと言うことで、「魔滅」となり、厄病を退治するわけです。
昔の人の考えって、すごいこじつけですよね。
こういう由来を聞くと、ほほえましくて笑ってしまいますが、
実際、この時期はインフルエンザや風邪が流行し、
寒さからで呼吸器などの不調が出やすい時期です。
「金」の厄病は、呼吸器系の症状にあたり、その症状を緩和させるためには
身体を温め(火)身体を活性化させて抵抗力を高めると言う点でも、
この時期にお祓いをすることで、風邪を引かないように注意するということからも、
ただ単なるこじつけではなく、理にかなっていると言えるでしょう。
今年も、ただいまインフルエンザ蔓延中です。
元気よく豆をまいて、インフルエンザなんてふっ飛ばしましょう。
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