ここの所、急な夏日で、着る物ががらりと変わりました。
そろそろ本当に初夏の予感。
この時期は身体が活性化して、活動しやすくなる時期ですが、
肌に湿疹が・・・かさかさして・・・かゆみが・・・などの症状を訴える人が結構います。
ここのところの陽気や環境によるものも多いですが、
肌は、体調のバロメーター。
身体からのSOSだったりします。
(1)食べ過ぎたり、飲みすぎたりすると、お腹にたくさんの熱が生じます。
そして、それが続くとその熱に湿気が交じり合い、べたべたとした熱に変わります。
それを身体が体外に排出しようとして、
口や鼻の周りに吹き出物が出たり、顔に脂が浮いてきたりします。
その熱が激しくなると、口内炎などを生じることもあります。
こんなときは、消化の良いお腹に優しい食事で腹7分目くらいを心がけましょう。
中脘(ちゅうかん):みぞおちとおへその中間にあるツボ。
食あたり、吐き気、胃痛など、胃腸疾患に良く効く。
天枢(てんすう):おへその外側指3本分。便秘や下痢、胃腸疾患に効く。
などを、やさしく温めたり(お灸は良く効ききます)すると、治りが早くなります。
(2)ストレスでイライラが続くと、気(生体エネルギー)の停滞が起こり、
頬や目の周りにしみができやすくなります。
また、それがひどくなると停滞した場所から熱が生じ、吹き出物ができやすくなり、
目も充血しやすくなります。
肌がくすんだかな?と思ったら、肩の力を抜いて、深呼吸をして見ましょう。
停滞していた気が、深い呼吸とともに流れますよ。
膻中(だんちゅう):左右の乳首を結んだ中間。
動悸や息切れ、イライラ、不眠など自律神経失調症に。
内関(ないかん):手首のしわの中央から指3本分の場所にあるくぼみ。
気持ちを落ち着かせ、イライラによる胸の熱を発散させる。
をやさしく指で押さえて深呼吸すると、気持ちが落ち着きます。
(3)肌がざらついて荒れやすく、いつも目の周りにシミやクマがでてしまうのは、
血の巡りが悪く、停滞するからです。
血は停滞すると、色が黒ずむので、血が停滞した場所にシミやクマができてしまいます。
こういう症状が出る方は、肌だけではなく、下腹部などに押さえると痛いところがあったり、
生理がひどかったりする人が多いです。
(4)血が不足すると、全身に栄養を送れなくなるので、肌にももちろん反応が出ます。
肌がカサカサして潤いがなく、ひどいときはかゆみが出たり発赤したりするのがその症状です。
また、つめが割れやすかったりささくれができます。
これは、貧血や生理の量が多いとか、長期に渡る疲労や
胃腸虚弱であまり食べられない方に多く見られます。
(3)(4)は、血の問題なので、血を司るこのツボをやさしく温めてあげるのがおススメです。
三陰交(さんいんこう):うちくるぶしの上指4本分にあるくぼみ。
血海(けっかい):膝のお皿の内側の上端から指3本上。
血の巡りと分配の調節をする。生理痛にも有効。
(5)肌に張りがなくくすみがち。目、鼻、口の周りにしみができやすく、しわになりやすいのは、
気の不足によるものです。
いわゆるパワー不足ですから、肌の感じもなんだかよれよれした感じ。
寝不足になると、顕著に現れてしまいます。
関元(かんげん):おへその下指4本。元気付けのツボ。
ぺこぺこしていて力がない人は、絶対に冷やさないこと。
やさしく温めてあげてください。(お灸はとてもいいです。)
思い当たる症状、ありました?
一口に肌荒れといっても、その原因はさまざまです。
「肌は内臓の鏡」とも「肌は薄い脳」ともいわれ、
身体の変化にとても敏感な場所です。
鏡を見て「あれ?」と思ったら、
化粧水や栄養クリームをつける前に、身体のメッセージに耳を傾けてあげてくださいね。
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