先週、日本列島を通り過ぎていった台風の影響で、
最後まで残っていた夏の名残も一気に吹き飛ばされて、
季節は本格的な秋に突入しました。
澄み切った空、心地よい風、ひんやりとした空気。
厳しい暑さから開放されて、身体もホッとしています。
でも、ここで気を抜かないでくださいね。
うっかり脱力してしまうと、夏の疲れが一気に出てしまいます。
お腹は暑さと湿気が大の苦手。
さらに夏は暑さにかまけて、冷たいものをたくさん飲んでしまいがちなので、
余計に胃腸に負担をかけています。
今年の夏は、例年よりも厳しかったので、
胃腸もかなりお疲れ気味。
ここ2週間くらい、お腹が弱って体調を崩している人がたくさんいます。
お腹を下したり、逆に便秘になったり。
そこまで行かなくても、なんとなくおかしいなと感じている人もいると思います。
ちょっと自分のおなかを触ってみてください。
冷たくなっているところがありませんか?
夏の時期は体表が開いていて、エネルギー(熱)の発散とともに、
老廃物、水分の代謝を活発に行っています。
サラリとした汗を掻くのは、身体の中にたまった熱を外に発散させるためです。
このときにアイスなどの冷たいモノを食べても、それらと一緒に冷えも流れてしまうので、
食べすぎさえしなければ、問題ありません。
しかし秋に入ると、それまで開いていた体表を閉じ、
身体の中のものをためようとする働きにスイッチが切り替わります。
夏の間冷たいものをたくさん食べたり、クーラー漬けになったり、
この時期に冷たいモノを取ったりすると、
その冷えも身体の中に取り込もうとして、身体の芯を冷やしてしまいます。
下痢は、その冷えを何とか体外に排出しようという、おなかの防衛反応です。
また、秋は乾燥の季節なので、秋の初めの冷えと重なると、
鼻や喉、気管、肺などを刺激してダメージを与えます。
鼻水や咳が出るのは、それらに対する反応です。
冷えによっておなかが弱くなると、下腹部に力が入らなくなって、
おなかをつきだす姿勢になってしまいます。
すると、おなかで状態を支えることができなくなり、腰や背中に負担がかかります。
また、身体のバランスを取るために、顎を突き出す形になりますから、
首や肩にも負担がかかり、肩コリや腰痛になりやすいです。
この時期は、身体が発散という外向性から、収斂という内向性に変わるので、
筋肉も固まりやすくなってきています。
そんなときに、不意に振り向いたり、重い荷物を持ったりすると、
ギックリを起こしたりするので、注意が必要です。
元気に秋を過ごすためにも、おなかを温めて、冷えを取りこまないことが大切です。
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