2013年12月20日金曜日

忙しい合間にこんなお鍋をどうぞ。

気がつけば、今年もわずかになりまして、
これからクリスマスに忘年会、その後は年越しお正月と、いろんな行事が目白押し。

忙しいながらも、楽しい時間を過ごしたいものです。
でも、師走の慌しさも手伝って、身体は少々お疲れ気味です。
健やかに、年を越して、元気に新年を迎えるためにも、
行事の合間に身体を立て直しておきたいものです。

この時期、機能が不安定になるのは、おなか(脾)と肝です。

おなか(脾)は、食物を消化して、そこからエネルギーを生成し、
それを全身に分配するために、肝へと運びます。

肝という場所は血を司る場所で、身体に血液をスムーズに流し、
おなか(脾)で作られたエネルギーを全身に分配します。
また、解毒機能を持つため、薬だけでなく、飲食全般を身体に取り入れるたびに、
肝はフル活動することになりますから、
暴飲暴食が続くと、当然胃腸に負担をかけるとともに、肝機能のバランスも崩れます。

この時期は、ストレスもかかりやすいので肝はお疲れ気味で、
やけっぱち気味に興奮しやすくなっています。
(肝はストレスに影響されやすい)

そこで、今回はそんなおなか(脾)と肝を養い、
はたらきをたすけるのに効果的なお鍋をご紹介します。

それは、韓国料理の《スンドゥブ鍋》です。
辛味の少しついた、アサリ出汁のお豆腐の鍋です。
辛味は、抑圧され暴れやすい肝を落ち着かせ、
コチュジャンのかすかな酸味が肝のはたらきを助け、
控えめな甘味は、おなか(脾)を養います。

また、材料のあさりは、肝機能を高め、豚肉、豆腐は、おなか(脾)のはたらきを促進します。
なによりも、温性の食物で作る鍋なので、この時期冷え気味の身体を温めてくれます。

スンドゥブ鍋のレシピ
材料:絹ごし豆腐、あさり豚肉、豚肉、ねぎ(たまねぎでも良い)、卵
調味料:コチュジャン、ごま油、粉唐辛子(辛さはお好みで入れなくても)、
     砂糖、おろしにんにく、鶏がらだし、醤油、酒

1、豚肉を適当な大きさにきり、フライパンにごま油を引き色が変わるまで炒める。
2、鍋に水を入れ、そこに炒めた豚肉とアサリを入れ、調味料を加える。
3、アサリの口が開いたら、適度にちぎった豆腐とねぎを入れ、
  火が通ったら、最後に生卵を鍋に落として出来上がり。

もし、ねぎではなく、たまねぎを入れる場合は、先に入れてください。
お好みでえのきや、大根などを入れてもおいしいです。

少し辛めの味も、卵を入れるととてもマイルドになります。
ごはんにもぴったり。
ぜひおためしを。







































2013年12月6日金曜日

ぎっくり腰流行中

師走になりました。
歩く速度も心なしか速くなり、なんとなくわさわさとした気分です。

クリスマスに忘年会、年越しにお正月。
一年の一番最後の月は、行事も仕事もたくさんあって、
どうしても急かされてしまいがちですね。

頭では「あれも、これも」と考えつつも、
身体のほうがそのスピードについていけないのかな?
毎年この時期になると、増えるのがぎっくり腰。
今年も例年通り(あんまりいいことではありませんが・・・)、
ぎっくり腰の患者さんが急増しています。

せわしない時間もさることながら、
この時期は、秋から冬に移行する季節。
秋冬は春夏の活動期から休息期に移行する季節だと、前に書きました。
休息期は、来シーズンの春夏に元気に身体を動かすためのエネルギーを貯め、
疲れた身体を休め、メンテナンスをする時期です。

そのため、エネルギーを発散させることから、
エネルギーを身体の中に貯めるための身体作りがなされます。
毛穴は閉じ、皮膚や筋肉もきゅっと締まって、
身体の中のものを外に漏らさないようにして、
無駄なエネルギーを消費しないように、活動も少なくなります。

眠かったり、なんとなく身体が重く感じて、
暖かかったときよりも動きが鈍いと感じる人が多いと思いますが、
それは休息期に入るので、ある程度は当然のことなのです。

自然界では、動物も植物も、寒さから身を守りぎゅっと丸まってじっとしている季節。
人間界だけが、逆ですね(笑)

でも、人間だって、自然界の一部です。
季節の変化とともに、身体も変わります。
それなのに、そんな時期にわさわさと忙しく動き回ったりすると、
その動きに、変化した身体がついていかず不具合が生じてしまいます。
ぎっくり腰はそのひとつといえるでしょう。

動きの鈍くなった筋肉や筋を、急に動かしたりひねったりするので、
筋肉や筋を傷つけてしまうのです。

なるべく不具合を生じないための予防は、
①疲れすぎない
②身体を温める
③食べ過ぎない
④深呼吸をする

①腰は生命エネルギーを反映する場所ですから、
エネルギーが不足すると、腰に不具合が生じやすくなります。
休息、睡眠をしっかりとって、生体エネルギーを削らないようにしましょう。

②また、身体が温まると、動きもよくなります。
筋肉の伸び縮みも温まると滑らかになりますから、急な動きにも対応できます。

③上体はおなかと腰で支えています。
おなかの力が弱くなれば、腰に負担がかかります。
この時期、いろんな行事が重なって、暴飲暴食になりがちですから、注意が必要ですね。

④そして、心の緊張はそのまま筋肉の緊張につながります。
人間は、力を入れることは得意ですが、抜くことは苦手なようです。
一度緊張すると、筋肉を緊張したままにしがちで、
それはそのまま凝りに移行してしまいます。
筋肉が固まれば、収縮が悪くなるので動きも悪くなります。

忙しいときほど、身体の力を抜きましょう。
どうしても力が抜けないときは、深呼吸をするといいでしょう。
息を吐くときに、筋肉も弛緩するので、呼気に意識を持つといいでしょう。

これから忙しくなる師走ですが、
元気に楽しく年を越すためにも、少しだけ心に余裕を持って動きましょう。
ちょっと意識するだけでずいぶん違いますから、参考にしてくださいね。