師走になりました。
歩く速度も心なしか速くなり、なんとなくわさわさとした気分です。
クリスマスに忘年会、年越しにお正月。
一年の一番最後の月は、行事も仕事もたくさんあって、
どうしても急かされてしまいがちですね。
頭では「あれも、これも」と考えつつも、
身体のほうがそのスピードについていけないのかな?
毎年この時期になると、増えるのがぎっくり腰。
今年も例年通り(あんまりいいことではありませんが・・・)、
ぎっくり腰の患者さんが急増しています。
せわしない時間もさることながら、
この時期は、秋から冬に移行する季節。
秋冬は春夏の活動期から休息期に移行する季節だと、前に書きました。
休息期は、来シーズンの春夏に元気に身体を動かすためのエネルギーを貯め、
疲れた身体を休め、メンテナンスをする時期です。
そのため、エネルギーを発散させることから、
エネルギーを身体の中に貯めるための身体作りがなされます。
毛穴は閉じ、皮膚や筋肉もきゅっと締まって、
身体の中のものを外に漏らさないようにして、
無駄なエネルギーを消費しないように、活動も少なくなります。
眠かったり、なんとなく身体が重く感じて、
暖かかったときよりも動きが鈍いと感じる人が多いと思いますが、
それは休息期に入るので、ある程度は当然のことなのです。
自然界では、動物も植物も、寒さから身を守りぎゅっと丸まってじっとしている季節。
人間界だけが、逆ですね(笑)
でも、人間だって、自然界の一部です。
季節の変化とともに、身体も変わります。
それなのに、そんな時期にわさわさと忙しく動き回ったりすると、
その動きに、変化した身体がついていかず不具合が生じてしまいます。
ぎっくり腰はそのひとつといえるでしょう。
動きの鈍くなった筋肉や筋を、急に動かしたりひねったりするので、
筋肉や筋を傷つけてしまうのです。
なるべく不具合を生じないための予防は、
①疲れすぎない
②身体を温める
③食べ過ぎない
④深呼吸をする
①腰は生命エネルギーを反映する場所ですから、
エネルギーが不足すると、腰に不具合が生じやすくなります。
休息、睡眠をしっかりとって、生体エネルギーを削らないようにしましょう。
②また、身体が温まると、動きもよくなります。
筋肉の伸び縮みも温まると滑らかになりますから、急な動きにも対応できます。
③上体はおなかと腰で支えています。
おなかの力が弱くなれば、腰に負担がかかります。
この時期、いろんな行事が重なって、暴飲暴食になりがちですから、注意が必要ですね。
④そして、心の緊張はそのまま筋肉の緊張につながります。
人間は、力を入れることは得意ですが、抜くことは苦手なようです。
一度緊張すると、筋肉を緊張したままにしがちで、
それはそのまま凝りに移行してしまいます。
筋肉が固まれば、収縮が悪くなるので動きも悪くなります。
忙しいときほど、身体の力を抜きましょう。
どうしても力が抜けないときは、深呼吸をするといいでしょう。
息を吐くときに、筋肉も弛緩するので、呼気に意識を持つといいでしょう。
これから忙しくなる師走ですが、
元気に楽しく年を越すためにも、少しだけ心に余裕を持って動きましょう。
ちょっと意識するだけでずいぶん違いますから、参考にしてくださいね。
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