2014年6月21日土曜日

W杯と身体の関係

冷夏と言われつつも、夏は暑い。
心も体も活動期間ですから、気も血も活発にめぐります。
何となく気持ちがわくわくしたり、何かに興奮したり、いろんなことに目が向き、
仕事も遊びもがんばっちゃう・・・本来夏はそんな感じです。


ところが、梅雨で湿気が身体に入ってしまうと、
活発に巡ろうとする気血の流れが湿気によって疎外されてしまうので、
やる気が起こらなくなったり、だるくて動けなくなったりします。


身体を動かして汗を流すことが、暑い夏を楽しく過ごす秘訣です。


身体が活発になると、気力も活発になりますから、
何かに興奮したり、楽しいと思う気持ちも隆起します。
気持ちが上がると、気も上がり、血も上がりますから、
頭もめぐり、活動も活発になります。


ところが、この気持が余り上がり過ぎると、身体に支障をきたし、
活動を再び妨げる原因になります。


たとえば、「怒」。
「怒り」は血を騒がせ、「肝」という機能を不安定にさせます。
「肝」は血の分配を司るところなので、それを収めようとして負担がかかるからです。
日々のストレスはイライラを生じ、「怒り」となります。
「肝」がストレスにとても敏感だというのは、そういうことです。


「喜」もしくは「楽しみ」は、気を緩ませ心を軽くさせます。
「心」の機能と関係が深く、気血の流れに直接関係しますから、
適度であれば循環が滞りなく、身体の調子も上がりますが、
過度になると、心拍のリズムを乱し、身体を消耗させます。


ただ今W杯で盛り上がっておりますが、
勝っても負けても、興奮してお酒の量が増えたりすると、
負けて悔しければ、「怒り」を助長し、
騒いでいる「肝」をさらにお酒で負担をかけてしまいます。


また、勝てば、「喜び」に心が緩みますから、羽目を外しやすく、
お酒でさらに緩ませてしまうので、身体の消耗を助長してしまいます。


祝賀会も、残念会もほどほどに。
それでも、楽しい時間を過ごしたいですから、そんなときはこちらをお供にどうぞ。


《豆腐とトマトのサラダ》
豆腐とトマトは、かっかした気持を鎮め、暴れて滞った「肝」の流れをよくします。


《豚肉と野菜のオイスターソース炒め》
豚肉と小松菜、にんじんは、「心」を鎮め養い、
ニラは解毒作用があるので「肝」を助けるので、疲れすぎを防ぎます。
また、青梗菜にも、心を養い不安を取る効能がありますので、
青梗菜に変えて作るのもおすすめです。


料理ができないときは、落花生を食べるのもOK。
中国では、身体の弱い場所を食べると強くなるといわれていて、
「肝」が疲れるときは「肝臓」(レバー)を、
「心」が疲れるときは「心臓」(ハツ)を食べるといいでしょう。
焼き鳥屋さんで、ぜひ。


何事も過ぎたるは及ばざるが如し。
食べ過ぎ、飲み過ぎはもちろん、興奮しすぎるのは身体によくありませんから、
くれぐれも程々に楽しんでくださいね。







2014年6月14日土曜日

湿気を身体から追い出そう!

連日の雨から一転して、今日は真夏のような青空。
久しぶりの青空はうれしいけれど、一気に上がる気温と昨日までの雨による高湿度で、
身体にとっては、あんまりうれしくない気候です。


ここ何回かお話している「湿気」ですが、暑いのも冷たいのも大好き。
冷えがあるときは、冷えを取り込んで頑固に身体を冷やし、
関節痛やむくみが出やすくなり、おなかの機能を低下させてしまいます。


暑いときには、熱を身体に取り込んで体内に熱を溜めこんでしまいますから、
のぼせや熱中症になりやすく、
心臓にも負担がかかるので注意が必要です。


また、湿気は一度取り込むと、冷えも熱もなかなか手離さないので、
いつまでも冷えや熱が身体の中にしつこく残って悪さをします。
ですから自律神経が乱れて、身体にさまざまな不調をきたします。


末端への気血の循環や水分調節は、筋肉の収縮と呼吸によって行われていますから、
筋肉が常に柔らかく、滑らかに収縮することができれば、
多少の気温差や湿気が入り込んできても、
それらを上手に排出して対応できるのですが、
筋肉が固く収縮がうまくできないと、なかなか排出できないばかりか、
急激な変化に柔軟についていけないので、
筋肉の引き攣れぎっくり腰やぎっくり首をおこしやすくなります。


この時期は湿気やどんよりした天気のせいで、
気分もあまりすぐれないし、身体もだるく、身体を動かしたくない気分ですが、
軽い運動をして汗を流したり、
マッサージやストレッチなどをして固くなった筋肉を解しておけば、
巡りもよくなり、健やかに梅雨を乗り越えることができますよ。


とは言え、毎日雨が続いて外に出られない日も多いでしょう。
そんなときは、家でできる簡単な運動をご紹介しますね。



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[ 足踏み体操]
足を高く上げてその場足踏み。
お好みの音楽に合わせて行えば、効果倍増です。




[ペンキ塗り体操]
掌を刷毛に見立て、壁にペンキを塗るように肩から大きく上下に動かします。
下から上に上げるときは、手の甲を壁につけるように。
手首、肘、肩の関節を柔らかくする体操です。




だるくてどうしても動きたくないときは,




[ふくらはぎマッサージ]
仰向けになり、片方の足は膝を立て、もう片方の足を膝の上に乗せ、
膝頭でしごくようにふくらはぎや脛を動かす。
これなら、テレビを見ながらや、寝る前に簡単にできますよね。




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そして、汗を掻いたらこまめにふき取りましょう。
汗の掻きっぱなしは、せっかく排出した湿気を再び取り入れ、
熱や冷えを取込む元になります。


それでは、ジメジメした梅雨も元気に過ごしましょう。



2014年6月6日金曜日

湿気撃退レシピ

いきなり暑い日がやってきたと思ったら、いきなり梅雨宣言。
例年よりも早い梅雨入りに、それまで乾燥した空気に慣れていた身体は、
いきなりの湿気の到来に大慌て。


身体が重くだるくなるし、顔も手足もむくみ気味でイケていないし。
それだけならともかく、節々が痛くなったり、
胸が詰まったような不快感や、頭痛や食欲不振などを感じる人もいるでしょう。
それらはすべて湿気が身体にへばりついて起こす症状です。


人間はたえず水を必要としていますが、多すぎても身体によくありません。
この時期のように湿度が高くなると、身体の中の水分代謝も低くなります。
代謝がうまくいっていれば、余分な水分は尿や汗などで排泄されますが、
疲れていたり、寝不足や、身体を冷やしていたりすると、うまく水分を排泄することができなくなり、
結果、余分な水分を身体に貯めこんでしまうことになります。


水の代謝を助ける食材は、前回もお話ししたように、緑豆もやしが有効です。
スープにしてもよし、炒めものでも、和え物でも、サラダにしてもよし。
それに+αの食材を加えて、自分の身体に合ったレシピで湿気を対処しましょう。


①ジメジメが嫌な時。
湿気が多いと、汗を掻きにくくなります。
そんなときは、身体の湿気を取り発散作用のあるニラやネギ、ショウガなどを加えましょう。


おすすめレシピ
《豚にら炒め》
材料:豚肉、ニラ、もやし、ネギ、しょうが、酒、塩コショウ
レバニラの豚肉バージョンです。
1.豚肉は適当な大きさに切り、酒とショウガを混ぜたものを揉み込む。
2.フライパンに油をひいて肉を焼き、色が変わったらもやし、ネギを投入。
3.塩コショウで味を付けた後、最後にニラを入れてさっと炒めたら出来上がり。


レバーが得意な方は、ぜひレバーで。でも、豚肉もビタミンAが豊富で、
夏バテしやすい今の時期は、とても身体に有効な食材です。


②冷え症や冷たいものを食べておなかを冷やしているとき
水と冷えはとても仲が良く、二つがくっつくとより身体の代謝を低下させます。
こんなときは、身体の中から温めて代謝を促します。
ネギ,ショウガのほかに、トウガラシやニンニク、エビなどを取り入れてみてください。


おすすめレシピ
《エビと春雨のスープ》
材料:エビ、緑豆春雨、もやし、にら、にんにく、鶏がらスープ、
1、鍋にごま油を少したらし、みじん切りにしたニンニクを炒め、
  香りが出たらエビとネギ、もやしを入れてさっと炒めます。
2、水を加え沸騰したら、とりがらスープの素と春雨を投入。(春雨は水に戻さなくてOK)
3、塩コショウで味を調え、最後にニラを入れてさっと火を入れたら出来上がり。


③湿気がおなかに入ると、食欲不振や頭痛を引き起こします。
こんなときは、おなかの調子を整え、おなかに溜まった余分な水の排出を促す、
大豆、ソラマメ、枝豆、あずき、トウモロコシなどがおすすめです。


おすすめレシピ
《空豆と春雨の中華サラダ》
材料:空豆、トウモロコシ、緑豆春雨、スイートチリソース、しょうゆ、砂糖、レモン汁
1、ソラマメ、トウモロコシは茹でて一粒づつばらしておく。(トウモロコシは缶でも可)
2、春雨は沸騰した湯に入れ1~2分茹で、(固めのほうがおすすめ)
  水を切った後、食べやすい長さにカットする。
3、ピリ辛ソースは、材料を全部混ぜて味を調えておく。
4、材料をすべて和える。


空豆は、枝豆や大豆などに変えてもOK。
食欲不振で、身体に熱がこもっているような人は、
付け合せにキュウリやトマトをあしらうといいでしょう。


食事をおいしく取りながら余分な水分を賢く排出して、
うっとうしい梅雨を爽やかに過ごしましょう。