冷夏と言われつつも、夏は暑い。
心も体も活動期間ですから、気も血も活発にめぐります。
何となく気持ちがわくわくしたり、何かに興奮したり、いろんなことに目が向き、
仕事も遊びもがんばっちゃう・・・本来夏はそんな感じです。
ところが、梅雨で湿気が身体に入ってしまうと、
活発に巡ろうとする気血の流れが湿気によって疎外されてしまうので、
やる気が起こらなくなったり、だるくて動けなくなったりします。
身体を動かして汗を流すことが、暑い夏を楽しく過ごす秘訣です。
身体が活発になると、気力も活発になりますから、
何かに興奮したり、楽しいと思う気持ちも隆起します。
気持ちが上がると、気も上がり、血も上がりますから、
頭もめぐり、活動も活発になります。
ところが、この気持が余り上がり過ぎると、身体に支障をきたし、
活動を再び妨げる原因になります。
たとえば、「怒」。
「怒り」は血を騒がせ、「肝」という機能を不安定にさせます。
「肝」は血の分配を司るところなので、それを収めようとして負担がかかるからです。
日々のストレスはイライラを生じ、「怒り」となります。
「肝」がストレスにとても敏感だというのは、そういうことです。
「喜」もしくは「楽しみ」は、気を緩ませ心を軽くさせます。
「心」の機能と関係が深く、気血の流れに直接関係しますから、
適度であれば循環が滞りなく、身体の調子も上がりますが、
過度になると、心拍のリズムを乱し、身体を消耗させます。
ただ今W杯で盛り上がっておりますが、
勝っても負けても、興奮してお酒の量が増えたりすると、
負けて悔しければ、「怒り」を助長し、
騒いでいる「肝」をさらにお酒で負担をかけてしまいます。
また、勝てば、「喜び」に心が緩みますから、羽目を外しやすく、
お酒でさらに緩ませてしまうので、身体の消耗を助長してしまいます。
祝賀会も、残念会もほどほどに。
それでも、楽しい時間を過ごしたいですから、そんなときはこちらをお供にどうぞ。
《豆腐とトマトのサラダ》
豆腐とトマトは、かっかした気持を鎮め、暴れて滞った「肝」の流れをよくします。
《豚肉と野菜のオイスターソース炒め》
豚肉と小松菜、にんじんは、「心」を鎮め養い、
ニラは解毒作用があるので「肝」を助けるので、疲れすぎを防ぎます。
また、青梗菜にも、心を養い不安を取る効能がありますので、
青梗菜に変えて作るのもおすすめです。
料理ができないときは、落花生を食べるのもOK。
中国では、身体の弱い場所を食べると強くなるといわれていて、
「肝」が疲れるときは「肝臓」(レバー)を、
「心」が疲れるときは「心臓」(ハツ)を食べるといいでしょう。
焼き鳥屋さんで、ぜひ。
何事も過ぎたるは及ばざるが如し。
食べ過ぎ、飲み過ぎはもちろん、興奮しすぎるのは身体によくありませんから、
くれぐれも程々に楽しんでくださいね。
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