すっかり秋です。
秋のこの時期、シャンプーをすると、ごっそり毛が抜けたりしませんか?
秋と春は、犬や猫と同じように、ケガ抜ける季節ではあります。
だけど、ごっそり抜けるのはいただけません。
髪は東洋医学では、「腎」と言う場所に支配されていて、そこが疲れたり弱くなってくると、
そのサインが出る場所です。
ですから、抜け毛が増えると言うことは、イコール、「腎」が疲れている、弱っているということになります。
「腎」とは、西洋医学で言う腎臓と少し似ていますが、その機能はもっと多くて、生命に直結した重要な場所です。
一番大切な仕事は、エネルギーを貯蓄して、分配することです。
人には、生まれながらにして持っているエネルギーと、食事や活動によって作るエネルギーがあります。
普段私たちは、後者のエネルギーで活動をしています。
しかし、現代人は毎日が多忙です。
夜更かしをしたり、オーバーワークで、休みなく活動して、
常にエネルギーを消耗するため、エネルギーをためることができません。
すると身体は、貯金を切り崩すように生まれながら持っているエネルギーでそれをまかなうことになります。
生まれながら持つエネルギーは、増やすことはできません。
使ってしまい、なくなれば命も尽きてしまいます。
抜け毛は、エネルギーの不足、疲労困憊のサイン。
「腎」は、骨とも深いかかわり合いを持っています。
そのサインが、歯の痛みや、骨格の痛みに移行する前に、早めの養生が必要です。
十分な睡眠を確保して、身体を冷やさないこと。
少しでもエネルギーの無駄遣いを減らして、エネルギーを蓄えましょう。
そして、「黒い食物」を食べることをお勧めします。
黒ゴマ、黒豆、ひじき、わかめ・・・。
「黒い食物」は、腎を養います。