昨日は、中秋の名月でした。
昨夜はとてもいいお天気で、雲ひとつない夜空にぽっかりとまん丸のお月さまが浮かんでいました。
月は大好きです。
時間によって、その日の天候や、太陽の光の反射の仕方で、いろいろな顔を見せてくれます。
月の満ち欠けはとても神秘的で、生命に密着に関係していて、
夜、月を眺めていると、体内にいるような安心感を感じています。
さて、中秋の名月とは。
「中秋」とは、秋の中日という意味で、旧暦の8月15日をさします。
旧暦は陰暦とも言い、月の満ち欠けを見て作られた暦で、今の暦とは少し違っていて、
今年は昨日9月12日がそれに当たります。
もともとは、秋の収穫を祝い、土地の神様やご先祖様に感謝をする大切な祭事でした。
今の日本ではそういう風習は縁遠くなってしまい、ただ月を楽しむための行事となっていますが、
観月の習慣は、中国が起源。
中国、台湾では、「中秋節(中節(チュンジエ))」、韓国では「秋夕(チュソク)」と呼ばれ、祝日にして大々的に祝います。
同じ観月でも、日本と韓国、中国が違うのは、地続きと島のちがいなんでしょうかね。
でも、中国では月餅を、韓国では松餅(ソンピョン)という、中に豆や栗や、ゴマ蜜などをくるんだ蒸餅を食べます。
そんなところは日本の月見団子と似ていたりして、文化の繋がりを感じます。
東洋医学も中国が起源で、この陰暦と深いかかわりがあります。
自然と同じように、人間の身体も収穫の季節と考えられています。
植物のような実りはなくても、夏の活動で身体の中のエネルギーを一掃して、
たくさんの新しいエネルギーを取りこみました。
秋は今まで培ったものの成果を見せるときです。
運動会や文化祭が秋にあるのは、季節がいいだけでなく、「成果」の出す時期だったからでもあります。
そうやってみると、昔はずいぶん自然と生活は密着していたんだなと思います。
でも今は、合理的を重視するあまり、ずいぶん自然とかけ離れてしまいました。
季節の食べ物が何であるかさえわからなくなっています。
でも、人間も自然の一部なのだから、季節を感じ、季節とともに身体を作って行くことが、
身体のために一番じゃないのかなかな・・・?と、・月を眺めながらぼんやり思いました。 .
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