年明けから、少しずつインフルエンザの声を聞き、
先週あたりから、急激にインフルエンザが猛威をふるい始めました。
先週あたりから、急激にインフルエンザが猛威をふるい始めました。
今流行しているのは、香港A型。
ウイルスが粘膜で増殖するためにすぐ全身に広がるので、
潜伏期間が短く感染力が強いのが特徴です。
潜伏期間が短く感染力が強いのが特徴です。
症状は、発熱(38~40℃)、頭痛、筋肉痛、全身倦怠感などの全身症状と、
のどの痛み、咳、痰などの呼吸器の急性症状がみられます。
お腹の症状は、あまりみられません。
特に粘膜で増殖するため感染しやすく、呼吸器系の症状が出て、細菌性の肺炎を併発しやすいです。
また、高熱を出しやすいので、子どもの場合は脳炎や髄膜炎にも気をつけなければなりません。
またA型ウイルスは形を変えやすく、広がっていくうちに、症状なども微妙に変わってきます。
病院に行くと、タミフルもしくはリレンザ、
今年はイナビルと言う抗インフルエンザウイルス剤が処方されるようです。
今年はイナビルと言う抗インフルエンザウイルス剤が処方されるようです。
あとは対処法として、解熱鎮痛剤、去痰剤、咳止めなどを処方されるのが一般的です。
薬の副作用などで胃炎や下痢を起こすことがあるので、胃腸薬を処方されることもあります。
抗インフルエンザウイルス剤は投与すると確かに良く効きますが、副作用も多く、
それぞれの薬の特性を知って、選択することが必要だと思います。
ただ、一度飲んだら、途中でやめることはせず、しっかり飲み切りましょう。
自己判断は、却って症状を悪化させます。
タミフルは一番ポピュラーですが、「
10代の子供の異常行動を引き起こすことがある」といわれていて、
10代の子供の異常行動を引き起こすことがある」といわれていて、
10代への投与は避けるべきだと思うのですが、
巷の病院では、よく処方されているようです。乳幼児では警鐘はされていません。
新しく出たイナビルは、一回の吸入だけでいいので便利ですが、
タミフル同様10代の子供の異常行動については、安全が確立されていません。
臨床実験データーでは何件かみられたようなので、
10代の子供にはリレンザの方が安全と言えます。
10代の子供にはリレンザの方が安全と言えます。
ただ、リレンザは吸入薬で直接呼吸器に作用するため、
副作用に呼吸困難、胸苦しさなどがあげられていて、
副作用に呼吸困難、胸苦しさなどがあげられていて、
気管支喘息や呼吸器疾患のある方は、注意が必要です。
どうしてもタミフル、イナビルを10代の子供に投与する場合は、最低2日間は観察が必要です。
それから、妊婦に対しては、有効性がリスクを上まわる場合のみ、投与。
授乳中のおかあさんは、服用する場合はいずれも、服用中は授乳をストップさせること。
抗インフルエンザウイルス剤は、思いのほか強い薬なのです。
また、タミフルは香港A型には効きますが、
ソ連A型は、タミフルの耐性ができていて効きにくいとされています。
ソ連A型は、タミフルの耐性ができていて効きにくいとされています。
現在は香港A型が主流ですが、場所により、ソ連A型が流行っている地区もあるようです。
最近、麻黄湯がタミフル級にインフルエンザに効くとテレビで報道があって、
問い合わせや、処方の要望が殺到しているそうです。
漢方なら副作用も少なくて、安心と思われがちですが、そうではありません。
麻黄湯は、漢方の中でも強い薬です。
飲み方を気をつけないと、危険を伴いますから、
タミフルを投与するのが怖いからと言って、
代わりに麻黄湯を子供に投与すると言うようなことは避けてくださいね。
代わりに麻黄湯を子供に投与すると言うようなことは避けてくださいね。
では、麻黄湯都はどんな薬なのか、ちょっとお話ししますね。
麻黄湯は、麻黄、桂枝、甘草、杏仁の4つの生薬から構成されています。
麻黄と桂枝は、解熱の為の発汗作用を強め、
発熱の随伴症状として出る、悪寒、震え、頭痛、身体痛などを緩和します。
発熱の随伴症状として出る、悪寒、震え、頭痛、身体痛などを緩和します。
杏仁は、去痰、鎮咳、
甘草は、麻黄、桂枝の強い発汗作用を抑制させ、発汗過多を防ぎ、粘膜を保護します。
発汗は体力の消耗を伴うので、幼児や高齢者、虚弱体質、
胃腸の弱い人、汗をよくかく人には処方できません。
胃腸の弱い人、汗をよくかく人には処方できません。
また、循環器系、腎臓病、甲状腺機能亢進症などの既往のある人もお勧めできません。
また、健康な人でも、無汗で、悪寒、頭痛、身体痛が出る
インフルエンザ初期の症状の人のみ有効です。
インフルエンザ初期の症状の人のみ有効です。
やたらに飲むと、発汗過多による、全身虚脱、食欲不振、動悸、痙攣等
また、胃腸症状として、悪心、嘔吐などや、
腎臓障害として血圧上昇、むくみなどもでやすくなります。
腎臓障害として血圧上昇、むくみなどもでやすくなります。
ともかく、A型の特徴は、呼吸器系の症状が出やすいことです。
熱やら咳やらで、苦しんでいる姿を見ると、症状を取り除いてあげたくなりますが、
発熱や、喉の腫れは、ウイルスや細菌を駆除するための生体の防御システムです。
薬はあくまで、これらの生体の防御システムを助けるものでなくてはならないと思います。
むやみに解熱剤などを飲んで無理に止めてしまうと、
病気そのものの治癒を却って送らせてしまうこともあります。
病気そのものの治癒を却って送らせてしまうこともあります。
服用は慎重にするべきだと思います。
しかし、薬を飲まずに、症状のひどいインフルエンザをやり過ごすのも不安でしょう。
そんな時は、前にも書きましたが、エキナセアがお勧めです。
もう飲まれている方は、予防の場合は1日1粒、感染したかもしれない時は、2~3粒、
罹ってしまったら、一回3粒を朝昼晩と飲むのがお勧めです。
エキナセアは食品なので、飲み過ぎて副作用を起こすことはありませんが、
やたらたくさん飲んでもお小水で流れてしまいますから、多くても1回3粒程度がいいでしょう。
後は、とにかく安静にして休むことです。
発熱は水分を予想以上に消費します。お小水の量に気をつけて。
お小水は、脱水しているかどうかのバロメーターです。
OSー1(経口補水液:軽度から中等度の脱水状態の方の水・電解質を補給・維持するのに
適した病者用食品。ドラッグストアに売っています)
もしくは、アルカリイオン水(ポカリスエットなど)を倍薄目したもに、
適した病者用食品。ドラッグストアに売っています)
もしくは、アルカリイオン水(ポカリスエットなど)を倍薄目したもに、
塩をほんの少し入れて与えてください。
このとき、冷たい水でなく、お湯などで常温以上にして与えることが秘訣です。
食欲がなければ無理に食べさせない。
いくら食べやすいと言っても、アイスクリームなどの冷たいものを与えないでください。
胃腸の弱りは、回復を弱めます。
ひさびさに見たのでコメントしてみますw
返信削除タミフル・リレンザ・イナビルいずれも、異常行動を引き起こすとは実証されておらず、どの薬も飲んでいない患者でも異常行動を起こした例があることから、薬のせいではなく、インフルエンザウィルスそのものにこういった作用があるのではないかと言われています。よってどの薬を処方されたとしても、熱が出てから48時間はきちんと経過をみることが大切です。
絶対に安全な薬は存在せず、漢方も同様です。
かかってしまえば薬を服用してもしなくても合併症は起きるときはおきますので予防が一番大切と考えます。
ちなみにポカリスエットなどを薄めるのは逆効果と言われて
いますが、薄めたほうが良いという理由はなんですか?
こんばんは。
削除コメントに気が付いておらず、リコメが遅くなって大変すみません。
タミフル、リレンザ、イナビルの現場のお話、ありがとうございます。
おっしゃる通り、絶対安全な薬も、絶対に効く薬も存在しません。口にするものは全て異物で、体内で解毒をして吸収しています。口にするということは、身体を生かすための作業と同時に、身体に負担をかけることでもあります。
大切なことは、薬に頼り切らず、体調を管理して、病気にならないようにすることだと私も思います。
ポカリスエットなどを薄めるのは、原液のままだと糖分が多すぎて、体内への吸収が遅くなるからです。
食塩では0.9%(生理食塩水)、糖質(ショ糖か?)では2.5%でヒトの体液と同じ浸透圧なのですが、ポカリスエットの糖質濃度は6,7%らしいので、本文では2倍に薄めると書きましたが、正確には3倍に薄めた方がいいようです。