2012年3月2日金曜日

ストレスに負けない身体を作る(1)

さまざまなストレスに打ち勝つ強い身体を作るにはどうすればいいでしょうか。
身体には、自分を守るためのシステムが備わっています。
ですから、生命力を高めることで、その抵抗力もあげることができます。


お腹は、食べ物や飲み物から「気」と言うエネルギーを作り出して、
全身を栄養する役目があると、前にお話ししました。
身体を元気に動かすためには、お腹を健やかにして、たくさんのエネルギーを作り出すことが必要です。
お腹が健やかでないと、生命力を上げることはできません。

また、「身体(月)の要」と書く「腰」は、表と裏の関係で、腰を支えているのはお腹です。
ですから、お腹に力が入らなければ、腰に負担がかかり姿勢を維持することが難しくなり、腰痛が起こります。
身体の本当の「要」はおなかと言えます。

一番重要なのは、お腹を冷やさないこと。
これは、前にも再三お話ししました。
お腹は温度に敏感で、冷えるとその機能が低下してしまいます。
これからピークを迎える「花粉症」などのアレルギー症状は、お腹の冷えで起こります。
言い換えれば、いまお腹を冷やさないようにすると、花粉症を出にくくします。

それからお腹で作られたエネルギーを身体の隅々まで巡らせるのは、肺の役目です。
呼吸をすることで、エネルギーの元となるきれいな空気を身体にとりいれると同時に、
身体中にエネルギーを運び、代わりに身体中に溜まった老廃物をを集めて外に吐き出して、
身体の中の「換気」を行っています。

大きな呼吸をすることで、身体の新陳代謝が促がされて、活性化されて、免疫能力が高まります。
しかし、仕事で同じ姿勢で長時間いたり、ストレス荷重などで、姿勢が乱れると、
負担のかかっている肩や首、背中が固まってしまう人が大半です。
この辺りが固まってしまうと、どうしても呼吸運動が狭まってしまい、
呼吸が浅くなり、「換気」がうまくできなくなってしまいます。

また、深く息を吐き出さないと、たくさんの新しい空気を身体にとりいれることはできません。
しかし、緊張したり、仕事に集中すると、身体を固めて、息をちゃんと深く吐き出す前に止めてしまいます。
吐き出す量が少なければ、吸い込める量も少なくなり、どうしても呼吸が浅くなってしまいます。

まず、背筋を伸ばして、顎を引き正しい姿勢にして、
吐き出すことに意識を置いて、呼吸をなるべく深くしましょう。
まず吸うのではなく、息を吐き出せるところまで吐き出します。
そうすれば、自然とたくさんの空気を吸うことができます。
すると、自然と肩や背中の力が抜けて、肩コリも、軽減することができます。

正しい姿勢が分からない人は、膝を立てて仰向けに寝てみましょう。
背中と腰がちゃんと床にくっつくようにします。
この姿勢を崩さないように、膝を伸ばします。
この姿勢で胸を広げるようなイメージで、深い呼吸を10回してみましょう。

どうしても腰や肩が浮いてしまう(腰や肩と床の間に隙間ができてしまう)人は、姿勢が乱れている人です。
まずは寝る前だけでも、自分の姿勢を矯正させて、正しい姿勢を身体に覚え込ませましょう。
たったそれだけでも、毎日続けているとちゃんと身体が覚えて
、立っていても正しい姿勢になることができます。

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