入梅の季節になりました。
今年も患者さんから梅が届きました。
毎年この時期になると、庭の梅ノ木から取れる実を送ってくださるんです。
届いた箱を開けると、初夏の香りがして、すがすがしい気持ちになります。
私はお酒が飲めないので、毎年ジュースや甘露煮にするのですが、
ジュースが出来上がるころには、梅雨が明けているといいなぁ。
梅は、殺菌作用、浄化作用、可逆性作用、解毒作用疲労回復作用など、さまざまな効能があり、昔から薬の代わりとして日本ならずアジアでも、重宝されていました。
しかし、その酸味の強さにそのままでは食用にならないので、さまざまな工夫がなされています。
日本では梅と言えば、梅干しが代表的ですが、
塩分も高く、「梅干し」と聞けばつばが出るほどの味ですから、
苦手な人も多いかもしれませんね。
私の子どものころは、どこの庭にも夏になると梅を干している光景が広がっていました。
今はl、スーパーや通販でも手に入れることができ、
手間のかかる梅干し作りは、ほとんど見ることができなくなりました。
でも、梅干しって、本当はとっても簡単なんですよ。
それで、自分で作ったほうが味も香りもとってもいいんです。
基本の作業は、洗った梅を塩にまぶして、梅の水分が出てくるまで容器に入れて
涼しいところにおいておくだけです。
塩分が気になる人は、塩の量を減らして、その分焼酎を入れたり、
味をまろやかにするために角砂糖を加えたりします。
そして赤紫蘇で色をつけなくてもいいなら、
梅雨が上がって3日晴れた日にざるにあげて干せばできあがりです。
手間はかからないけれど、出来上がるまでには、どうしても時間がかかってしまうので、
敬遠されがちですが、出来上がったときのその醍醐味をぜひ味わって欲しいなと思います。
今はそんな手間をかけなくても、スーパーに行けばなんでも手に入る時代ですが、
あえて手をかけて作ってみると、季節や、日本を感じることができて楽しいものです。
食べ物はストレートに心身に語りかけるので、
梅干しに限らず、季節の食べ物を作って食べることで、
季節を感じ取り、自然とのつながりを感じることはとても大切です。
特に子どもの情操には大切なことだと思います。
便利なファーストフードもいいですが、たまにはスローフードを体験して、
自分が自然の中で生きていることを実感してみてください。
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