入梅をすぎたら、一気に本格的な梅雨になりました。
今年はしっかり雨が降る感じですね。
でも例年よりも気温が高くないので、まだじめじめとした不快感はありませんが、
湿度が上がると身体にいろいろな影響を及ぼします。
身体には水があるのは皆さんもご存知でしょう。
身体の機能を助ける「いい水」のことを、「津液(しんえき)」といいます。
この水は、体表や口、鼻、目など、粘膜や皮膚を潤し、
身体の動きによって発生した余分な熱を冷ましたりして、体温調節や精神安定に関与しています。
また、身体の奥を巡って骨や髄を潤し、関節の動きを円滑にしたり、
血液や内臓を潤すなど、大切な働きをします。
しかし、たくさんありすぎると体に悪影響を及ぼします。
「津液」は、食べ物を消化するときや呼吸などで、エネルギーとともに作り出されています。
そして、余分な水は汗やおしっこ、呼吸によって排出されます。
しかし、冷えや疲労で、代謝が低下したり、肩こりなどによって呼吸が浅くなると、
余分な水を排出しきれず体に残ってしまいます。
これが、むくみの原因です。
「津液」は、こうなってしまうと身体の機能を助ける「いい水」から、
体に悪影響を及ぼす「悪い水」になってしまいます。
水は本来冷たいものです。
しかも、重いので停滞しやすいので、停滞した場所を冷やし、機能低下を引き起こし、
重だるさを感じます。
またその場所に居座ることで、そこを流れる気や血の巡りを阻害してしまうので、
痛みや機能低下を誘発してしまいます。
今の時期は、湿度が多いのでどうしても身体に「悪い水」を溜めやすくなっています。
でも、だからといって水を飲まないのは間違いです。
「悪い水」は、身体では不要な水で、使えないものです。
ですから、ちゃんと使える「いい水」を身体に取り入れて、
身体の動きを円滑にする必要があるのです。
飲みすぎや冷えすぎた水分を取り入れるのは、新たな「悪い水」を作る引き金になりますが、
常温以上の適量の水をしっかり取ることをお勧めします。
それでは、この「悪い水」を解消するにはどうしたらいいでしょうか?
それは身体を温めることです。
冷えによって低下した機能を高め、新陳代謝を促して、汗やおしっこで排出させます。
また、身体を動かすと、筋肉の収縮がポンプ作用になり、
停滞しているものを押し流してくれるので、排泄しやすくなります。
また、緑豆もやしや、春雨は、「悪い水」を流して排泄させる作用があるので、
むくみや身体が重い感じがするときは、ぜひお勧めしたい食材です。
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