秋の空はつるべ落とし。
これは急に日が短くなったっていう意味なんでしょうが、
気温の方も急激に低くなって、朝晩はかなり冷え込みます。
でも、涼しくなったので身体も楽になり、
おまけにおいしいものがたくさん出回るこの時期ですから、
ついついご飯も多めに食べちゃったりします。
特に、栗やイモ類の収穫時期ですから、おいも好きの私としては、うれしい限りです。
おいもはたくさんの食物繊維を持ち、ビタミンCも豊富。
おまけに胃腸を丈夫にして、冷えを改善させると言われている万能野菜。
しかも、おいもの中に含まれているビタミンC は、でんぷんに包まれているため、
火に通しても壊れにくいので、胃腸の働きを助けたり、美肌効果があるとされています。
また、サツマイモにはホルモン様物質が含まれ、肌の老化を遅らせたり、
女性の更年期にもよいとされています。
でもね、ちょっと待って。
摂り過ぎは便秘の原因にもなるのでご注意を。
排便のシステムは、食べ物を食べて胃や腸で消化吸収をして、
不要なものを外に排出するのですが、
ある程度まとまらないと便を出したいという反応が起こりません。
ですから消化のいいものばかり食べているとなかなか腸内に便が溜まらず、
いつまでも腸内に便が残っていることになります。
腸は絶えず便から水分を吸収するので、
長い間腸に溜めておくとどんどん水分がとられて硬い便になってしまいます。
そうすると、出すのも大変になり、ますます便秘の原因を作ってしまうのです。
なぜ食物繊維が排便にいいかというと、便の量を増やすことができるからです。
食物繊維は、人の消化酵素では分解することができません。
ですから、食べた分だけ便として腸に送られてきます。
すると早く腸内で便が溜まり、排便中枢から排便を促すので、
水分が適度に残っている理想的な硬さの便を排出することができます。
しかし、腸の蠕動運動弱い人や、小さな子や高齢者には、
腸に負担がかかりすぎて、排出することができなくなってしまいます。
また、ストレスなどで起こる便秘の人は、ストレスなどの刺激に過敏に腸が反応して、
蠕動運動をうまく調節することができません。
そこへ大量の食物繊維を腸に送ってしまうと、
腸を刺激してしまい蠕動運動が強くなったり弱くなったりして、
便秘や下痢を引き起こしたりします。
また、消化するときに水分をたくさん使ってしまうため、
たくさん食べると、胃酸を増加させてしまうので、
胸やけやガスを溜めてしまうことにもなります。
また、体内の水分がたくさん消耗されますので、
乾燥肌の人や、気管支の弱い人がたくさん食べてしまうと、
身体の乾燥が助長されてしまうので、
かさかさや咳がひどくなってしまうことがあるのでご注意を。
おいしいものを適度に食べる。
それが健康で楽しく過ごす秘訣ってことですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿