2013年7月26日金曜日

ドイツからの便り

こんにちは。
毎日ムシムシべたべたの暑さが続いていますが、
みなさん、お元気ですか?

治療院はただいま、院長不在のため、留守番隊のスタッフたちでバタバタとこなしております。
先週から、ドイツへ出張に行っている先生から写真とメールが届いたので、
今回はこちらを紹介しますね。



今年の先生は、「I LOVE ドイツ」をコンセプトに、足元をドイツバージョンで飛び立ちました。
ここは、治療室としてお借りしているお部屋。


ドイツはただいま、21℃。
今日は最高28℃まで上がるよそうですが、なんといっても湿度がないので、
からりと晴れ渡った夏の高原って感じのようです。
朝晩は16~19℃くらいだそうで、長袖は必需品です。

時差は7時間。
こちらが朝だと、ドイツは深夜です。

朝起きたら、焼きたてのパンを買いに行くのが日課。


ドイツの朝ごはん。
焼きたてのドイツパンに、レバーペーストやブルーチーズ、生ハムなどを乗せて食べます。
う~ん、おいしそうっっ!

連日、患者さん満載で、ドイツにいるのに日本と変わらない生活を送っている先生ですが、
今日から3日間お休みを取って、親戚夫婦とドイツのハンブルグに来ています。

ハリーポッターの映画にでてくるような、
きれいなヨーロッパの駅って感じですね。


ドイツは、犬猫を飼うには、厳しい条件があって、
家にペットを置いて、何時間も外出してはいけないそうで、
旅行もペット連れ。
普段はちょっぴり犬が苦手な先生も、この旅行で克服できそう?(笑)


散歩もできるようになりました。


聖ミハエル教会。
荘厳で、どことなくドイツらしさを感じます。


先生、英気を養って、後半のお仕事がんばってくださいね。

「8月はもっと暑くなる。」と予報が出てしまった日本。
帰ってきたら、先生、溶けたりしないか心配な留守番隊です(笑)

ただいま、汗も注意報発令中(笑)
ドイツとは両極的に、湿度も気温も高い日本。

汗は出るけど、なかなか乾かず熱を発散できずに、熱が身体に籠もったり、
その状態でクーラーに入ってしまうと、湿気が身体に溜まっているので、
冷えすぎて、べたべたな汗を掻いてしまったり。
冷えると、身体の中の巡りが悪くなり、掻く汗も滞りにより溜まった老廃物などを多く含むので、
普通の汗よりも、べたべたとします。
このべたべたの汗が、いつまでも身体にまとわりつくと、
肌がそれにアレルギー反応を起こしたりして、かゆみや湿疹、汗もができる原因にもなります。

ですから、汗を掻いたら、こまめに拭いたり、洗ったりすることをおススメします。
汗のべたべたを取り除けば、熱もきれいに発散しますから、
すっきりと涼しさを感じることができるでしょう。

あせもにはよくベビーパウダーを使ったりしますが、
多用すると、却って毛穴を塞いでしまって、かゆみを助長してしまうので、
もし使うなら、ごくごく薄く塗ってあげてください。

それでは、今週も暑い日を元気に乗り切りましょう。


2013年7月12日金曜日

熱中症にご注意!

昨日は、0.5℃下回ったために、連続猛暑日の更新が途切れたけれど、
0.5℃なんて誤差の範疇。
今日もまた朝から太陽が張り切って、
今朝の渋谷駅前の交差点は37℃だったそうで、
夏の暑さも、ここまでくると生命の危険を感じます。
11日に熱中症で搬送された人は1266人。

夏は元気に外遊びと言うのは、もう昔のことになるんでしょうか?
今は、夏の日中は家の中で過ごすことを、切におススメしたくなります。

人は気温の上昇などにより体温が上がると、
発汗して、その汗を蒸発させることで身体を冷却します。
また、毛穴や血管が広げて皮膚の血液量を増やし、
身体に籠もった熱を対外に放散させて、体温を調節します。

気温が高くても湿度が低い場合、熱は体温よりも気温が低ければ熱は空気中に放散されます。
そして汗を掻くことで上昇した熱を下げることができるので、体温をコントロールできるのですが、
外気温が体温より高くなると、熱の放散が難しくなるため、
発汗による体温調節に頼らなければならないのですが、

湿度が高くなると汗を掻いても、蒸発できなくなるので、
熱は身体に籠もってしまいます。
さらに、発汗により体内の水分が極端に減ると、
今度は心臓や脳を守るために血管が収縮するため、
ますます熱を放散することができなくなってしまいます。

熱中症は、体温調節が効かなくなり、体温が上昇することです。
脱水症状を起こし、症状の悪化は生命の危険まで招きます。
ですから、症状を進行させずに、早めの対処が必要です。

特に体内の水分が少ない小さな子や高齢者は、気をつけなくてはいけません。
汗を掻かず皮膚か赤い、もしくは汗を異常に掻いて青白い皮膚である、
皮膚が乾燥(かさかさ)している、つまんだときにもどりにくいなどがあったら、
脱水症状を疑うべきです。

「頭痛がする」「気持ちが悪い」「だるい」「ふらふらする」などの症状があった場合、
涼しい場所で、身体を冷やし、水分を十分に取ることが必要です。
ただ、汗がたくさん出ると、水分のほかにミネラル分も大量に消失します。
このときに水だけを補給すると、ミネラル(特に塩分)と水分バランスが崩れ、
熱けいれんを引き起こします。
ですから、水分とともに塩分も摂取することが必要です。

市販のOS1(経口補水液)やスポーツドリンクなどを飲むといいでしょう。
ただし、スポーツドリンクは糖分濃度が高いので、
2~3倍に薄めて摂取する方が身体にすばやく吸収します。
また、OS1は家でも作れます。

OS-1
水1ℓ 砂糖40g(大さじ4と1/2杯) 塩3g(小さじ1/2)

とっさのときは、家にあるもので作れますから、お試しください。

また、夏の果物にはミネラルがいっぱい。
スイカ、なし、メロン、キウイなどは、身体を潤し、余分な熱を冷まします。

ただ、食べ過ぎるとお腹を冷やしすぎてしまうので、ご注意。
水分も、常温以下の冷たいものをたくさん摂ると、胃痙攣を起こすことがありますから、
なるべく常温のものを摂るようにおススメします。

2013年7月5日金曜日

夏風邪注意報

もうすぐ梅雨が上がるのかと思いきや、
九州地方はものすごい集中豪雨だし、関東地方は本日ものすごい湿気です。
九州の雨雲が、こちらにもやってくるのでしょうか?
本日の湿度85%!
なんだか低温サウナにいる気分です。

さて、こんなにムシムシ度が高いと、身体の不調を訴える人が多くなります。
夏風邪はその典型的なもので、ただ今、治療院のあたりは熱風邪が流行っています。

夏は陽気の高まりのピークで、活動しやすく気持ちも外へ向きますから、
やる気がみなぎり、行動的になります。
夏の暑さは「暑邪(しょじゃ)」といわれ、暑邪が身体に侵入すると、身体の上部に熱が籠もり、
のぼせや高熱、口の渇き、口内炎、目の充血やそれに伴う痛み、
頭痛、鼻血などが症状となって現れます。
また、「肝」「心」に熱が籠もるとイライラしやすくなります。

現代では、暑さ対策でクーラーや扇風機を多様して、身体を冷やしたり、
強い風を直接身体に当てたりして、「寒邪」や「風邪」を身体に取り込んでしまい、
のど咳風邪や、お腹の風邪や関節痛などを引き起こしたりします。


特に今の梅雨の時期は、これらに「湿邪」が加わるので、症状がしつこくなります。
「湿邪」は、粘着性が高く、その場にいろいろなものを取り込み、
気血を滞らせる性質を持っています。
「暑邪」や「寒邪」「風邪」を取り込むと、
それらが引き起こす症状を悪化させ、長引かせてしまいます。

ですから、夏風邪にかからないようにするためには、
身体の流れをスムーズにさせて、免疫力を高める必要があります。

前回お話したように、湿気をとる食品を食べたり、
それプラス生姜を取り入れて、お腹をあっためると、身体の流れをよくすることができます。

今のこの時期は、身体を動かして中にこもっているものを発散させること。
体操やウォーキングなどで汗を掻くと、それらの邪を身体から追い出すことができます。
また、発散に伴い体力を消耗させますから、睡眠をしっかりとりましょう。

それでももし、かかってしまったら、水分を十分に取り身体を休めましょう。
この時期は、いつも以上に体内の水分を取られてしまいますから、
脱水をまず気をつけなくてはなりません。
汗やおしっこの状態を気をつけてくださいね。
おしっこの量が減ったり、色が濃くなったり、
汗が出ず肌がカサカサしているなどは、脱水の兆候ですから、
特に、小さいお子さんや高齢者の方は目安にするといいでしょう。

東洋医学では、邪を身体から追い出す方法を「汗吐下(かんとげ)」と言います。
字のとおり、汗、嘔吐、下痢(便や尿で出す)のことで、
これらは防衛反応なので、もし症状出たときもむやみに止めないこと。
早くからだの中にはびこる邪やウイルスを身体の外に出すことが、早く良くなるコツです。