2013年7月5日金曜日

夏風邪注意報

もうすぐ梅雨が上がるのかと思いきや、
九州地方はものすごい集中豪雨だし、関東地方は本日ものすごい湿気です。
九州の雨雲が、こちらにもやってくるのでしょうか?
本日の湿度85%!
なんだか低温サウナにいる気分です。

さて、こんなにムシムシ度が高いと、身体の不調を訴える人が多くなります。
夏風邪はその典型的なもので、ただ今、治療院のあたりは熱風邪が流行っています。

夏は陽気の高まりのピークで、活動しやすく気持ちも外へ向きますから、
やる気がみなぎり、行動的になります。
夏の暑さは「暑邪(しょじゃ)」といわれ、暑邪が身体に侵入すると、身体の上部に熱が籠もり、
のぼせや高熱、口の渇き、口内炎、目の充血やそれに伴う痛み、
頭痛、鼻血などが症状となって現れます。
また、「肝」「心」に熱が籠もるとイライラしやすくなります。

現代では、暑さ対策でクーラーや扇風機を多様して、身体を冷やしたり、
強い風を直接身体に当てたりして、「寒邪」や「風邪」を身体に取り込んでしまい、
のど咳風邪や、お腹の風邪や関節痛などを引き起こしたりします。


特に今の梅雨の時期は、これらに「湿邪」が加わるので、症状がしつこくなります。
「湿邪」は、粘着性が高く、その場にいろいろなものを取り込み、
気血を滞らせる性質を持っています。
「暑邪」や「寒邪」「風邪」を取り込むと、
それらが引き起こす症状を悪化させ、長引かせてしまいます。

ですから、夏風邪にかからないようにするためには、
身体の流れをスムーズにさせて、免疫力を高める必要があります。

前回お話したように、湿気をとる食品を食べたり、
それプラス生姜を取り入れて、お腹をあっためると、身体の流れをよくすることができます。

今のこの時期は、身体を動かして中にこもっているものを発散させること。
体操やウォーキングなどで汗を掻くと、それらの邪を身体から追い出すことができます。
また、発散に伴い体力を消耗させますから、睡眠をしっかりとりましょう。

それでももし、かかってしまったら、水分を十分に取り身体を休めましょう。
この時期は、いつも以上に体内の水分を取られてしまいますから、
脱水をまず気をつけなくてはなりません。
汗やおしっこの状態を気をつけてくださいね。
おしっこの量が減ったり、色が濃くなったり、
汗が出ず肌がカサカサしているなどは、脱水の兆候ですから、
特に、小さいお子さんや高齢者の方は目安にするといいでしょう。

東洋医学では、邪を身体から追い出す方法を「汗吐下(かんとげ)」と言います。
字のとおり、汗、嘔吐、下痢(便や尿で出す)のことで、
これらは防衛反応なので、もし症状出たときもむやみに止めないこと。
早くからだの中にはびこる邪やウイルスを身体の外に出すことが、早く良くなるコツです。



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