2011年11月8日火曜日

今日は立冬です。

寒くなってきました。
今日は立冬。いよいよ冬の到来です。
みなさん、身体を冷やして風邪などひいてはいませんか?
私たちの身体は、温かいときに熱を発散して、活発に活動し、
寒いときには身体の内側にしまって無駄遣いを防ぎ、生命活動を営んでいます。
熱は生命維持になくてはならないものです。
でも、その熱はいったいどこから作り出しているのでしょう。

ご飯を食べると暑くなりますよね。
食べ物を消化する過程で、身体の中に大量の熱が発生するからです。
食事は栄養を取るだけでなく、身体に大切な熱も生みだします。
お腹に発生した熱は、気を巡らし、血を温めて身体中を巡ります。

また、心臓の拍動でも、大量の熱が発生します。
途切れることのない心筋の収縮によって、絶えずエネルギーが消費されて大量の熱が発生し、
血を温め、お腹で発生した熱とともに全身を巡らせ温めます。
ドキドキと胸が高鳴ったりすると、急に身体が熱く感じるのはそのためです。

心臓に限らず、身体の筋肉が収縮すると、同じように熱を発生させます。
生命活動をすることによって熱が発生し、熱があるから生命が維持できるのです。

では、もし熱が少ない時はどうなるのでしょう。
身体には生まれながらに持っているエネルギーがあると前回お話ししました。
そのエネルギーを燃やして熱を発生させるのです。
この熱は普段は使いませんが、身体が冷えると、生命を維持するためにその熱を足りない場所に送ります。
生まれながらに持っているエネルギーは、増やしたりすることはできません。
このエネルギーの消耗は、命を削っているのと同じことです。
ですから、あまり熱の発散が多いと、防御システムが作動して、外気に触れる体の表面や手足など、
どんどん熱を取られてしまう場所は、必要以上に熱を送らないように制限をかけます。

冬の寒い時、手足や背中が冷えるのはこのためです。
ですから、なるべく熱を発散しないように熱が逃げやすい場所をしっかりガードして、身体の熱を蓄えることが必要です。
ただし、必要以上に温めると、今度は身体の中に熱がこもってしまうので、汗を出します。
汗は身体の熱を発散し身体を逆に冷やしてしまうので、こまめに調節することが大切です。

また、夜は冷たいエネルギーを外気から取り込みやすく、夜の活動は必要以上の熱を消費します。
そしてその熱を鎮めないと身体を休めることができず眠れないので、
熱を冷やすためにさらに余分なエネルギーを使うことになります。
ですから、夜更かしをすると疲れが取れず、体調を崩しやすくなります。

この冬を暖かく過ごすには、食事をしっかりとり、身体を適度に動かして熱を作り出し、
無理な薄着をせず、しっかりとカバーして熱を逃がさないようにすることが、
これから来る寒さから身体を守る方法だと言えます。

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