2013年12月20日金曜日

忙しい合間にこんなお鍋をどうぞ。

気がつけば、今年もわずかになりまして、
これからクリスマスに忘年会、その後は年越しお正月と、いろんな行事が目白押し。

忙しいながらも、楽しい時間を過ごしたいものです。
でも、師走の慌しさも手伝って、身体は少々お疲れ気味です。
健やかに、年を越して、元気に新年を迎えるためにも、
行事の合間に身体を立て直しておきたいものです。

この時期、機能が不安定になるのは、おなか(脾)と肝です。

おなか(脾)は、食物を消化して、そこからエネルギーを生成し、
それを全身に分配するために、肝へと運びます。

肝という場所は血を司る場所で、身体に血液をスムーズに流し、
おなか(脾)で作られたエネルギーを全身に分配します。
また、解毒機能を持つため、薬だけでなく、飲食全般を身体に取り入れるたびに、
肝はフル活動することになりますから、
暴飲暴食が続くと、当然胃腸に負担をかけるとともに、肝機能のバランスも崩れます。

この時期は、ストレスもかかりやすいので肝はお疲れ気味で、
やけっぱち気味に興奮しやすくなっています。
(肝はストレスに影響されやすい)

そこで、今回はそんなおなか(脾)と肝を養い、
はたらきをたすけるのに効果的なお鍋をご紹介します。

それは、韓国料理の《スンドゥブ鍋》です。
辛味の少しついた、アサリ出汁のお豆腐の鍋です。
辛味は、抑圧され暴れやすい肝を落ち着かせ、
コチュジャンのかすかな酸味が肝のはたらきを助け、
控えめな甘味は、おなか(脾)を養います。

また、材料のあさりは、肝機能を高め、豚肉、豆腐は、おなか(脾)のはたらきを促進します。
なによりも、温性の食物で作る鍋なので、この時期冷え気味の身体を温めてくれます。

スンドゥブ鍋のレシピ
材料:絹ごし豆腐、あさり豚肉、豚肉、ねぎ(たまねぎでも良い)、卵
調味料:コチュジャン、ごま油、粉唐辛子(辛さはお好みで入れなくても)、
     砂糖、おろしにんにく、鶏がらだし、醤油、酒

1、豚肉を適当な大きさにきり、フライパンにごま油を引き色が変わるまで炒める。
2、鍋に水を入れ、そこに炒めた豚肉とアサリを入れ、調味料を加える。
3、アサリの口が開いたら、適度にちぎった豆腐とねぎを入れ、
  火が通ったら、最後に生卵を鍋に落として出来上がり。

もし、ねぎではなく、たまねぎを入れる場合は、先に入れてください。
お好みでえのきや、大根などを入れてもおいしいです。

少し辛めの味も、卵を入れるととてもマイルドになります。
ごはんにもぴったり。
ぜひおためしを。







































2013年12月6日金曜日

ぎっくり腰流行中

師走になりました。
歩く速度も心なしか速くなり、なんとなくわさわさとした気分です。

クリスマスに忘年会、年越しにお正月。
一年の一番最後の月は、行事も仕事もたくさんあって、
どうしても急かされてしまいがちですね。

頭では「あれも、これも」と考えつつも、
身体のほうがそのスピードについていけないのかな?
毎年この時期になると、増えるのがぎっくり腰。
今年も例年通り(あんまりいいことではありませんが・・・)、
ぎっくり腰の患者さんが急増しています。

せわしない時間もさることながら、
この時期は、秋から冬に移行する季節。
秋冬は春夏の活動期から休息期に移行する季節だと、前に書きました。
休息期は、来シーズンの春夏に元気に身体を動かすためのエネルギーを貯め、
疲れた身体を休め、メンテナンスをする時期です。

そのため、エネルギーを発散させることから、
エネルギーを身体の中に貯めるための身体作りがなされます。
毛穴は閉じ、皮膚や筋肉もきゅっと締まって、
身体の中のものを外に漏らさないようにして、
無駄なエネルギーを消費しないように、活動も少なくなります。

眠かったり、なんとなく身体が重く感じて、
暖かかったときよりも動きが鈍いと感じる人が多いと思いますが、
それは休息期に入るので、ある程度は当然のことなのです。

自然界では、動物も植物も、寒さから身を守りぎゅっと丸まってじっとしている季節。
人間界だけが、逆ですね(笑)

でも、人間だって、自然界の一部です。
季節の変化とともに、身体も変わります。
それなのに、そんな時期にわさわさと忙しく動き回ったりすると、
その動きに、変化した身体がついていかず不具合が生じてしまいます。
ぎっくり腰はそのひとつといえるでしょう。

動きの鈍くなった筋肉や筋を、急に動かしたりひねったりするので、
筋肉や筋を傷つけてしまうのです。

なるべく不具合を生じないための予防は、
①疲れすぎない
②身体を温める
③食べ過ぎない
④深呼吸をする

①腰は生命エネルギーを反映する場所ですから、
エネルギーが不足すると、腰に不具合が生じやすくなります。
休息、睡眠をしっかりとって、生体エネルギーを削らないようにしましょう。

②また、身体が温まると、動きもよくなります。
筋肉の伸び縮みも温まると滑らかになりますから、急な動きにも対応できます。

③上体はおなかと腰で支えています。
おなかの力が弱くなれば、腰に負担がかかります。
この時期、いろんな行事が重なって、暴飲暴食になりがちですから、注意が必要ですね。

④そして、心の緊張はそのまま筋肉の緊張につながります。
人間は、力を入れることは得意ですが、抜くことは苦手なようです。
一度緊張すると、筋肉を緊張したままにしがちで、
それはそのまま凝りに移行してしまいます。
筋肉が固まれば、収縮が悪くなるので動きも悪くなります。

忙しいときほど、身体の力を抜きましょう。
どうしても力が抜けないときは、深呼吸をするといいでしょう。
息を吐くときに、筋肉も弛緩するので、呼気に意識を持つといいでしょう。

これから忙しくなる師走ですが、
元気に楽しく年を越すためにも、少しだけ心に余裕を持って動きましょう。
ちょっと意識するだけでずいぶん違いますから、参考にしてくださいね。








2013年11月29日金曜日

秋もPM2.5大発生中






木々が色付き、「秋だなぁ・・・。」なんて思っていたら、
師走の声を聞く前に、北風とともに冬がやってきました。

日中は日差しがあれば暖かいけれど、
風の冷たさに、肌をなでられるとぞぞっと寒気がしてしまいます。

そんな中、先週お休みをいただいてソウルに行ってきました。
先週は初雪が降ったソウル。
でも、その後はとても暖かくて過ごしやすかったのですが、
週末にPM2.5の大襲撃にあい、目も鼻もぐしゃぐしゃになってしまいました。





空も霞がかって、よく見えません。
朝、高層ビルの上のほうが見えないときは、さすがに怖いと思いました。

普段、マスクをかける習慣のまったくないソウルの人たちが、
マスクをしている姿をちらほら見かけ、
「今日はPM2.5が、大量に流れてきているらしい。」と、
彼らの口からきいて、そのすごさを実感。

春に日本で話題になっていたとき、
韓国では知っている人がいなかったくらいのPM2.5。
大陸続きで、影響がないわけがないと思っていました。

ともかく、なるべくマスク着用ではいたけれど、
洋服や髪の毛についたPM2.5が、室内も浮遊していて、目と鼻のどを直撃。
咳と鼻水が止まらなくなって、ようやく今日あたりから収まってきたところ。
私は喘息も持っているので、発作も出掛かって、こわかったです。
恐るべし!高濃度PM2.5。

羽田に着いたときのクリアな青空のなんとうれしかったことか。
でも、日本が落ち着いたかと言うとそういうわけではありません。
偏西風や季節風に乗って、相も変わらずPM2.5は降り注いでいます。
今年は特に移動性高気圧が張り出しているので、
それが落ち着く12月までは注意が必要です。
PM2.5予報によると、西日本を中心に来週多くなりそうだと言うことです。

PM2.5によって起こる症状は、「目の痛み」「のどの痛み」「気持ちが悪い。」「鼻が出る。」
など、アレルギーによって起こる痛みと似ているので、区別がつきにくいです。
また重症感染を起こすと、呼吸器系を介して肺や気管支に入り込んで、
人体に悪影響を及ぼすと言われています。


巷では、大気汚染だけでなく、そろそろインフルエンザの声も聞こえてきましたし、
そのほかのウイルスも蔓延していますから、
引き続き、マスク着用で、外から帰ってきたら手洗いうがいをすることが大切ですね。


2013年11月15日金曜日

寒くなりました。
立冬も過ぎて、今は小雪という、冬の初めの季節です。

夏の暑さがいつまでも残って、なかなか秋にならないと思っていたら、
やっぱり季節はちゃんと冬をつれてくるようです。

寒さとともに、今年ものど痛や咳、鼻水の症状を多くの人が訴えています。
呼吸器系は、乾燥と寒気をひどく嫌いますから、この時期は症状が出やすいのです。

また、冬は腎という機能が不安定になります。

普段は、食べたものをお腹でエネルギーに変えて全身に送っています。
腎はそのとき使わなかったエネルギーを貯めて置く場所です。

そして、必要なときにそれを取り出して、必要な場所に送ります。
貯めていたエネルギーは冷たいので、一度温めないと使えません。
ガスレンジなどで温めないと食べられないレトルト食品のようなものです。

生体エネルギーをレトルト食品とすると、腎はそれを温めるガスレンジのようなもので、
温めるためには、腎本来の持つエネルギーを使います。
これは生命そのもので、先天性のエネルギーで、後からは決して増やすことができません。


ですから、腎のエネルギーは大切に使わなければならないのですが、
身体が冷え切っていると、必要以上にそのエネルギーを使って温めなければなりません。
生体エネルギーを消耗してしまうと、体温も維持できず、
体力、抵抗力が弱くなってしまうので、風邪やウイルス性疾患にかかりやすくなったりします。
体温が1℃下がると、免疫力が20%低下すると言われています。

そのことからも、身体を温めることがとても大切だと言うことがわかりますよね。

冷たい外気から身を守り、身体を温めるには、
首はもちろん足首、手首と、「首周り」をきっちりしめて、
風や冷気の侵入を防ぐことが大切です。
また、睡眠中は、循環が低下するので、体温も下がりやすくなっています。
特に、末端の手足は冷えやすくなりますから、
寝るときに、湯たんぽを布団に入れると、ぐっすり眠れます。

電気毛布やアンカは、暖かいのですが、身体を乾燥させてしまうので、
あまりおススメできません。

ホットドリンク用のペットボトルにお湯を入れて、タオルなどで巻いた物を入れるのが、
熱すぎず、温かさも長持ちします。
おまけに安上がりですから、ぜひお試しください。

また、身体の外だけでなく、温かい物を食べて、身体の中からも温めるのも、
身体を温めるのにとても効果的です。

今夜もとても冷えそうですね。
これからの季節にぴったりな食材は、豆類、根菜類、鶏肉、豚肉などです。
温性の食べ物に、塩味、辛味を加えると、腎を温め水分代謝がよくなり、
体温が上がりますから、腎のエネルギーを節約することができます。

豚汁などを作って、そこに少しだけ辛味をつけてはどうですか?
身体がホカホカして、寒い夜もぐっすり眠れそうですよ。



2013年11月9日土曜日

舌と身体の関係

冬到来!の冷え込みに、鼻水が自然と垂れてきます。
あんなに暑かった季節も、確実に冬に向かっています。
朝晩の寒暖の差も激しく、ただいま風邪蔓延中。
のどの痛みや咳、鼻水を訴える人がとても多いので、
日ごろの体調管理が、とくに大切な時です。

さて、身体の不調を自覚的に感じなくても、
身体には、ちゃんと体調を知らせる場所があります。
それは舌です。

人間の身体にはたくさんのツボがあり、それを結ぶ経絡と言う道筋があります。
舌はその道筋がたくさん通過する場所で、
各臓器の様子がどんどん伝わり、舌の様子がそれによって変わるので、
舌の様子で健康状態がわかるのです。

舌は、通常ピンク色でその表面を白っぽい苔状のものに薄く覆われ、しっとりと潤っています。
それが身体に熱があると、舌の色は赤く充血します。
逆に冷えると、苔状のものが厚く舌を多い、舌の色も薄くなります。

また、よく舌がひりひりすると「胃が悪い。」とか言いますよね。
舌はお腹の状態を映し出すものとされて、消化機能に深く関わっています。
消化機能が低下すると、水の代謝が悪くなり、全身に巡る栄養の不足が現れるので、
舌の状態は、ぽってりと大きくむくみ、舌の苔は厚く粘り気があります。
お腹のほうに自覚症状がなくても、そんなときは食事をちゃんと節制しないと、
後でつらいことになりますので、ご注意。

全身の栄養が欠乏して、気力がなくなるような状態のときは、
身体の失調とともに舌もやせて薄くなり、苔も生えることができなくなりつるつるになります。
このような舌だと、なかなか元気になりにくい状態なので、
無理をせず、休養をとり、少しずつ消化の良いものを食べることが大切です。

また、舌は精神状態や循環とも深い関係があり、
ストレスが多く、イライラしやすいときは、舌先が赤くなり、時に荒れてひりひりと痛んだりします。
また、赤い粒々が舌の表面に現れたりすることもあります。
こんな場合、動悸や不眠症などが起こりやすくなります。

ストレスが長く続き、精神的に疲れきってしまったりすると、
今度は循環作用が低下するので、うっ血を起こし、舌は薄い青紫色になります。
また、心臓が疲れたりしても同様に紫がかります。

貧血症は、舌は白っぽく柔らかく、
熱が高かったり、身体のどこかに炎症があったり興奮していると、
舌は充血して鮮やかな赤になります。

食べても食べてもお腹がすくとか、明らかに暴飲暴食を欲しているときなどは、
舌は赤く充血しているのに、苔は白く厚く覆われ、舌先などは苔が剥げて、
荒れた感じになってひりひりすることが多く、全体的に乾燥しています。

こんな時は、胃腸は疲れすぎて自虐的になっていますから、
「あれ?こんなに食べれるんだ~。」と、気楽に欲求のとおりたくさん食べてしまうと、
その後、がっくり壊れてしまいます。

また、アレルギー症状がひどいときは、舌の表面の苔がまだら状にもしくは、
あちこち交互に剥げて地図状の様子になったり、
真っ白く苔に覆われたりします。

これから流行するインフルエンザなどのウイルス性の疾患にかかると、
真っ白く苔に覆われ、舌先のほうがプツプツとします。(赤いプツプツではない。)

毎朝歯を磨くときに、鏡でちらりと舌を見てみてはいかがですか?
自分の身体の様子に意識をすることで、体調管理もしやすくなるものです。
また、痛いとかつらいとかうまく伝えられない子どもの体調も、
舌を見ることでわかることもあります。

舌は心と身体を表す鏡です。
身体のメッセージを、ちゃんと受け取ってくださいね。





2013年10月25日金曜日

ある日の病院にて。

秋が深まりつつも、季節はずれの台風が往来して、
今週も荒れ模様。
中国からは、PM2.5も大量飛来するし、
ブタ草も地味に大繁殖で、身体も夏からずっと翻弄され続けています。
これもあれも、地球温暖化のせいなのか?
過酷になる環境に耐え抜く、元気な身体が欲しいです。

さて、そうこうしつつも暦は流れ、
気がつけばもうそこに冬が近づいていて、アレの話題が出始めました。
アレ。インフルエンザ。

先日、市の定期健診を受けるため、病院を訪れたときのことでした。
受付に、書類と保険証を出したところ、
受付の看護婦さんが、にこやかな顔で、

「インフルエンザのワクチンが入荷したので、予防接種ができるようになりましたが、
今日は打たれていかれますか?」

「・・・は?」

それは、マッ○などで、
「ただいま期間限定で○○バーガーを発売しておりますがご一緒に、いかがですか?」
とかいわれているのに近い感覚で、一瞬何を勧められているのかわかりませんでした。

「・・・えっと、いいです。」
「よろしいんですか?」

「あ、すみません。いいです。」

断ったら、逆に「え?」って言う顔をされて、驚きました。

その後も受付をなんとなしに眺めていると、
来る患者さん来る患者さんに、同じように予防接種を勧めていて、
なんだか変な気分になりました。

この病院は、別に営利目的の強い病院ではありません。
どちらかというと、とても親切で細かい気配りをしてくれる
(ちょっとしつこいくらい(笑))の良心的な病院なんですね。
だから、もちろんこれも、親切に勧めてくれているんだとは思うんですが・・・。

予防接種って、病気を予防する便利なアイテムなんですが、
にんじん買いに行ったら、ジャガイモが安かったのでついでに・・・みたいに、
何かのついでに手軽に受けるものじゃないと思うんですよね。

ワクチンというのは、無毒化もしくは弱毒化されてはいるけれど、
病原菌そのものなんです。
それを身体に入れるんですから、少なからず身体に負担がかかります。

風邪気味だったり、寝不足だったりして体調が悪ければ、
その毒に負けて逆に感染することもあります。
そして、インフルエンザに関しては、ウイルスが当たる確立は40%程度と言われ、
当たっても、時間の経過とともにウイルスの形も変わるので、
たとえ流行ったウイルスの型が当たっても、ワクチンが予防する確立は、更に低くなります。

私たちの立場からすると、それよりも、病気に打ち勝つ力を身体につけるように、
養生することのほうがよっぽど大切だと思うのですが、
みなそれぞれ考え方も違うし、事情がもさまざまですから、
どれが正解なのか誰にも言えません。

ですから、受けることのメリット、デメリット
自分の受ける予防接種がいったいどんなものなのか、
ちゃんと理解して納得した上で、
自分の体調を見極め、
自分の意思で受けることが大切だと思います。

あなたの命です。
誰も責任は取ってくれませんから、
自分の命は自分で守りたいですよね。










2013年10月18日金曜日

秋は物悲しいものなのです。

10年に1度の台風と呼ばれた台風26号が、さまざまなところに爪痕を残して去り、
来週また、次の台風がやってくるとの報道に、
10月ももう後半なのに、いったいいつまでこんな調子なのか?と、
心配になってきます。

地球温暖化の影響なのか、確実に四季の仕組みが変わりつつあることに、
得体の知れない不安を感じます。

さて、四季ですが、東洋医学は、春夏秋冬に長夏(夏と秋の間)を入れて
5つに分けて季節を見ています。
そしてその5つの季節ごとに、移り変わる自然や身体の仕組みを理論付けて、
治療や養生の元にしています。


たとえば、春に不安定になるのは肝臓、夏は心臓、
長夏は脾(おなか)、秋は肺、冬は腎とされています。

それは、身体だけでなく、心の状態も5つで表していて、
春は怒り、夏は喜び、長夏は思い悩む、秋は悲しみ、
冬は恐れの気持ちになりやすいと言われています。

東洋医学は、イメージです。
少し乱暴な言い方ですが、世界はひとつの流れの中にあり、
その流れに沿って、全てのものが成り立っています。

暖かくなれば、心も身体も活発になるし、寒くなれば、縮こまったりしますよね。
活動すれば疲れるし、疲れたら休みます。
そしてまた、疲れが取れたら元気なる。
これは、人だけでなく、自然界全てに言えることです。
ですから、季節のイメージに対して、つながる臓器や気持ちも、
なんとなくわかるような気がしませんか?

さて、今は秋。
うきうきわくわくで、キャーキャー騒いでいた夏も終わり、
しっとりとして、落ち着いた雰囲気になってきます。
なんとなく物悲しいような、人恋しいような、そんな気持ち。

夏の疲れで、けだるくなって、プラス思考からマイナス思考になりがちですが、
これも全て自然の流れといえるのです。
なんとなくメローになって、自然と涙が流れるのは、
心もデトックスしたいのかもしれません。

こういう気持ちになるのを、またマイナスに考えたり、
こっそりと内に秘めておいたりせずに、こんな時は素直に涙を流したり、
恥ずかしがらずに外に出すのが一番です。

これから来る冬は、休息期間。
その前の秋は、それを準備する期間です。
人は冬眠はしませんが、たとえるなら冬眠前のクマのような状態です。
心も身体も厳しい季節に備えて、エネルギーを溜め込もうとしています。

マイナスのものを身体に溜めて置くのは、身体にいいわけがありません。
夏の間せっせと動いた心と身体の疲れを、この秋のうちに発散させて、
いいエネルギーだけを身体に貯めて、冬という休息期間を過ごしましょう。
そしてまた、新しい年の春を元気に迎えるために。

2013年10月11日金曜日

秋刀魚と秋の食養生

ー秋刀魚、秋刀魚、秋刀魚は苦いかしょっぱいか。

秋の味覚秋刀魚。
今年は少し漁獲量が減って、価格もお高めですが、
それでもやっぱり、秋は秋刀魚が食べたくなります。

今が旬の秋刀魚は、コンロで焼くと炎が出るほど、脂が乗っていて、
大根おろしを絡めて食べると、舌も心もほっこり綻びますよね。

さて、前回お話したとおり、秋は乾燥が強くなり、肺の機能が不安定になるときです。

肺は、呼吸することによって、全身に「気」を巡らせ、
血の流れや水分代謝を促す働きを持っています。

でも、鼻を通じて外気と直接触れる臓器ですから、
環境の変化にとても敏感です。
ですから、乾燥から守っていつでも潤しておく必要があります。
それには、身体を温め、肺に潤いを持たせて、
肺の気(エネルギー)を補ってあげることが大切です。

さて、秋刀魚に話を戻しましょう。
秋刀魚などの青魚は、甘味で、温性の性質を持っています。

甘味は、疲れを改善して、体の弱ったところを補い、痛みなどを和らげ、
温性は、身体を温め、痛みを和らげ、気血の循環を促す働きがあります。
そして、どちらの性質も穏やかに身体に作用します。

また、秋刀魚はEPAやDHAが豊富なので、中性脂肪を減少させ、動脈硬化を防ぎ、
脳の発育と働きを維持するのに効果があります。

そして、付け合せの大根おろしは、消化を促進して、解毒する作用があります。
秋刀魚などの青魚は、身体にいいとはいえ、脂が多く強いのですが、
大根おろしは、それを中和して、刺激を和らげます。

また、焼き魚のこげなどには、発がん性物質も含まれたりしますが、
それらも解毒してくれます。

なによりも、大根の辛味は肺にとてもいい作用をするので、肺を養うのにとてもいい食材です。
胸苦しさを解消し、上に上がった気を下ろしてくれるので、
除痰、吐血、鼻血の止血、のぼせなどにも効果があります。

秋の味覚を楽しみながら、身体を養って、
おいしく楽しく秋を過ごしましょう。

2013年10月4日金曜日

風邪のいたずらにご注意! 

10月になりました。どこからか、甘い金木犀の薫りを風が運んできて、
本当に秋が来たなって実感します。
太陽の日差しに、まだ暑いと感じることもありますが、
肌を撫でて行くヒンヤリとした風に、思わず皮膚に力が入ったりします。

え?気持ち良くて力なんて入らない?
あらあら、それは気をつけないといけませんね。
夏の厳しい暑さに、体も辟易していますから、涼しい風に心地よさを感じて、
ホッとしたくなる気持ちもわかりますが、
この時期、この心地よさに体を緩めてしまうと、容易に風の侵入を許してしまいます。

風。
東洋医学では「風邪(フウジャ)」と呼びます。
字でわかるように、風邪は「風邪(フウジャ)」が原因で起こる症状です。

外気に直接触れる皮膚は、冷たい空気に触れると毛穴を引き締め、
この「風邪」が体に侵入しないように守っています。

しかし、冒頭のように体を緩めてしまうと、毛穴も開きっぱなしになってしまい、
この「風邪」が身体を吹き抜けてしまいます。

「風邪」は、吹く風と同じように動き回る性質があり、
身体のあちこちを移動しては、いたずらをします。
急にやってきては、筋肉や臓器を驚かせるので、
筋肉が引き攣れたり、突然お腹が痛くなったりしてしまいます。

首や肩の筋違い、ぎっくり腰、顔面麻痺など、特に思い当たる節がないのに起こる急性の痛みは、
そんな風邪のいたずらであることが多いのです。
ですから、東洋医学では、こういう急性症状は風邪と同じ部類に入ります。

とはいえ、意識して毛穴の開閉を行うことはなかなかできません。
しかも、今の時期はまだまだ暑い日もあり、夏の名残も身体に残っているので、
急激な気温の変化などについていくことができません。

ですから、薄めのものでもいいですから、
襟のあるシャツやスカーフなどで首元を風に直接当たらないように守りましょう。
また、手首、足首、くびれ(ちょっと苦しいかな?)など、
「くび」と名のつく場所は、「風邪」の入りやすい場所ですから、
下着はしっかりお腹を包み込むものにして、すそを出しっぱなしにしない。
袖はなるべく詰ったものにする。
靴下やレッグウォーマーで足首を保護する。
などの防御をして、風邪の侵入を防ぎましょう。

お風呂にはいった後、最後に肘から下、膝から下に、それから顔に、
さっと冷水をかけるのもおススメです。

自律神経を刺激して、末端の循環を促しますから、
身体全体の流れも良くなり、免疫力も高まります。
冷え性解消にも効果的です。
まだ暖かい今からはじめるのが最適な養生法です。是非。


2013年9月21日土曜日

夏の総決算

先週、日本列島を通り過ぎていった台風の影響で、
最後まで残っていた夏の名残も一気に吹き飛ばされて、
季節は本格的な秋に突入しました。

澄み切った空、心地よい風、ひんやりとした空気。
厳しい暑さから開放されて、身体もホッとしています。

でも、ここで気を抜かないでくださいね。
うっかり脱力してしまうと、夏の疲れが一気に出てしまいます。

お腹は暑さと湿気が大の苦手。
さらに夏は暑さにかまけて、冷たいものをたくさん飲んでしまいがちなので、
余計に胃腸に負担をかけています。

今年の夏は、例年よりも厳しかったので、
胃腸もかなりお疲れ気味。
ここ2週間くらい、お腹が弱って体調を崩している人がたくさんいます。
お腹を下したり、逆に便秘になったり。
そこまで行かなくても、なんとなくおかしいなと感じている人もいると思います。
ちょっと自分のおなかを触ってみてください。
冷たくなっているところがありませんか?

夏の時期は体表が開いていて、エネルギー(熱)の発散とともに、
老廃物、水分の代謝を活発に行っています。
サラリとした汗を掻くのは、身体の中にたまった熱を外に発散させるためです。
このときにアイスなどの冷たいモノを食べても、それらと一緒に冷えも流れてしまうので、
食べすぎさえしなければ、問題ありません。

しかし秋に入ると、それまで開いていた体表を閉じ、
身体の中のものをためようとする働きにスイッチが切り替わります。
夏の間冷たいものをたくさん食べたり、クーラー漬けになったり、
この時期に冷たいモノを取ったりすると、
その冷えも身体の中に取り込もうとして、身体の芯を冷やしてしまいます。
下痢は、その冷えを何とか体外に排出しようという、おなかの防衛反応です。

また、秋は乾燥の季節なので、秋の初めの冷えと重なると、
鼻や喉、気管、肺などを刺激してダメージを与えます。
鼻水や咳が出るのは、それらに対する反応です。

冷えによっておなかが弱くなると、下腹部に力が入らなくなって、
おなかをつきだす姿勢になってしまいます。
すると、おなかで状態を支えることができなくなり、腰や背中に負担がかかります。
また、身体のバランスを取るために、顎を突き出す形になりますから、
首や肩にも負担がかかり、肩コリや腰痛になりやすいです。

この時期は、身体が発散という外向性から、収斂という内向性に変わるので、
筋肉も固まりやすくなってきています。
そんなときに、不意に振り向いたり、重い荷物を持ったりすると、
ギックリを起こしたりするので、注意が必要です。

元気に秋を過ごすためにも、おなかを温めて、冷えを取りこまないことが大切です。

2013年9月6日金曜日

お腹ガ弱ったときこそ、お米を見直そう

秋が来ました。
実りの秋、食欲の秋。

しかし、まだ気候は相変わらず暑さも湿度も衰え知らずで、
おまけに台風もこれからがシーズンだし、
夏の疲れも手伝って、お腹の具合も少し弱ってきた方も多いのでは?

季節の変わり目は、お腹の調子を崩しやすいのですが、
夏から秋に移行するこの時期は、体力も消耗しているので、
一度身体を崩すと、なかなか調子がもどりません。

こんなときは無理をせず、いつもより少なめで、消化の良い温かいものを食べて、
お腹を労わってあげましょう。
お腹がすいていなくても、体力をつけるために無理に食べるのは、却って逆効果です。
食欲のないときは、お腹が休ませてくれと訴えているのです。
身体のメッセージを素直に聞いて、身体を休ませることが一番の養生と言えます。

しかし、そこまで行かずとも、少し食欲が落ちていると言うときは、
お腹を刺激せず、効率よく栄養を摂りたいものです。
こんな時にぴったりな食品があります。

それは、ごはん。
炭水化物ダイエットが流行っている今、ごはん離れが加速しています。
こんなことをいうと、時代に逆行しているように思えますが、
ごはん=お米は、昔から日本人には欠かせない主食です。
ですから、日本人の身体に一番なじむ食品なのです。

ごはんは、糖質のかたまりで、ダイエットの敵だと思われていますが、
実はさまざまな栄養素が含まれている、総合食です。

特に、たんぱく質は多く含まれており、昔の日本人には重要なたんぱく源でした。
ご飯に足りないリジン(必須vアミノ酸のひとつで、動物性たんぱく質に多く含まれる)も、
大豆のたんぱく質で補えるので、なじみの深い、ご飯に味噌汁は、実は理想の食事なのです。

また、ビタミンやミネラルに食物繊維と、幅広い栄養素がバランスよく含まれていて、
ご飯一杯でも、効率よく必要な栄養素を摂取することができ、
お腹が弱ったときのおかゆは、身体を滋養するために最も適した料理だといえます。

また、消化吸収率が高く、また持続性もあり、少ない量でも十分お腹も体も満足でき、
しかも、お米に含まれる糖質は、優先的に消費されるエネルギーなのです。

そして、他の炭水化物と異なり、塩分もコレステロールも含んでいませんから、
万人に対して、身体に優しい食品といえるでしょう。

炭水化物は、ダイエットの敵かもしれませんが、
食べ方をちゃんと考えれば、ダイエットの味方にもなります。
なにより、日本人の身体にあった食べ物ですから、身体が疲れたり弱っているときは、
上手に摂取して、健やかな身体を作って欲しいと思います。

2013年8月31日土曜日

玄関先にパンやさん登場!


まだ暑さが続きますが、とうとう8月が終わり明日から9月がやってきます。
空の上では、台風やら秋雨前線やら、いそがしく雲が動き回っておりますが、
恐れていた荒れ模様も、なんとか回避されて、
本日もいいお天気です。

30℃は軽~く越してしまってはいますが、
日差しも風も、秋模様。
そんなわけで、昨日から治療院の玄関前にうれしいお友達が来てくれる事になりました。

「ELEPHANT KITCHEN」さんの出張パンやさんです。

「ELEPHANT KITCHEN」さんは、荻窪駅から少しいった本天沼にあるこだわりのパンやさん。
こだわり素材で焼き上げたパンと、スィート、それに無農薬有機栽培のお野菜などを売っています。

なかなか買いにいけない私たちの、切なる(笑)要望に応え、
毎週金曜日のお昼に、治療院前でお店を開いてくれることになりました。


かわいい木箱に、おしゃれに並べられたおいしそうなパン。
焼きたてのホカホカパンで、その場で食べたくなっちゃいます。
手作りジャムやケチャップなんかも売っています。




今回は、冷菓をチョイスしてきてくれました。
乳製品や卵を使ったものにはちゃんと表示があるので、
これならアレルギーちゃんや、授乳中のお母さんも安心して買えますね。
野菜も、サラダにもってこいのおいしそうな子たちガ並びました。




並ぶ品物は、その日によって変わりますから、
毎週何が来るか楽しみです。

昨日は、試験的なこともあって、すぐに完売。
来週はもう少したくさんもってきてくれるといいな。

「ELEPHANT KITCHEN」さんの出張販売は、毎週金曜日13:00~14:00。
興味のある方は、ぜひのぞきに来て見て下さいね。

2013年8月23日金曜日

鼻血が出まして・・・

今年も阿波踊りの季節になりました。
今年もご他聞に洩れず、ここの所ゲリラ豪雨が相次いで降っております。
週末のお祭りに行かれる方は、突然のシャワーにご注意くださいませ。

さて、先週食べ収めをしたアイスクリームですが。
その後、暑さに負けて冷たいものを食べたり、身体を冷やしていませんか?

「身体を冷やすなっていったって、こんなに暑いんだから、まだ少しぐらいいいんじゃない?」
と思っている方多いですよね、きっと。
そんなわけで、今回は実例をご紹介しますね。

くすっ。
実は私と先生は、最近鼻血が良く出ます。
なぜかと原因を追究してみますと、外に出たときに冷たいものを食べたり、
クーラーが強くきいている部屋に長くいた跡に、出ることに気がつきました。

鼻血と言うのは、東洋医学でいうと熱の反応です。
流行り風邪などで出る熱とは違って、身体のどこかに虚(弱いところ)があり、
それが原因で、身体の浅いところに熱が籠もると起こります。

で、私たちがなぜ鼻血がでやすくなっているのかというと、
原因は、簡単に言うとお腹を冷やしたからです。

夏真っ盛りの時期と違い、今の時期は夏の疲れもあり、お腹が弱り気味です。
すると、エネルギーを身体全体にめぐらせる力が弱くなり、
上半身だけでエネルギーをまわし、下半身は冷えていると言う状態を作ります。

これは上逆下虚といって、いわゆるのぼせ状態になります。
そして今の季節は、前回お話した「温燥」のエネルギーが呼吸器系を刺激しますから、
その熱を出そうとして鼻血がでたりするのです。

これは子どもによく起こる症状で、鼻血の出やすい子どもはお腹が弱いことが多いのです。

鼻血は身体からのメッセージのひとつです。
身体からはいろんなメッセージが送られています。
鼻血が出ないから大丈夫だということではなく、
今の時期はこういうことが身体の中で起こりやすくなっていますから、
それに耐えられる間に、ちゃんと身体をメンテナンスして、
何事もなく、健やかに次の季節を過ごせるように準備することが大切です。

2013年8月17日土曜日

今年のアイス、食べ収めです。




ふふふ、今年の食べ収め。

患者さんからいただいた「栗アイス」
まだまだ暑い夏だけど、今年のアイスはこれが最後です。

味わってゆっくり食べようっと。
また来年、暑くなるまでさようなら

季節は立秋を過ぎて、秋が始まりました。
でも、まだ夏の暑さも残っていますから、秋の乾燥と暑さが重なって、
外気は「温燥」のエネルギーが流れています。

呼吸器系や皮膚は、乾燥を嫌いますから、
のどや鼻の炎症しやすく、のど痛や鼻血が出たりします。
そのせいで、身体の中の水分が不足してしまうので、
余分な熱を身体から追い出し、身体を潤すものを食べるのがいいでしょう。
また、肺の機能が不安定になるので、肺を潤すことも大切です。

今の時期の肺を補い、潤す食材は、レンコン、きゅうり、トマト、
ねぎ、生姜、牛乳、卵、豆腐などがあります
アサリなどの貝類も、肺を潤し滋養します。

また、今が旬の梨は、身体の余分な熱を追い払い、肺や身体を潤して、滞りを流しますから、
暑さの残る今の時期だけ、昼間に食べるのがおススメです。

但し、夜食べてしまうと、冷えと余分な水を取り込んでしまうので、
むくみを作ってしまいますからご注意を。


2013年8月9日金曜日

今年も立秋を過ぎました。

毎日暑い日が続いています。

今日あたりから夏休みになる職場も多いようで、朝の電車の中も少し空いているみたい。
そのかわり、大きな鞄やトランクを持つ人の数が増えているような気もします。
空港や新幹線のホームは、大賑わいになっているのでしょうか。

暑い暑いと、唸りながら気がつけばもう8月も半ばに差し掛かり、
暦の上では秋となりました。

折りしもおとといの立秋は、北から南まで厳しい暑さに見舞われ、
真夏日地点は、全国のアメダス地点の70%以上になり、今年最多数をカウントしたそうです。
韓国や台湾でも、軒並み最高気温を更新して、昨日の台湾は39,5℃。
ドイツもフランスも、異常な暑さとスコールのような雨が降って、世界的に異常気象になっています。
いったい、このヒートアイランド現象はどこまで続くのでしょう。

しかし、これだけ暑くても、身体は確実に秋に向かって調節を始めています。
暑いからといって、いつまでも真夏と同じ生活をしていると、
次の季節に対応できずに、大きく体調を崩す原因になります。

気温は高くても、太陽の傾きがだんだん低くなっていきますから、
身体もそれに反応して、秋の身体に変わっていきます。

夏は活動期で、エネルギーを放出していましたが、
秋は、冬に向けて、エネルギーを放出しないように、身体を締めます。
そこで、冷たいものをたくさん食べたり、キンキンに冷えたクーラーの部屋で過ごしてしまうと、
冷えを身体の中に溜め込んでしまいますので、
冷えていく季節になる前に、冷えた身体を作ってしまいます。

東洋医学では、秋は肺の機能が不安定になるといわれます。
肺は、冷えと乾燥を嫌います。
立秋以降は、冷えを取り込んだり、冷たい風を肌に当てたりすると、
肺が敏感に反応して、鼻や咳風邪を引き起こしたり、
喘息を持っている人は、喘息発作を起こしやすくなります。

秋は体調を崩しやすく、ひどい風邪を引いたりしますが、
今のこの時期に、冷えを体に取り込んでしまうと、いわゆる「秋の大風邪」を引いてしまいます。

暑いからといっても、もうアイスやカキ氷を食べるのはおしまい。
お腹を冷やさないように、お腹にタオルを入れたり下着をしっかり寝巻きのズボンに入れる。
短パンはやめて長いズボンを履くなど、
直接冷たい風に肌を晒さないように注意しましょう。

また、肺機能を高める味は「辛」。
「辛」は、冷えを排出して、身体を温めます。
そして、夏の暑さに肝の機能も傷めやすいので、
肝を補う味「酸」をプラスするのがいいでしょう。

ってことで、おススメは「夏野菜のカレー」
旬のトマトを入れて、程よい酸味とスパイシーな香辛料。
おいしく食べて、残暑を乗り切りましょう。
あ、これにピクルスやらっきょ漬けなんかもつけると、更に効果倍増ですよ。




2013年8月2日金曜日

足がつれたら・・・

8月になりました。
夏もいよいよ盛りで、せみも盛大に宴を催しております。
それなのに、梅雨も明けてずいぶんたつのに、梅雨のころよりも雨模様。
突然やってくるゲリラ豪雨もどきのにわか雨に、何度泣かされたことでしょう。
ここのところ、洗濯を外に干すのが怖くて・・・でも、出さずにずっと晴れていたりすると、悔しい・・・。

そんなわけで、今週も湿度も気温もアゲアゲで、クーラーなしでは生活できない毎日です。
ドイツの先生が、少しうらやましかったですが、
なんとあちらもいきなり35℃になったかと思うと、翌日は10℃以上下がったりして、
結構苛酷な環境だったようです。
まあ、湿度はありませんけどね。
先生も、本日帰国です。
成田に着いたら、あまりの湿気に驚くだろうなぁ。

さて、代診期間の最後ですが、
ここのところ、足がつる方がまた増えてきたように思います。
足がつるというと、寒い冬が多いような気もしますが、実は夏のほうが起こりやすかったりします。

引きつれ=筋肉の痙攣は、足に限らず手や指でも良く起こります。
その多くの原因は、ミネラル不足による筋肉の異常収縮です。
東洋医学では、身体を潤す気、血、津液(体液)が不足したり、消耗して、
筋に行き届かないときに、その場所に生じるとされています。

ですから、冷えによる循環不良だけでなく、激しい運動や、疲労、
アルコール摂取、そして暑さなどで体内の水分を消耗してしまうと起こりやすくなります。
特に熱中症の前などにも起こりますので、注意が必要です。

対処法としては、軽く温めてマッサージなどで筋を緩めるといいでしょう。
水分を十分に取ることも忘れずに。
また、ふくらはぎの緊張を緩めるために、膝の下にクッションなどをおいて、
膝を曲げると予防できます。

また、骨盤のゆるみが生じると、足の筋肉が持続的に引き伸ばされた状態になります。
そこで、ふくらはぎは本来の形にもどろうとして、筋肉が急激に収縮すると、起こることがあります。
寝ているときや、水の中にはいっているときなど、足が地に着いていないときに起こる現象です。
また、妊娠中は骨盤が開くので、同じ現象が起こります。

こんな時は、寝たまま足の裏で床や壁を強く押してみると、
筋肉は収縮しきった状態から開放されるので、引きつれが収まります。
また、引きつれを起こしている筋肉の真ん中を紐などでぎゅっと縛っても、
引きつれから開放されます。

今の時期は、外は暑いし、部屋の中はクーラーなどで冷えてしまうので、
筋肉の消耗も高いので、より注意が必要です。冷え対策としては薄手のレッグウォーマーがおすすめです。



2013年7月26日金曜日

ドイツからの便り

こんにちは。
毎日ムシムシべたべたの暑さが続いていますが、
みなさん、お元気ですか?

治療院はただいま、院長不在のため、留守番隊のスタッフたちでバタバタとこなしております。
先週から、ドイツへ出張に行っている先生から写真とメールが届いたので、
今回はこちらを紹介しますね。



今年の先生は、「I LOVE ドイツ」をコンセプトに、足元をドイツバージョンで飛び立ちました。
ここは、治療室としてお借りしているお部屋。


ドイツはただいま、21℃。
今日は最高28℃まで上がるよそうですが、なんといっても湿度がないので、
からりと晴れ渡った夏の高原って感じのようです。
朝晩は16~19℃くらいだそうで、長袖は必需品です。

時差は7時間。
こちらが朝だと、ドイツは深夜です。

朝起きたら、焼きたてのパンを買いに行くのが日課。


ドイツの朝ごはん。
焼きたてのドイツパンに、レバーペーストやブルーチーズ、生ハムなどを乗せて食べます。
う~ん、おいしそうっっ!

連日、患者さん満載で、ドイツにいるのに日本と変わらない生活を送っている先生ですが、
今日から3日間お休みを取って、親戚夫婦とドイツのハンブルグに来ています。

ハリーポッターの映画にでてくるような、
きれいなヨーロッパの駅って感じですね。


ドイツは、犬猫を飼うには、厳しい条件があって、
家にペットを置いて、何時間も外出してはいけないそうで、
旅行もペット連れ。
普段はちょっぴり犬が苦手な先生も、この旅行で克服できそう?(笑)


散歩もできるようになりました。


聖ミハエル教会。
荘厳で、どことなくドイツらしさを感じます。


先生、英気を養って、後半のお仕事がんばってくださいね。

「8月はもっと暑くなる。」と予報が出てしまった日本。
帰ってきたら、先生、溶けたりしないか心配な留守番隊です(笑)

ただいま、汗も注意報発令中(笑)
ドイツとは両極的に、湿度も気温も高い日本。

汗は出るけど、なかなか乾かず熱を発散できずに、熱が身体に籠もったり、
その状態でクーラーに入ってしまうと、湿気が身体に溜まっているので、
冷えすぎて、べたべたな汗を掻いてしまったり。
冷えると、身体の中の巡りが悪くなり、掻く汗も滞りにより溜まった老廃物などを多く含むので、
普通の汗よりも、べたべたとします。
このべたべたの汗が、いつまでも身体にまとわりつくと、
肌がそれにアレルギー反応を起こしたりして、かゆみや湿疹、汗もができる原因にもなります。

ですから、汗を掻いたら、こまめに拭いたり、洗ったりすることをおススメします。
汗のべたべたを取り除けば、熱もきれいに発散しますから、
すっきりと涼しさを感じることができるでしょう。

あせもにはよくベビーパウダーを使ったりしますが、
多用すると、却って毛穴を塞いでしまって、かゆみを助長してしまうので、
もし使うなら、ごくごく薄く塗ってあげてください。

それでは、今週も暑い日を元気に乗り切りましょう。


2013年7月12日金曜日

熱中症にご注意!

昨日は、0.5℃下回ったために、連続猛暑日の更新が途切れたけれど、
0.5℃なんて誤差の範疇。
今日もまた朝から太陽が張り切って、
今朝の渋谷駅前の交差点は37℃だったそうで、
夏の暑さも、ここまでくると生命の危険を感じます。
11日に熱中症で搬送された人は1266人。

夏は元気に外遊びと言うのは、もう昔のことになるんでしょうか?
今は、夏の日中は家の中で過ごすことを、切におススメしたくなります。

人は気温の上昇などにより体温が上がると、
発汗して、その汗を蒸発させることで身体を冷却します。
また、毛穴や血管が広げて皮膚の血液量を増やし、
身体に籠もった熱を対外に放散させて、体温を調節します。

気温が高くても湿度が低い場合、熱は体温よりも気温が低ければ熱は空気中に放散されます。
そして汗を掻くことで上昇した熱を下げることができるので、体温をコントロールできるのですが、
外気温が体温より高くなると、熱の放散が難しくなるため、
発汗による体温調節に頼らなければならないのですが、

湿度が高くなると汗を掻いても、蒸発できなくなるので、
熱は身体に籠もってしまいます。
さらに、発汗により体内の水分が極端に減ると、
今度は心臓や脳を守るために血管が収縮するため、
ますます熱を放散することができなくなってしまいます。

熱中症は、体温調節が効かなくなり、体温が上昇することです。
脱水症状を起こし、症状の悪化は生命の危険まで招きます。
ですから、症状を進行させずに、早めの対処が必要です。

特に体内の水分が少ない小さな子や高齢者は、気をつけなくてはいけません。
汗を掻かず皮膚か赤い、もしくは汗を異常に掻いて青白い皮膚である、
皮膚が乾燥(かさかさ)している、つまんだときにもどりにくいなどがあったら、
脱水症状を疑うべきです。

「頭痛がする」「気持ちが悪い」「だるい」「ふらふらする」などの症状があった場合、
涼しい場所で、身体を冷やし、水分を十分に取ることが必要です。
ただ、汗がたくさん出ると、水分のほかにミネラル分も大量に消失します。
このときに水だけを補給すると、ミネラル(特に塩分)と水分バランスが崩れ、
熱けいれんを引き起こします。
ですから、水分とともに塩分も摂取することが必要です。

市販のOS1(経口補水液)やスポーツドリンクなどを飲むといいでしょう。
ただし、スポーツドリンクは糖分濃度が高いので、
2~3倍に薄めて摂取する方が身体にすばやく吸収します。
また、OS1は家でも作れます。

OS-1
水1ℓ 砂糖40g(大さじ4と1/2杯) 塩3g(小さじ1/2)

とっさのときは、家にあるもので作れますから、お試しください。

また、夏の果物にはミネラルがいっぱい。
スイカ、なし、メロン、キウイなどは、身体を潤し、余分な熱を冷まします。

ただ、食べ過ぎるとお腹を冷やしすぎてしまうので、ご注意。
水分も、常温以下の冷たいものをたくさん摂ると、胃痙攣を起こすことがありますから、
なるべく常温のものを摂るようにおススメします。

2013年7月5日金曜日

夏風邪注意報

もうすぐ梅雨が上がるのかと思いきや、
九州地方はものすごい集中豪雨だし、関東地方は本日ものすごい湿気です。
九州の雨雲が、こちらにもやってくるのでしょうか?
本日の湿度85%!
なんだか低温サウナにいる気分です。

さて、こんなにムシムシ度が高いと、身体の不調を訴える人が多くなります。
夏風邪はその典型的なもので、ただ今、治療院のあたりは熱風邪が流行っています。

夏は陽気の高まりのピークで、活動しやすく気持ちも外へ向きますから、
やる気がみなぎり、行動的になります。
夏の暑さは「暑邪(しょじゃ)」といわれ、暑邪が身体に侵入すると、身体の上部に熱が籠もり、
のぼせや高熱、口の渇き、口内炎、目の充血やそれに伴う痛み、
頭痛、鼻血などが症状となって現れます。
また、「肝」「心」に熱が籠もるとイライラしやすくなります。

現代では、暑さ対策でクーラーや扇風機を多様して、身体を冷やしたり、
強い風を直接身体に当てたりして、「寒邪」や「風邪」を身体に取り込んでしまい、
のど咳風邪や、お腹の風邪や関節痛などを引き起こしたりします。


特に今の梅雨の時期は、これらに「湿邪」が加わるので、症状がしつこくなります。
「湿邪」は、粘着性が高く、その場にいろいろなものを取り込み、
気血を滞らせる性質を持っています。
「暑邪」や「寒邪」「風邪」を取り込むと、
それらが引き起こす症状を悪化させ、長引かせてしまいます。

ですから、夏風邪にかからないようにするためには、
身体の流れをスムーズにさせて、免疫力を高める必要があります。

前回お話したように、湿気をとる食品を食べたり、
それプラス生姜を取り入れて、お腹をあっためると、身体の流れをよくすることができます。

今のこの時期は、身体を動かして中にこもっているものを発散させること。
体操やウォーキングなどで汗を掻くと、それらの邪を身体から追い出すことができます。
また、発散に伴い体力を消耗させますから、睡眠をしっかりとりましょう。

それでももし、かかってしまったら、水分を十分に取り身体を休めましょう。
この時期は、いつも以上に体内の水分を取られてしまいますから、
脱水をまず気をつけなくてはなりません。
汗やおしっこの状態を気をつけてくださいね。
おしっこの量が減ったり、色が濃くなったり、
汗が出ず肌がカサカサしているなどは、脱水の兆候ですから、
特に、小さいお子さんや高齢者の方は目安にするといいでしょう。

東洋医学では、邪を身体から追い出す方法を「汗吐下(かんとげ)」と言います。
字のとおり、汗、嘔吐、下痢(便や尿で出す)のことで、
これらは防衛反応なので、もし症状出たときもむやみに止めないこと。
早くからだの中にはびこる邪やウイルスを身体の外に出すことが、早く良くなるコツです。



2013年6月28日金曜日

梅は万能薬

6月ももう終わり。
毎日梅雨らしい日々が続いていますが、今年も暑い夏がやってきそうです。
過酷な今年の陽気。
でも、梅やびわなどには、とても具合がいいようで、
あちらこちらから豊作の声を聞きます。

ことに、梅は今年大豊作で、
梅ノ木が庭にある方は、うれしい悲鳴を上げています。
高枝バサミを持って、一家総出で収穫しても取りきれないなんて・・・すごいですよね。

そんなわけで、今年も患者さんからたくさんの梅をいただきまして、
スタッフもそれぞれジャムを作ったりして。
その家ごとの味があって、食べ比べるのも楽しいです。

梅干しを干すのは難儀でも、ジャムやシロップなら簡単に作れますから、
試してみるのも楽しいですよ。

さて、今が旬(今年は早くて、もう黄色い完熟したものが多いけど)の梅。
梅は昔から「三毒を断つ」と言われ、身体にいいものとされています。
三毒というのは、食べ物、血液、水分の毒です。

梅には有機酸がとても豊富で、疲労回復、殺菌、抗菌に優れた効能があります。
また、腸内環境を整えてくれるので、下痢や腹痛のときにも効果があります。
最近の研究では、血流をサラサラにする成分も発見され、
まさに三毒に太刀打ちする素敵な食品と言えますね。

東洋医学でも、梅は漢方薬のひとつとして扱われています。
「肺の組織をひきしめ、腸の働きを活発にし、胃を元気付け、虫を殺す」と、漢方の古典にも、
記載されていて、
下痢や吐き気止め、食中毒、解熱、咳止めにも使われています。

梅の成分に多く含まれる有機酸(クエン酸やりんご酸、リノール酸など)は、
東洋医学では「酸(酸味)」に分類され、肝臓の働きを高める味で、
肝臓の働きである解毒や血液全般に効果をもたらします。
また、収れん作用があり、病的に降りてくるものを止める作用がありますから、
多汗症や、下痢、頻尿、慢性の咳、心悸などに酸味の強いものを使ったりします。

その反面、酸は上がっているものを下ろす作用もあるので、
利尿、解熱、鎮静効果もあります。

梅を使ったレシピは、日々進化をしていて、
先日、梅をらっきょう酢に漬けるというレシピを聞きました。
これだと、簡単に梅の酸と酢の酸のW効果が得られそうです。

これからの時期、とても活躍しそうな梅。
上手に摂って、元気に夏を乗り越えましょう。








2013年6月21日金曜日

梅雨を乗り切るレシピです。


今週もまた、台風がやってきてムシムシ度もMAX.
みなさん、毎日いかがお過ごしですか?

毎日からだがしっとりするほどの湿気に包まれ、
部屋も身体もなんとか除湿したい気分です。

先週、除湿効果のある食品をご紹介したところ、
ぜひレシピもと言うことでしたので、そちらをご紹介したいと思います。

「もやしと春雨のきんちゃく」

材料
具:もやし1袋、春雨30gくらい、鶏のひき肉(できれば鶏もものひき肉)100gくらい、
  油揚げ4枚、塩小さじ1/4
煮汁:水1.5カップ 酒大さじ2.5 みりん大さじ2.5 醤油大さじ2.5 砂糖大さじ1


作り方
1.もやしは洗って水気を切り、電子レンジに2分程度かけてしんなりさせ、
 春雨は熱湯につけて戻し、ざるに上げて水気を切り、5~6cmくらいの長さに切る。

2.油揚げは半分に切って袋状に開き、熱湯に通して油抜きをする。

3.ボウルに鶏ひき肉と塩を入れてざっと混ぜ、
 粗熱を摂った春雨ともやしを順に入れて混ぜ合わせる。

4.3を八等分して油揚げにしっかりつめ、口を楊枝で止める。

5.鍋に煮汁の材料を入れて煮立たせ、4を並べて入れ、落し蓋をして煮る。
 途中、上下を返して煮汁をかけてやると味を良く含む。


先日、「緑豆もやしと春雨の料理を!」というわがままに、
うちの賄い担当スタッフの作ってくれた力作です。

除湿効果の高い緑豆のW食品に、大豆加工品を加えたまさに除湿料理です。

ボリュームがあり、食感も面白くて、おいしい!
しかも油を使わないので、お味もやさしくて、
小さなお子さんからお年寄りまで、おいしく召し上がれる一品です。


もう一品はスープです。
中国で夏に飲むスープだと、中国人のお友達から教わった簡単スープです。

「青梗菜とジャガイモのスープ」

材料
青梗菜1袋 ジャガイモ中2つくらい にんにく1~2かけ
春雨30gくらい 塩コショウ少々 顆粒鶏がらスープ

作り方
1.青梗菜はざく切りに、じゃがいもは短冊切りにしておきます。
2.鍋にごま油を薄く引き、にんにくを入れ軽く炒めます。
3.2に水とジャガイモを入れて火をかけ、沸騰したら顆粒鶏がらスープを入れます。
4.3に春雨をそのまま入れ、青梗菜も加えます。
5.ひとにたちしたところで、塩コショウで味を調えできあがりです。

暑い日には、冷まして冷スープとして飲んでもおいしいです。

青梗菜とジャガイモは、ビタミン群やミネラルを多く含み、
身体の余分な熱を摂ったり、汗の代謝に効果があります。
また、免疫効果を高める作用もあるので、これからの暑い夏に、夏バテの予防に効果があります。
これに、湿気を取る春雨を入れると、ムシムシした暑い夏にぴったりです。

今晩のおかずに、いかがでしょうか?


2013年6月14日金曜日

湿気を追い出す食品たち

ただいま日本列島梅雨真っ只中。
関東地方は、雨続きで水不足は解消しそうですけど、
ムシムシ湿気がすごくて部屋も身体もかびそうです。

前回も書いたとおり、湿度が高くなると、身体の中も湿気が溜まって、
なんだか身体がむくんで、重だるくなるし、頭も痛くなったり、憂鬱な気分になります。

おまけに身体に溜まった湿気は、寒気とくっつきやすく、冷えを助長しむくみを作ります。
むくみは手や足だけではなく、内臓や気管、血管などにも起こり、
めまいなどの身体のさまざまな不調を作ります。
また、熱気とくっつくと、しつこい関節症を引き起こしたりします。

不調の原因湿気を身体から退治するには、どうしたらいいでしょう。
単純に考えれば、代謝を高めてからだの外に余分な水を排出すればいいわけですが、
水は摂りすぎても、摂らなすぎても代謝は下がってしまいます。
ですから、適度な水分を取り、身体を動かして
身体の巡りをよくして汗や尿で排出することが一番理想的なのですが、
そうなかなかうまくいかないのが現実です。
そこで、余分な水を排出するのを助けてくれる食品をご紹介します。

①青い豆
枝豆、ソラマメ、えんどう豆、さやえんどう、さやいんげんなど、これからの季節が旬の、
緑がきれいな豆類は、除湿作用が高くおすすめです。
とくに、緑豆は利尿作用とともに解毒作用が高い食品なので、おすすめです。

緑豆はあまり聞き慣れませんが、「もやし」を作るお豆です。
今はもやしもいろいろな種類がありますが、
昔からあるひょろりんとした一番安い(笑)もやしが緑豆もやしです。

それから、一番細い春雨も緑豆で作られた食品ですから、
スープやチャプチェにすればメニューの幅が広がりますね。

ただ、利尿作用の強い食品は、身体を冷やす性質のものが多く、
今旬のこれらのお豆は、暑気払いにも使われますから、
これから暑くなる季節にはもってこいですが、
冷え性の方は気をつけて食べないといけません。

②野菜果物類
野菜や果物にも、利尿作用によって体内の余分な水分を排出する食品はたくさんあります。
アスパラ、なす、ごぼう、のり、昆布、マンゴー、バナナは、
利尿作用が強いですが、身体を冷やす作用があります。

きゅうりやスイカメロンなどの、ウリ類も利尿作用がありますが、それよりも熱をとる効果のほうが強いので、これからの暑い日に、暑いところで食べて欲しい一品。
特に、皮の部分には、熱をとる作用が強く、
中国では、発熱時に解熱剤の変わりに食べたりするほどです。

サツマイモ、ブドウ、スモモは、身体の温度にはあまり関わらない性質。
まいたけ、こんにゃく、たまねぎ、さくらんぼは、身体を温める性質があります。
これからの季節、冷房の聞いた部屋で過ごす機会の多い方は、これらの食品をおススメします。

②穀豆類
とうもろこし、大豆、黒豆、小豆、ハトムギも、利尿作用の高い食品です。
特に、とうもろこしのひげはとても強い効果があります。
とうもろこしをゆでるときに、一緒にゆでた後、スープにするのもいいでしょう。
韓国では、これをお茶にして飲んだりします。
今は、韓国食品を売っているお店などで、ティーバックになって売っていたりしますから、
それを利用すると、簡単です。

大豆は、身体も冷やす性質もなく、身近な食品なので取り入れやすいのですが、
豆腐に加工されると、性質が冷やす作用に変わります。
冷奴にするなら、身体を温める性質の生姜などを加えたり、
湯豆腐にした方が身体にやさしい食べ方です。

また、日本では、大豆は食事に欠かせないもの。
調味料も合わせれば、毎食上がる食品です。
健康にいいからといって、他の食品の変わりになるほど摂取すると、
自分が思っている以上に摂取することになります。
もともとアレルギーを引き起こしやすい食品でもありますし、
過剰摂取して、めまいなどを引き起こすなどの例も聞きますから、注意が必要です。

「過ぎたるは及ばざる如し。」
身体にいいものでも、とりすぎれば身体を害します。
バランスよい食事をすることが、一番大切だと思います。
そして食品は、健康を助ける手助けをするものです。
身体にいい食品だけを食べても、不摂生をしては健康にはなりません。
食事を気をつけるとともに、規則正しい生活をして、健やかに梅雨を乗り切りましょう。




2013年6月7日金曜日

おやつで気分転換




きょうのおやつは、昨日のお休みに京都に行ってきたスタッフからのおみやげです。
ふふふ、「生茶ゼリー」。
つるるんとして、冷たくてちょっと苦味の残った抹茶のゼリー。

甘味は控えめなので、後味もすっきり。
みんなの大好きなおやつです。

ジメジメ、ムシムシしたこの陽気、
身体は湿気で浮腫んで重だるいし、いつも疲れが取れず、
なんだか元気が出ません。

こんな時は気分転換に、目にも楽しく舌にも楽しいおやつで、気分転換を図るのも悪くありません。

昨日の京都は、新緑がとてきれいで、気持ちのいい風が吹いていたそうです。

趣のある空間で、ゆっくり森林浴なんていいなぁ。

右は、鈴虫寺に続く階段。
左は地蔵堂。

写真を見ているだけでも、森林の気持ちのいい風が吹いてきそうです。




お菓子のお供は日本茶がいいな。
京都はおいしいお茶もたくさんありますね。

甘いお菓子には、渋みが利いてすっきりした味の日本茶が断然好きです。


 先日、日比谷にある京都のお茶屋さんで、玉露をいただきました。

ここのお茶屋さんは、お茶にあわせて京都の和菓子をつけてくれます。
この日の玉露には、「アジサイ」と言う名の生菓子がついていました。

洋菓子のような煌びやかさはないけれど、日本のお菓子って、お菓子の中に季節や風情が盛り込まれていてとても素敵です。

脂肪分のない和菓子は、洋菓子と比べて身体にも優しいし、その原料は栄養バランスの取れたものが多く、糖分も、
脳を活性化させてくれます。

緑茶には、身体にいいとされるカテキンやサポニンは、
油の酸化防止やコレステロールを下げ動脈硬化や血圧の上昇を抑える効果もありますから、
食後にいただくと効果的だったりします。

お茶に含まれるビタミンCは、加熱しても壊れにくく、
免疫力を高めてくれます。

カフェインは脳の中枢神経を刺激して、気分をすっきりさせたり眠気を抑えます。
また、食欲のないときに飲むと消化液の分泌を促す効果もあるそうです。
ただし、胸焼けをする場合は助長してしまうので控えてくださいね。

もっとも、おやつはお楽しみ要素が高いので、効能など考えずに楽しくいただくのが一番。
もちろん食べすぎはNGだけど、おいしく楽しくいただいて、
午後のお仕事もがんばります。





2013年5月31日金曜日

むくみ解消には

五月晴れの後、いきなりの入梅宣言。
今年の梅雨は、「メリハリのある梅雨」だそうで、
入梅はしたけれど、晴れ間も時々見られそうです。
その代わり、雨が降ったら、結構激しそうですけど・・・。
毎年、時期も様相も違うから、その対処も大変ですが、
梅雨は四季があるからこそある季節ですから、不快症状も含めて楽しめるようにしたいものです。

梅雨と言えばむくみ。
朝、顔がアンパンマンみたいにパンパンになっていたり、
足がムクムクに太くなったり・・・。
身体がやたら重だるく感じたりして、いやな感じです。

「むくみ」というのは、簡単に言うと身体の中の水の流れの問題です。
ヒトの身体の60%は水分に占められて、血液や体液として、絶えず身体を巡っています。
そして、その流れが滞ると、その場所にむくみを作ってしまいます。

水分の摂取と排出は、飲食を中心に行われますが、
そのほかに、肺や気管による呼吸、皮膚による呼吸や汗などによっても、
摂取と排泄は活発に行われ、体内の水分調節を行っています。

しかし、この時期は湿度が急激に高くなるので、水分代謝が滞りやすくなります。
水が停滞するわけですから、身体は冷えやすくなり、
各器官の機能低下を起こし、更に代謝を低下させてしまいます。
身体が重だるく感じるのはそのためです。

余分な水分が滞ったものを「澱み=痰」といいますが、
この痰は、そこの場所に澱み、詰まって、冷えをとどまらせますから、
身体にとても悪影響を及ぼします。

女性では生理不順や、生理痛、不妊症などの症状に引き金となります。
また、これから暑い夏に元気に活動して、熱を発散させるためには、
この時期に冷えを抱えては大問題です。
夏の間の活動が滞るだけでなく、その先にやってくる秋、冬になったときに、
冷えを助長してしまうので、アレルギーや大風邪などを引き起こしす原因になります。

ですから、余分な水分は溜め込まずに、常に排出しなくてはなりません。
では、どうしたら水分を排出することができるでしょう?

自分から冷えを取り込まないように、冷たいものの摂取を控えることはもちろんですが、
身体をたくさん使って汗として排出することが大切です。

筋肉を動かすことは、ポンプの役割を果たしますから、
あちらこちらに滞って水の流れを阻害している痰を押し流し、
運動によって生み出された熱により、呼吸により水分を発散させ、
熱を発散させるために、汗として毛穴から排出します。
また、身体の中の流れがうまく回ってくると、各器官も正常に動き出しますから、
余分な水分をちゃんと尿として膀胱から排出できるようになります。

しかし、いくら水分が溜まっているからといって水を飲まないと、
血液中の濃度が高くなり、水の排出を控えてしまうので、いつまでたっても代謝があがりません。
呼び水と言うのでしょうか?新鮮な水は常に取り入れて、
老廃物を含んだ古い水をしっかり排出しましょう。

その際には、常温以上の水もしくは、体液に近いアイソトニック飲料
(市販のものは濃すぎるので、水分代謝のためにも、ダイエットのためにも、
2~3倍に薄めて飲んでくださいね)にして、
飲み過ぎないように気をつけましょう。






2013年5月24日金曜日

ツボで若返り!

めまぐるしかった気候の変化も少し落ち着き、
外は初夏の風が爽やかに吹いています。
ホット一息ついたところで、ふと鏡を見たとき愕然としたことありませんか?

「なんて疲れた顔・・・!」

先週お話したように、肌は身体からのメッセージが如実に出る場所で、
特に顔は全身の反応がはっきりでます。
顔が浮腫んで大きくなるとか、顔色が白や青に変わったり
、その日の体調で様相も大きく変わるものです。

これらを根本的に治すには、やはり全身の状態を整えなくてはなりませんが、
身体の一番外側にある場所ですから、肌自体のトラブルも絶えません。

乾燥した空気の中にいたり、日差しにずっと当たっていたりすれば、
それなりのダメージを受けます。
年齢的なものもありますし、そんなトラブルを少しでも回避したいなって思いますよね。

顔には、全身を整えるためのさまざまなツボがあります。

それらを刺激することで、滞った気(生体エネルギー)や血液や体液の流れを整え、
肌自体のトラブルも、身体の中の不調にも、働きかけることができます。


(1)むくみ、くま
四白(しはく):眼球の下、指1本下のところにあるくぼみ。頬の血行を促し、顔の筋肉を和らげ、
         目の下のくまやくすみ、小じわなど、目の周りに良く効きます。小顔効果も期待。

承漿(しょうしょう):唇のすぐ下のくぼみ。顔のむくみの解消に。
           気血の循環をよくして、肌の代謝を高め、滞りによるくすみやむくみをとる。
           主に、首と顔のむくみに効果的で、小顔対策に期待できる。

(2)しわやたるみ

攅竹(さんちく):左右の眉のそれぞれ最も内側のくぼみ。
          顔と全身のむくみ、目の疲れやたるみシワ予防に効く。
          ゆっくり押すと、目元がすっきりします。

睛明(せいめい):目頭と鼻の付け根のくぼみ。目の周りのシワ予防に効きます。
           疲れ目や充血を改善して、生き生きと輝く瞳を保ちます。
           親指と人差し指でつまむように押しましょう。

(3)くすみ、シミ 

地倉(ちそう):口角の外側。気の巡りをよくして、乾燥した肌を潤わせ、肌をワントーン明るくする。
         くすみ解消とむくみ対策に。

迎香(げいこう):小鼻のよこのくぼみ。鼻だけでなく、皮膚の乾燥を防ぎ、シワを予防し、吹き出物          にもいい美肌ツボ。口の横の法令線が気になるときによく効きます。


マッサージをするときは、指の腹を使ってゆっくりとやさしく押しましょう。
ぐりぐりしたり、爪を立てたりするのは、肌や筋肉を傷めるだけでなく、シワの元にもなります。
呼吸に合わせて、息を吐きながら3~5秒押し、ゆっくりと力を緩める方法で、
3~5回繰り返すのがおススメです。
朝のスキンケア前にすると、お化粧のノリもアップ。
夜のスキンケアの後やお休み前にすると、翌朝の肌が違います。

毎日のツボ押しで、きれいで若々しい顔に。
10歳若返ってみんなをびっくりさせます?

2013年5月17日金曜日

肌荒れはメッセージ

今年は寒いなぁと、いつまでも冬服がしまえないでいたと思ったら、
ここの所、急な夏日で、着る物ががらりと変わりました。
そろそろ本当に初夏の予感。

この時期は身体が活性化して、活動しやすくなる時期ですが、
肌に湿疹が・・・かさかさして・・・かゆみが・・・などの症状を訴える人が結構います。

ここのところの陽気や環境によるものも多いですが、
肌は、体調のバロメーター。
身体からのSOSだったりします。

(1)食べ過ぎたり、飲みすぎたりすると、お腹にたくさんの熱が生じます。
  そして、それが続くとその熱に湿気が交じり合い、べたべたとした熱に変わります。
  それを身体が体外に排出しようとして、
  口や鼻の周りに吹き出物が出たり、顔に脂が浮いてきたりします。
  その熱が激しくなると、口内炎などを生じることもあります。
  こんなときは、消化の良いお腹に優しい食事で腹7分目くらいを心がけましょう。

  中脘(ちゅうかん):みぞおちとおへその中間にあるツボ。
              食あたり、吐き気、胃痛など、胃腸疾患に良く効く。
  天枢(てんすう):おへその外側指3本分。便秘や下痢、胃腸疾患に効く。

  などを、やさしく温めたり(お灸は良く効ききます)すると、治りが早くなります。

(2)ストレスでイライラが続くと、気(生体エネルギー)の停滞が起こり、
  頬や目の周りにしみができやすくなります。
  また、それがひどくなると停滞した場所から熱が生じ、吹き出物ができやすくなり、
  目も充血しやすくなります。
  肌がくすんだかな?と思ったら、肩の力を抜いて、深呼吸をして見ましょう。
  停滞していた気が、深い呼吸とともに流れますよ。

  膻中(だんちゅう):左右の乳首を結んだ中間。
             動悸や息切れ、イライラ、不眠など自律神経失調症に。

  内関(ないかん):手首のしわの中央から指3本分の場所にあるくぼみ。
             気持ちを落ち着かせ、イライラによる胸の熱を発散させる。

をやさしく指で押さえて深呼吸すると、気持ちが落ち着きます。

(3)肌がざらついて荒れやすく、いつも目の周りにシミやクマがでてしまうのは、
  血の巡りが悪く、停滞するからです。
  血は停滞すると、色が黒ずむので、血が停滞した場所にシミやクマができてしまいます。
  こういう症状が出る方は、肌だけではなく、下腹部などに押さえると痛いところがあったり、
  生理がひどかったりする人が多いです。


(4)血が不足すると、全身に栄養を送れなくなるので、肌にももちろん反応が出ます。
  肌がカサカサして潤いがなく、ひどいときはかゆみが出たり発赤したりするのがその症状です。
  また、つめが割れやすかったりささくれができます。
  これは、貧血や生理の量が多いとか、長期に渡る疲労や
  胃腸虚弱であまり食べられない方に多く見られます。

(3)(4)は、血の問題なので、血を司るこのツボをやさしく温めてあげるのがおススメです。

  三陰交(さんいんこう):うちくるぶしの上指4本分にあるくぼみ。
  血海(けっかい):膝のお皿の内側の上端から指3本上。
             血の巡りと分配の調節をする。生理痛にも有効。

(5)肌に張りがなくくすみがち。目、鼻、口の周りにしみができやすく、しわになりやすいのは、
   気の不足によるものです。
   いわゆるパワー不足ですから、肌の感じもなんだかよれよれした感じ。
   寝不足になると、顕著に現れてしまいます。

  関元(かんげん):おへその下指4本。元気付けのツボ。

  ぺこぺこしていて力がない人は、絶対に冷やさないこと。
  やさしく温めてあげてください。(お灸はとてもいいです。)


思い当たる症状、ありました?
一口に肌荒れといっても、その原因はさまざまです。
「肌は内臓の鏡」とも「肌は薄い脳」ともいわれ、
身体の変化にとても敏感な場所です。

鏡を見て「あれ?」と思ったら、
化粧水や栄養クリームをつける前に、身体のメッセージに耳を傾けてあげてくださいね。


2013年5月10日金曜日

ときめき療法?

木々の緑が、どんどん濃くなり、区役所の壁にグリーンカーテンの網が設営されて、
もうすっかり春から初夏へ、季節が移り変わっています。
今日の東京の最高気温は29℃の予報。
気温のほうも、すっかり夏に向かっています。

さて、先日患者さんから、「妊娠できました!」という、うれしいメールをいただきました。
ホルモンのバランスが不安定で、なかなか体温が上がらなかった患者さんで、
「でも、今年はがんばります。」と、気合を入れていた矢先のうれしいニュース。

実は、少し前にJYJのコンサートが東京で行われたとき、
生理がしばらく来ていない患者さんたちが、そのコンサートに行った後、
生理になったという話を聞いて、笑っていたのです。

JYJというのは、K-POPの人気グループなのですが、
(説明なんか要りませんよね。)
3人ともとても魅力的で、コンサートに行った人は、
みんなファンでなくてもファンになっちゃうほど、素敵なコンサートだったそうです。


「素敵な人を見て、ドキドキするのは、女性ホルモンがたくさん出るから、
○○さんも、好きな人の歌やDVDを見たりしたら?」と言う話をしたんです。

「先生に言われたとおり、毎日BIGBANGの歌やDVDを見ていたら、妊娠できました。」
との事。

恐るべしBIGBANG。JYJ。

女性ホルモンの分泌は、生殖作用に働くのはもちろんですが、
老化現象や、女性らしい体型を作ることにもとても関係が深いです。

このブログでも再三お話していることですが、
やっぱりときめきって、女性には大切なんですね。

巷では「オヤジ女子」なるものが流行していますが、女性らしさを忘れて老化を早めるより、

いつまでも乙女心を忘れずに、若々しく過ごしたいものです。



2013年4月27日土曜日

骨折の季節?



もうすぐG.Wです。
相変わらず気候は荒れていますが、それでも少しずつ暖かくなって、
周りの木々や草花も鮮やかに彩り、なんだか気分もウキウキしてきます。
学校や幼稚園、
新しい生活にもようやく慣れて、緊張も少しずつ解れてきて、
外に出かけたい気分にもなります。

でも、こんなときこそご注意。

実は最近、とても怪我の、特に骨折する患者さんが多いのです。
自転車や車などの事故や、スポーツをしていての怪我よりも、
日常の生活の中で怪我をする人が多いようです。

シーツに足の指を引っ掛けて転んだり、タンスの隅に足をぶつけたり。
風邪を引いて、咳込んだ拍子に肋骨を折ったり、
特に思い当たる節がないのに、突然痛くなったので、
病院に行ったら骨折と言われた人もいます。
「後から考えたら、家の片づけをしていて、重いものを運んだけど、あれかなぁ?」

怪我に季節はないはずですが・・・。

骨折と言うのは、骨がぽっきりと折れてしまうものだけではなく、
骨の周りを保護していてる骨膜がはがれたり、欠けたりするものもあります。
しかも外傷によって起こるもの、疲労によって起こるもの、病気によって起こるものなど、
その種類もさまざまです。
特に疲労や病気によるものは、些細なきっかけで折れたりします。

だから、ちょっと転んだだけだから・・・なんて、痛いのを我慢して放っておいたりしないで、
その部分に痛みや腫れ、熱を感じたら、なるべく早く処置をすることが大切です。

骨折を疑う症状は、「痛み」「変形」「腫れ」「内出血」です。
おかしいと思ったら、まず腫れや変形などを見ます。
そして、その部位の骨をそっと押してみましょう。骨折ならば激しい痛みを感じます。
また、ちょっとした動作でも痛みを感じ、夜間痛や安静時痛も続きますから、
このような場合は、速やかに病院にいくことをお勧めします。

外傷によって起こる炎症を最小限にとどめるためには、
まず患部を心臓よりも上にして、すぐに冷やすことが重要です。
受傷してしまったらすぐに、
氷をビニール袋に入れたもの(あれば冷凍のミックスベジタブル)をタオルで包み、
患部をマッサージするように冷やしましょう。
そして患部が動くと激痛を伴うので、しっかりと固定します。

東洋医学で言うと、骨は腎という場所と深い係わり合いがあります。
腎は水分代謝を司ると同時に、生体エネルギーを蓄え、元気を湧き出す場所です。
ですから、骨を傷つけると言うことは、その腎に蓄えてある生体エネルギーを消耗してしまうので、
とにかく疲れやすく、眠気を伴います。
そして、体内の水分を多く消耗するので、水分代謝のバランスも崩れるので、
むくみや排尿などにも影響を及ぼします。

腎を養う黒い食べ物(ひじきやわかめ、黒ゴマ、黒豆など)を食べたり、
無理をせず、疲れたら横になって休むなど、安静に努めましょう。
そして、体の水分をとても消耗するので、水分をしっかり補給してくださいね。

それから意外と意識がない人が多いのですが、
炎症は熱によって助長されます。
ですから、お酒を飲んだりお風呂にはいったりすると、症状をひどくさせてしまいますから、
受傷時は厳禁です。

一番大切なのは、怪我をしないようにすること。
睡眠不足は、骨をもろくさせるので、しっかりと睡眠をとって、
陽のある時間にちゃんと陽に当たり、骨を養いましょう。
(太陽の光に当たることで、カルシウムの吸収を増加させます。)

炎症を温めるのは炎症を助長してしまいますが、
適切な場所にお灸をすると、熱と腫れをとって自然治癒力を高めるので、とても効果があります。
うちの治療院では、骨折などの外傷に「炎症灸」という、特別な灸法を使います。









2013年4月20日土曜日

赤ちゃんラッシュです。




過酷な今年の春に負けず、ただいま鍼灸院はベビーラッシュです。
本日もかわいいかわいい赤ちゃんたちのかわいい声が響いていました。
今日の赤ちゃんは、若い順に1ヶ月、3ヶ月、9ヶ月。
入れ替わり立ち代りやってくる小さな患者さんに、スタッフ一同癒されちゃいます。
泣いている顔も笑っている顔も、本当にかわいいっ。

赤ちゃんを見ると癒されるのは、幸せのホルモンと呼ばれる
「セロトニン」や「オキシトシン」というホルモンが分泌されるからです。
それは赤ちゃんの形状が、視覚的に「セロトニン」や「オキシトシン」を分泌するように
見た人の脳を刺激して、
それによって、赤ちゃんは、全面的に養ってもらう術を得るのだそうです。

ある人は、それを「かわいい光線」と呼んだりしますが、
こうしてたくさんの赤ちゃんを見ていると、本当にそうだなぁって思います。

「セロトニン」や「オキシトシン」は、出産の時に分泌が増え、
母乳を出すホルモンですが、お母さんだけが出すホルモンではありません。
これらのホルモンは、母子愛、男女の愛、家族の愛などさまざまな愛情を生むホルモンで、
それらの対象になるものを五感で感じた時に分泌されるのです。

これらが分泌されると、対象を慈しむとともに、ストレスなどで疲れた脳を安定させ、
自律神経にも働きかけて、脳の緊張を緩めてくれます。
だから赤ちゃんをみると、癒されるわけですね。

生命って本当に不思議ですよね。
すべてが緻密に自然の摂理として組み込まれていて、感心せずにはいられません。

ちなみに、このふたつのホルモンは、リズム運動、太陽の光、そしてコミュニケーションによって
分泌を活性化することができます。

朝、太陽の光を浴びて、分泌のスイッチを入れ、
深呼吸をしてたくさんの酸素を脳に取り入れ、セロトニンの生成を助け、
リズミカルに動くことで、分泌を活性化させて、

今日も一日幸せな気分で過ごしましょう。


2013年4月12日金曜日

大荒れの今年の春、不調を感じる人へ。



今日、藤の花が咲いているのを見つけました。
冬の寒さがもどってきたような気温の中でも、季節は着実に次の季節に向かっているようです。
藤の花の紫に、もうすぐやってくる初夏を感じました。

とはいえ、現実の環境は、相変わらずの大風と、気温のアップダウンに、
多くの人が翻弄されています。
もう春だから・・・と、思わずに、寒いときは寒い、暑いときは暑いと、自分の感覚に素直に従って、
服装を変えましょう。

そして毎回お話しているように、春の風はとてもやんちゃでいたずら好きです。
それに加えて今年の風は、ことのほか強風が続いていますから、
そのやんちゃぶりもただものではありません。

更に、今週はまた黄砂がかなり飛んでいて、
少しブームの去った(笑)PM2.5ももちろん高濃度で飛んでいます。
そして、放射性物質に、ヒノキ花粉、もう少ししたら別の花粉も飛ぶでしょう。

この時期は刺激に敏感で、春の風が運んでくるこれらの物質に過敏に反応します。
そして、一度粘膜が炎症を起こすと、通常なら反応しないものにまで反応し、
目や鼻など外部と近い場所だけでなく、呼吸器系や消化器系などの
内臓の粘膜も反応を起こし、のど痛や咳、痰などのさまざまな症状を引き起こします。

また、風邪(ふうじゃ)そのものが身体に入ると、
気の巡りの邪魔をして体の中のバランスを急激に崩してしまい、
頭痛やめまい、耳鳴り、高血圧などの症状が出たりします。

また、不規則な生活や過労などが続くと、身体の中を巡る気(エネルギー)が弱まってしまいます。
そこに、今日のように気温が低く冷たい風を肌に当ててしまうと、
風邪(ふうじゃ)や冷えが皮膚や体表に入り込んで、ジンマシンを起こしたり、
痺れや麻痺を起こしたりしするので、肌に直接風を当てるのは要注意です。

風邪(ふうじゃ)による症状が、初期の場合は、
発汗によって風邪(ふうじゃ)を追い出すことができます。

ねぎや、生姜、シナモン、薄荷などを食べて、発汗を促すものを食べるといいでしょう。
また、首を冷やしたり風に当たらないようにスカーフやタオルを巻いたり、
ホットタオルなどで温めるのも効果があります。

また、風邪(ふうじゃ)が身体の中に入っても、簡単に動揺しないような身体を作るために、
お腹を冷やさないようにしましょう。
お灸ができる人は、お腹の中脘(ちゅうかん)、関元(かんげん)と言うツボと、
足の内側にある、三陰交(さんいんこう)にお灸するといいと思います。



中脘(ちゅうかん):おへそとみぞおちの中間点。おへそから指6本上くらいの場所。

関元(かんげん):おへその下指4本分。

三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから上指4本分の場所。押してみるとちょっと痛いかも。



2013年4月5日金曜日

.春だから血が騒ぎます。

先週に引き続き、春の風邪に翻弄されっぱなしです。
気温のアップダウンもさることながら、今年の春は大風が吹き荒れて、
毎年、毎季節ごと、その季節の特性が強くなって、
過酷な環境になっているような気がします。

前回、春の邪は「風邪(ふうじゃ)」だとお話しましたが、
風邪(ふうじゃ)という邪は、1年を通して存在します。
春の風邪は東から吹いて,作物や生き物を生長させる力があります。
夏の暑い南風は,作物に実を生らせて成熟させ、西から吹く秋の風は乾燥を運び、
葉や実を落とし、収穫させます。
そして冬の北風は寒さを運び、全ての生き物の活動を休息させて、
エネルギーを蓄えるようになります。

そして春の風に吹かれて、まず元気に活動を始めるのは、「肝」という器官です。
これは前にもお話したように、臓器で言えば「肝臓」に当たります。

肝は、身体が休息期から活動期に入るため、
今まで蓄えていたエネルギーを血(血液)で全身に分配し、
各器官が元気に動けるようにします。

血の運搬は心(循環器)なので、肝は心を活発に動くよう促します。
すると、血流が急に多くなりますから、血液を多く分配されている脳の血流量が減少して、
なんとなくぼんやりしたり眠さを感じたりします。

また、肝と心が司る精神、情志の活動も上昇するので、ホルモンの代謝にも急激な変化が起こり、興奮しやすくなるので、いわゆる「血が騒ぐ」状態になり、肝機能が更に亢進しやすくなります。

肝の性質は伸びやかで活発な活動を好むので、ストレスなどで抑えつけられることを嫌います。
抑えられると、暴れてさまざまな不定愁訴を引き起こします。
特に活発なこの時期は、ちょっとした環境の変化や、
日常のささいな刺激にも過敏に反応して、亢進したり、鬱滞したりと、翻弄されてしまいます。

眼精疲労、頭痛、めまい、イライラ、不眠、精神不安、冷えのぼせ、
動悸、肩こり、筋の引き攣れ、生理不順や、自律神経失調症・・・などのさまざまな不定愁訴は、
急に動き出したエネルギーや血液などに、身体がついてかない症状です。
そして、その動きで、身体は消耗しやすく、だるさや、眠気、無力感などを感じたりもします。
また、冬の毒気を排出するため、にきびや吹き出物なども出やすくなります。

気持ちのいい季節なのに、
身体は不調になりやすい春をうまく乗り切るためには、酸味のあるものを食べましょう。
酢の物、レモン、梅干など定番のすっぱいもののほかに、
この季節は、かんきつ類やイチゴなどの果物も豊富に出まわっていますから、
旬の食材として、それらを摂るのが効果的です。

酸味には、収れん、固渋作用(暴れるものを収めて、固める作用)があるので、
亢進した肝の機能を適度に抑え、「血のさわぎ」を鎮めるので、
興奮を鎮め、体の疲れを癒してくれるので、リラックスして深い眠りをもたらしてくれるでしょう。

しかし、冷え性の人や、体質の弱い人は、もともと血の巡りが悪いので、
酸味は控えたほうがいいでしょう。
また、酸味を取りすぎると、今度は胃腸の働きを阻害してしまうので気をつけましょう。


2013年3月29日金曜日

桜の効能






桜前線北上中。
ただいま、関東地方は桜が満開。
急に暖かくなって一気に咲いてしまい、更に不安定な天候のせいで、
今週末までもたないといわれていたのに、
ここ2~3日の気温低下のおかげで、何とかもうしばらくは楽しめそうです。

この淡いピンク色の花を見るだけで気持ちがうきうきしてしまうのは、
やっぱり私が日本人だからでしょうかね。

さて、日本人が愛してやまない桜ですが、ハーブとしての効能も高いようで、
桜の皮(桜皮(オウヒ))は、漢方薬としても使われます。
効能は、解毒作用があり、咳や喘息、湿疹やジンマシンに効果があり、
風邪薬や、鎮咳去痰薬などに配合されたりします。

また桜の花は塩漬けにして桜茶で楽しんだりしますが、
こちらは二日酔いに効果を発揮し、
葉は桜餅を包んだりしますが、これは防腐効果があるためです。
また、抗糖化作用が強いそうで、これは老化を防ぐのにとても効果があるそうで、
最近注目されています。

桜の香りは、冬の陰鬱な気を払い、心身に安定感をもたらす作用があると言われ、
「魔を払う香」として、香水やお香に使われます。

わ~お。
桜って実はすごいんですね。

目を楽しませてくれるだけでなく、私たちの身体にいろんな効果をもたらしてくれる桜を、
今回は、おうちで簡単に楽しむ方法をご紹介します。

桜風呂

桜の花を浴槽に浮かべる。
葉は、よく洗って細かく刻んで布袋に入れて浴槽の湯に浮かべる。

効能効果:疲労回復、湿疹の予防、改善、消炎作用、安眠効果(不眠症の改善)、
       風邪予防、美白効果

桜の花や花びらを湯船に浮かべるだけで、楽しい気分になりますね。
季節を感じながら、桜の持つやさしい力を少し借りて、
心も身体も元気になれそうですね。


心身の安らぎと、アンチエイジング効果を求めて、
善福寺川緑地公園にて。

2013年3月15日金曜日

春の頭痛とめまい

春の嵐。
毎日が春一番のような強風で、歩くのも大変ですね。
その辺の落ち葉やごみはもちろん、看板まで飛ばされるし、
花粉やら埃やら黄砂やらが、道で渦を巻いているのをみると、
見ているだけでなんとなくかゆくなってきます。

それでも暖かくなって、身体も動きやすくなるし、気分もうきうきします。
良いお天気のときはどこかにお出かけしたくなります。

でも、お出かけする前にご用心。
春の風は、思いの外いたずらっ子なんです。

私たちの周りには、常に身体の中に入ってくると悪さをする「外邪」というものが存在します。
「外邪」というのは、熱、寒、湿、燥(乾燥)、そして風があり、
それぞれの字の後に邪をつけて呼びます。

だから風は「風邪(ふうじゃ)」といい、
東洋医学では、いわゆる風邪と言うのは、
この「風邪(ふうじゃ)」が、身体の中に侵入してきて悪さをする症状を言い、
一般的な風邪症状だけでなく、ぎっくり腰や寝違いなど急性症状全般を指します。

「風邪(ふうじゃ)」は、元気が良く、身体の中に侵入すると、
身体のいろいろなところを動き回り、その場所場所で、痛みを発生させます。

そして、その侵入経路の多くは、後頭部や首の付け根、背中にあるので、
頭痛や首肩こりの症状が出やすいのです。

また、「風邪(ふうじゃ)」が、あちらこちら動いて暴れると、
目や耳(平衡感覚)が、その動きに翻弄されてめまいなども引き起こします。

外邪というのは、その季節ごとに活発に悪さをするものが違うのですが、
春はこの「風邪(ふうじゃ)」の季節です。
ですから、春になると、めまいや頭痛を訴える人が多くなります。

もちろん、頭痛もめまいも、さまざまな原因で起こるので、
一概にこの時期の症状が「風邪(ふうじゃ)」によるものだとは言い切れませんが、
直接風に当たるのは避けたほうがいいでしょう。

そして、暖かくなったからといって、薄着をしたり、胸元やうなじを出したりせず、
もうしばらくはスカーフやハイネックのシャツを着るなどして、
「風邪(ふうじゃ)」が侵入しやすい場所を守りましょう。

もし、それでも症状が出てしまったときは、
後頭部や首の付け根をホットタオルなどで温めてあげるといいでしょう。
また、こういう症状のときは葛根湯がよく効きます。

また、「風邪(ふうじゃ)」は、他の外邪と仲良くなるのが好きなので、
身体を冷やしたり、気持ちがしゃっきりするからと言って冷たいものを摂ったりすると、
冷え(寒邪)や湿気(湿邪)とくっついて、頑固な痛みに変わってしまいますから、
急な痛みなど症状が出たときは、どんな症状であれ、
無理をせず、身体を温めてゆっくり休養をとりましょう。

もちろん、お風呂は厳禁ですよ(笑)

2013年3月8日金曜日

春一番!とともに・・・。

暖かくなりました。
本日の最高温度は22℃。梅も桃も桜の花も、みんなびっくりして飛び起きそう。
もうすぐ日本は、花でいっぱいになりそうですね。
でも、それと一緒に、ありがたくないものもたくさんやってきて・・・。

今話題のPM2.5は、この週末がピークのようです。
急に芽吹くのは、きれいな花ばかりではなく、山の上に咲くスギの花も満開に。
黄砂とともに、やってくるPM2.5と花粉。
この強烈な三つ巴に、花粉症のない私の鼻も、今朝から悲鳴を上げています。
なにか、こう、息を吸うたびに突き刺さる感覚があるんですよね。
だからくしゃみせずにはいられない。

これが花粉症・・・?
デビューしたと思いたくないけれど、この感覚はかなりつらいものがありますね。
息をするのが怖くなりますもの。
花粉症のみなさんの大変さを改めて感じました。

そもそも、PM2.5ってなんでしょう?
もうニュースで散々やっているから皆さん知っているでしょうが、おさらいの意味で。

PM2.5というのは、粒子の大きさのことで、
直径2.5マイクロメートル以下の科学的な微粒子物質の総称です。
これは、主に自動車の排気ガスに含まれているもので、
粒子の大きさがとても小さいため、吸い込むと肺の奥まで入り込んで、
気管支炎や喘息を引き起こす可能性があると言われています。
しかし、特出しなくても日本をはじめ、先進国ならどこでも常時飛んでいる物質です。

ところが、近年の目覚しい発達を遂げた中国では、急激に車が増え、
産業の発達に合わせて工場もどんどん増えていきました。
急激な発達で、それらを規制するまもなく、排気ガスや排煙により、
排出されるPM2.5の濃度は尋常でないものになっていて、
それにより北京市では高濃度の濃霧が発生して、死者を出す騒ぎが起こっています。

この現象は北京市だけでなく、中国の主要都市で深刻な大気汚染が広がっていて、
この空気が、春の偏西風に乗って、黄砂とともに日本に飛んできます。
北京市ほどの濃度ではないにせよ、
普段の濃度の3~7倍のPM2.5が飛来すると言われています。

困ったことに、この時期日本は、花粉の季節でそれらも一緒に大気に溶け込み、
更に、気になる放射能物質もこの大気に混ざりこんで、
想像するだけで気分が悪くなるような有害な大気エアゾルとなって、飛来しているのです。

目には見えないけれど、確実に私たちを包んで、アレルギーを引き起こす大気汚染。
それから身を守るには一体どうしたらいいでしょう?

環境庁などでは、マスクをして防御することを呼びかけていますが、
ちいさなPM2.5は、普通のマスクの繊維の目を通り抜けてしまうと言われ、
今現在、PM2.5を防ぐことができるのは、「N[95]と言う種類のマスクだけだそうです。

でも、マスクにも限りはあります。
ものに頼るのではなく、自分自身で身を守るすべを見につけることが大切です。

一番簡単で、一番効果的なのは、こまめに飛散情報を調べて、
飛散が多い日は外出を控えることです。
環境庁で、随時速報を流していますので参考までに。

大気汚染物質広域監視システム(そらまめくん)HP  http://soramame.taiki.go.jp/
環境省花粉観測システム(はなこさん)HP   http://kafun.taiki.go.jp/

そして、外出するときは、マスクを必ずして(普通のマスクでもしないよりはまし)、
帰ってきたら、外で服に付着した有害物質を払う。
その際に、粒子が小さなPM2.5は、パンパンはたくと舞い散ってしまうので、気をつけましょう。

そして、鼻や目、のどをちゃんと洗うこと。

でも、一番大切なのは、身体の調子を整えておくことです。
アレルギーは、疲労や睡眠不足、ストレスの蓄積のより、引き起こされやすいものです。
規則正しい食事や十分な睡眠をとり、アレルギー症状を出さない身体作りをすることが大切です。

また、粘膜を保護する食品をとるのも効果的でしょう。
ビタミンAは目の機能や粘膜を強化し、免疫力を高めます。
(小松菜、春菊、にんじん、卵黄、チーズ、レバー、うなぎなど)

ビタミンB2は、細胞の再生や、エネルギー代謝を助け、
目や口,鼻など皮膚の粘膜の働きを正常に保ちます。
(レバー、うなぎ、牛乳,卵、チーズ、納豆など)

ビタミンCは、疲労回復に効果があり、粘膜を強化して免疫効果を高めます。

ムチンは、粘膜を保護します。
(納豆、昆布、オクラ、レンコンなど、ネバネバのある食品に多い。)


但し、高カロリーを摂りすぎると却ってアレルギーを引き起こすので、
腹7分目くらいにしておくのが秘訣です。
また、お腹を冷やすと、アレルギーを助長しますから、冷たいものは控えましょう。




2013年3月1日金曜日

冷えを体から追い出そう。



こんにちは。
3月になりました。
ひな祭りが近いと言うことで、本日の賄いは「ひなまつり」仕様。
いつでも乙女な(笑)スタッフのためのお祝いご膳です。
今日は風が強いけれどぽかぽか春の陽気で、
梅の花もちらりほらりとかわいい花をつけはじめていました。
まだまだ寒さが続きそうな中、ひと時の春を感じることができてほんわかうれしくなりました。

今年の冬は冷え込みが強かったように思います。
冷え性の人にはとても堪えたでしょう。
気温的にはそんなに低かったとは思えないのですが、
多くの人が冷感を強く感じていて、
それは身体の巡りが悪い人が増えているからのような気がします。

不規則な生活、偏食や睡眠不足、多大なストレスに囲まれて、
現代人の体温は本来の平熱よりも低くなっています。
それは、身体の巡りが悪くなっているからです。

巡りを良くするには、運動や睡眠をしっかりとることが必要ですが、
応急処置的には、お腹を温めるといいでしょう。
おなかでは、エネルギーを作り出し、それを身体全体にめぐらせる機能があります。
このエネルギーを使って各臓器が働き、熱を作り出すのです。

お腹が冷えていると、この機能がうまく働かず、エネルギーをめぐらすことができないので、
身体全体の動きも悪くなり、だるさを感じ、動きも緩慢になりますから、
余計にエネルギーも、熱の流れも悪くなり、抹消まで行き渡らないので、
手足が冷たくなってしまうと言う悪循環を引き起こすのです。

ですから今日は、お腹を温め身体の巡りをよくするのに、おススメの鍋をご紹介しますね。

「タッカンマリ」と言う韓国風鳥鍋です。

本来「タッカンマリ」は、鶏を1羽丸々使うのですが、
鶏一羽を手に入れるのは大変だし、骨付きだと食べるのが面倒くさいという方のために、
今回は、鶏のもも肉を使った「なんちゃってタッカンマリ」です。

材料(2~4人分)
鶏もも肉・・・2枚
じゃがいも・・・大3こ
長ネギ・・・2本
しょうが・・・ひとかけ
にんにく・・・2~3かけ
トッポッキ・・・適量
白菜漬けもしくはキムチ・・・1パック

鶏がらスープ(素でOK)
昆布・・・1枚

ポン酢
豆板醤
和からし

①水に鶏がらスープ(素)と昆布、しょうが、にんにくを入れて沸騰させる。
  ジャガイモは皮をむき、太目の輪切りにし、
  長ネギは5センチくらいの短冊切りもしくは斜め切りにしておきます。 

②沸騰した①に、鶏もも肉をそのまま入れて10分ほどゆでます。

③鶏もも肉を取り出しハサミや包丁で一口大に切って鍋にもどす。
 ①で切っておいたジャガイモとねぎ、トッポッキを入れて、更に10~15分程度煮ます。

④お好みで白菜漬け、辛い鍋が好きな人はキムチを入れてひと煮立ちで、できあがり。
 ポン酢に豆板醤、和がらしをお好みで加えて、つけていただきます。
 もし細めのにらがあったら、散らして食べるとおいしいです。

⑤締めは、うどんかラーメンがおすすめです。

食べるのが面倒くさくなければ、骨付きを使うといい出汁がでます。
手軽に食べるならもも肉がおススメですけど。
大きなお肉をゆでて、後から切るほうがお肉は柔らかいです。

鶏肉、しょうが、にんにく、長ネギは、身体を温め、血をめぐらします。
じゃがいもはおなかを元気にし、白菜はお腹の調子を整え、熱がこもるのを防ぎます。
そして、キムチや漬物の醗酵食品は、胃腸の動きを助けますから、
冷えが体に残って、いつまでも寒さが取れない今の時期に、
お腹を効率よく温め、身体の巡りを浴するのにとてもいい料理といえます。

食べれば身体はぽかぽか。
おいしく元気になれますよ。


2013年2月22日金曜日

春に向かって恋せよ乙女

寒い寒いといいながら、2月ももうあと1週間で終わり。
大学受験も、高校受験もそろそろ終わりに近づき、
それぞれの成果に、泣いたり喜んだり。

梅のつぼみもほころび、それでも春はもうそこまで来ています。

私事ですが、先週、韓国に行ってきました。
ここのところ定期的に訪韓していたのに、バタバタしていて行けなったこともあって、
どうしても行きたくなって、お休みをいただき行かせてもらいました。
いや~本当に楽しかったです。

若返りの秘訣は、「恋をすること。」と言いますが、
本当にそのとおりだと思います。

本当の恋愛と言うわけではないけど、好きな人(俳優さん)を想ったり、
好きなことに没頭しながら、気の合う人たちと話をしたり、おいしいものを食べたり・・・。

温泉に入ってきたわけじゃないのに、帰ってきたらなんだかお肌はつるつるん。
気分も上がり調子で元気になって、肩こりなんかも解消されてたりして。
日ごろのストレスから、すっきりリフレッシュされたような気分です。

科学的にも、人は好きな人やものを見ると、「ドーパミン」や「セロトニン」といった
脳内伝達物質がたくさん出てくるそうです。

その分泌が増えると、気持ちがうきうきしたり、やる気が出たりするのです。
「ドーパミン」は、幸せな気分にさせてくれるし、
「セロトニン」は気持ちを明るくさせる働きがありますから、
いつも笑顔でいられるし、笑顔は、あごの筋肉が引き上げられるので、
首肩の筋肉のコリを予防することができます。

また、「アドレナリン」は、ドキドキときめきを、
「オキシトシン」は、「幸福ホルモン」と呼ばれ、
脳のストレスを受け流し、心を安定させてくれます。
また、「オキシトシン」は、「セロトニン」を活性化させます。

そして感情が豊かになると、情動をつかさどる視床下部も活発に動き始めます。
ここは、女性ホルモンの分泌も司っているので、
活性化すると、女性ホルモンの分泌もスムーズになります。
分泌される女性ホルモン「エストロゲン」は、美容ホルモンでもありますから、
肌の張りや艶も良くなり、ボディラインも女性らしい柔らかなラインに少なからず貢献します。

どんなことでもいいんです。
日々の生活に流されないで、「好き」と言う気持ちに目を向けてみませんか?
ほんの些細なものに、ほんの少しの時間気持ちを傾けるだけで、ストレスから開放されて、
幸せな気分になれること間違いなしです。

でも、何事も適度が肝心。
想いが強くなりすぎて、興奮が高まると却ってストレスを増します。
「アドレナリン」が過度に強まると、緊張が高まり、
イライラしやすくなり、筋肉が硬直します。
すると、肩こりが起こったり、顔がこわばりしわが出やすくなりますので、ご注意。
 

2013年2月8日金曜日

立春です。

節分も終わり、2月4日は立春でした。
昨日は、東北地方を中心に「春一番」が吹き、そのほかの地方でも強い風が吹いています。
日本ではなじみが薄いですが、明日2月9日は、旧正月で、中国圏や韓国では新年を祝います。
暦の上では、新しい季節の到来です。

春といっても、まだ春の最初。
実際には、まだまだ寒い日が続きます。

それでも、身体も少しずつ冬眠(笑)から目覚めて、
これからやってくる新しい活動期への準備を始めます。
今までのように、寒いからといってネコのようにコタツで丸くなっていては、
春を迎える準備ができません。
でも、だからと言って薄着になって、外を走り回るのもお勧めできません。
では、春の初めのこの時期、どうやって過ごせばいいでしょうか?

冬は休息期で、身体は最低限の活動で動いて、
身体のメンテナンスを行い、新しい季節に活動するためのエネルギーを蓄えています。

一方、春は活動期になりますから、身体はがらりと変わります。
身を縮めていた筋肉や肌が少しずつ緩み、動きやすい状態になり、
内に秘めていたエネルギーを発散させて動きを活発にさせます。
しかし、まだ外は寒いですから、直接冷たい風に当たってしまうと、
開き始めた毛穴から、容易に風邪の侵入を許してしまいます。

また、身体を活動させるためには、陽気と言う温かいプラスのエネルギーが必要です。
身体に蓄えていたエネルギーは、陰気という冷たいマイナスのエネルギーですから、
そのエネルギーを温めて、陽気に変える必要があります。

ですから、身体を冷やしてしまうと、陰気を陽気に変えることができず、
うまく活動期の身体に変えることができません。

ですから、春が近づいたからといって、薄着にならず、
しっかりと防寒をして、身体を守りましょう。

また、活動エネルギーは、身体の内側から外へ伸びやかに流れていきます。
春のエネルギーは、特に、新芽が伸びるように伸びやかに流れるので、
抑えられたりすることを嫌います。
ですから、きつい服などではなく、ゆったりとした服を着て、
リラックスして春のエネルギーが流れやすくしましょう。

この時期は、寒暖の差が大きく、身体がそれについていくのも大変です。
この季節とうまく付き合うには、特に意識して生活しなくてはなりません。

めまいや頭痛、のぼせなどは、
この春のエネルギーをうまく調整できないために、起こりやすい症状です。
こんなときは、身体を締める物を緩め、お腹を温めてゆっくり深呼吸してみましょう。
春のエネルギーの巡りがよくなり、身体が少しずつ楽になるでしょう。





2013年2月1日金曜日

2月3日は豆まきをしましょう。

お正月が来たと思ったら、もう2月です。
寒い冬も、日々春に向かって進んでいます。

2月3日は節分ですね。
皆さんのおうちでは、豆まきをしたり、恵方巻きを食べたりするのでしょうか?

節分と言うのは、本来「季節を分ける」(字のまんまですね)
つまり、季節の変わり目の節日を指し、
立春、立夏、立秋、立冬それぞれの前日にあるものでした。
そして、冬から春になるこの時期を1年の境と考えられ、
立春の前日は、現在の大晦日にあたり、平安時代の宮中では、陰陽師らによって、
旧年の厄や災難を祓い清める儀式がありました。

節分に豆をまくようになったのは、室町時代以降で、
中国の習俗が伝わったものだとされています。

豆は「魔滅」に通じ、無病息災を祈る意味があるのです。
ただ、投げる豆は必ず炒った豆でなくてはなりません。
生の豆を投げると、拾い忘れた豆から芽が出てしまうと、縁起が悪いからです。

そして、「炒る」は「射る」にも通じ、
東洋医学でよく使われる陰陽五行の法則
(全ての自然の道理は木、火、土、金、水の5元素に分類される)により、
厄病は、金(硬い、冷たい、固まる)に分類されます。これが鬼にたとえられます。

一方、「火」は、「金」を溶かすことができることから、
「火」は「金」の作用を消すことができます。(なんだかじゃんけんみたいな法則でしょ?)

「豆」は、「魔目」に通じ、堅い大豆は「金」とされます。
なので、それを「火」で炒って、鬼(金)に投げつけたり、外に投げるたりして、
最後は人間が食べてしまうと言うことで、「魔滅」となり、厄病を退治するわけです。

昔の人の考えって、すごいこじつけですよね。
こういう由来を聞くと、ほほえましくて笑ってしまいますが、
実際、この時期はインフルエンザや風邪が流行し、
寒さからで呼吸器などの不調が出やすい時期です。

「金」の厄病は、呼吸器系の症状にあたり、その症状を緩和させるためには
身体を温め(火)身体を活性化させて抵抗力を高めると言う点でも、
この時期にお祓いをすることで、風邪を引かないように注意するということからも、
ただ単なるこじつけではなく、理にかなっていると言えるでしょう。

今年も、ただいまインフルエンザ蔓延中です。
元気よく豆をまいて、インフルエンザなんてふっ飛ばしましょう。


2013年1月25日金曜日

新しい仲間です



こんにちは。
寒い日が続きますが、治療院では患者さんからめでたいお話がたくさん届いて、
うれしい限りです。
「安産でした。」「母子ともに元気です。」と言う声を聞くと本当にうれしく思います。

そして、うちの治療院でも、ついに新しい家族が増えました。

ふふふ、かわいいでしょう?

少し早めに生まれたので、ちょっと小さめのボクですが、母子ともに元気元気で、
おっぱいをたくさん飲んですくすくと育っております。
これからどんなやんちゃくんに育つのか、みんなで楽しみにしています。

妊娠や出産中は、拮抗するホルモンがくるくると切り替わるため
お母さんの身体はバランスを崩しがちです。

しかも妊娠出産による体力の消耗はもちろんのこと、
その後すぐおかあさんは、おっぱいを生まれたばかりの赤ちゃんに与えなければなりません。
そのおっぱいは、お母さんの骨や血液から作られています。
一人の子どもを生み育てるということは、ある意味命がけといえるでしょう。

本当にお母さんてすごいですよね。

三陰交と言うつぼは、足のうちくるぶしの上、指4本分のところにあるツボで、
妊娠出産に必要なエネルギーが流れる3つの経絡が交わる場所です。
そのツボを刺激すると、そのエネルギーのバランスが整えられ、女性にはとても大切なツボです。

妊娠5ヶ月を過ぎたころからそこに「安産灸」と言うお灸をすえるのですが、
妊娠の安定期にはいる中期から出産まで、そこにお灸をすると、
身体のめぐりがスムーズになり、めまぐるしく変わる出産時のホルモンにもしっかり反応できる
母体を作ることができます。
安産灸をした妊婦さんは比較的、短時間に、でも短すぎないちょうどいい分娩になります。
また、出産後のいわゆる「産後の肥立ち」もよく、健やかに育児に向かうことができますから、
この安産灸をぜひお勧めしています。

また、自分自身でお灸を据えるその時間は、赤ちゃんとの絆を深くしますから、
母子ともに、穏やかに出産を迎えることができるでしょう。

2013年1月18日金曜日

インフルエンザがやってきた

年が明けるとともに、ノロウイルスの声が小さくなったかと思ったら、
日曜日の突然の雪とともに、インフルエンザになったと言う声が大きくなってきました。
1~2月はインフルエンザ発症が例年ピークを迎える時期。
1月も半ばを過ぎ、今年もインフルエンザの季節がやってきました。

今年の流行状況は、今のところはA香港型が多く検出されているようです。
しかし、一般の風邪もかなり流行っていますから、
インフルエンザなのか、風邪なのか、判断が難しいですね。
病院にいけば、インフルエンザの検査をすることもできますが、
検査は一般的に発症してから24時間以上経過しないと検知できないといわれていますが、
実際はもっと時間が経過しないと出ないこともあるようです。
ですから陰性が出ても、インフルエンザではないと断定されたわけではないので、
経過観察が必要です。

インフルエンザは、1月18日現在、注意報レベル
(今後4週間以内に大流行する可能性があるレベル)
に達した都道府県が、東京、愛知、福岡など、20都道府県に達したとのことです。

インフルエンザは、感染してから通常1~2日で、突然かつ急激に症状が出ます。
その症状は、38度以上の発熱、悪寒、倦怠感、
頭痛、関節痛、筋肉痛などの全身症状が強く、
普通は熱が下がってくると、のどの痛み、鼻水、咳などの風邪症状が出てきます。
しかし、風邪との複合型も結構あって、その場合はのどの痛みなどが先に出たりします。
また、胃腸風邪との複合体の場合は、嘔吐などの症状が出たりします。

症状の出方はそれぞれ違うので、
この時期に熱が出たら、インフルエンザを疑うのが正解でしょう。

インフルエンザウイルスは、患者の咳やくしゃみによって空気中に浮遊し、
また、人の往来する場所のドアノブや、カーテン、電車やバスの手すりなどに付着して、
3時間以上生き続けるため、感染しやすい状況になります。
ですから、なるべく人ごみには出ないようにして、
外出したら手洗いとうがいを徹底することが、感染を予防する有力な方法だと言えます。

インフルエンザの予防には、前にも書きましたがエキナセアが有効です。
病院ではタミフルなどのインフルエンザ薬を処方されますが、
そういうものを飲む場合は、ハーブは飲むのを一時中断してください。
(薬とハーブで効果が相殺されてしまうため)

しかし、薬を使っても使わなくても、ウイルス感染は通常4~5日で終結します。
それらの類の薬を使いたくない方は、
エキナセア(免疫力を高める)にプラスして、エルダー(抗炎症作用)を飲むとよいでしょう。

インフルエンザの薬の飲み方については、前回、詳しく説明していますので、
そちらもあわせてご覧ください。

「インフルエンザに罹ってしまったら」
http://maumu-mokumoku.blogspot.jp/2012/01/blog-post_27.html

もし家庭で患者さんが出たら、前回ご紹介しました消毒水で消毒するといいと思います。
(ペットボトル消毒水:500mlのペットボトルの水に、塩素系ハイターキャップ4分の1を入れる)

そして水分補給には、OS1をお使いください。
(水1ℓに砂糖40g(大さじ41/2)、塩3g(小さじ1/2))

大椎と言うツボは、体表のバリアを高めて
「外部からの刺激」(風邪や寒さ、暑さなど)から身体を守る作用があります。
大椎は、首を前に曲げたときに、首の付け根の一番飛び出る大きな骨の下のくぼみです。

風邪やインフルエンザで悪寒がしたときなどはもちろん、
予防のためにタオルやマフラーを巻いて守ったり、
ホッカイロなどで温めるのはお勧めです。








2013年1月14日月曜日

もくもくチーム新年会

あけましておめでとうございます。
少し遅れてのご挨拶、申し訳ございません。

本日の東京は雪。
せっかくの成人式、着飾った女の子たちが、少しかわいそう。
でも、艶やかな色が真っ白な雪に映えて、よりきれいに見えます。
更にいいオンナ度倍増(笑)
これも、いい思い出になりそうですね。

さて、治療院の方は、営業を再開して1週間となりました。
お正月明けから、ノロやら、のど風邪やら、大忙しの1週間でした。
現在、少しずつ、不気味にインフルエンザが拡大中。
みなさま、外出の後のうがいと手洗いを忘れずに。

治療院の方は、年末年始と、ノロの猛威に珍しく(!)負けて、
納会を堪能し損ねた人(私です(笑))、体調不良が抜けきれなかった人などがいたのと、
何分最終日の最後の客だったため、できるメニューが限られてしまっていたこと、
身内でもうすぐ出産の人がいたので、産む前に!(笑)ということで、
納会リベンジ!という名目で、新年会を同じ店でやりました。
途中、偶然みえた患者さんも1人、かなり強引に誘って。



ふふふ、おいしそうでしょう?
本当においしかったです。
ノロにかかったスタッフは、体重が2~4キロ減ったのですが、
こんな具合で食べていたら、即リバウンドしそうで・・・来週から気をつけなくっちゃ。



あと、春巻、酢豚、じゃこ炒飯、タンタンメン、海鮮粥・・・
そしてデザートも、おいしくいただきました。

写真がないのは、撮る前に食べちゃったから。
かなり気をつけて、食べる前に撮ろうと思っていたのに・・・
おいしい物の前にするとわすれちゃって。
おいしい物には本当に目のない私たちです。

こんな私たちではありますが・・・本年もどうぞよろしくお願いします。