2014年11月7日金曜日

冬の養生

北風とともに冬がやってきました。
今日は立冬。
冬の初めの日にふさわしく、冷たい風が頬を撫でていきます。


天気の良い日は、まだ日差しが暖かくて過ごしやすい秋の陽気ですが、
朝晩はめっきり冷えて、昼間との温度差が10℃以上の日もあり、
上掛けも薄手のものからダウンやコートを着る人も増えてきてました。


冬という季節は、植物は枯れて土の中で根を張り、動物は冬眠します。
人間も自然の摂理に従い、活動期の春夏から、休息期に入り、
エネルギーのベクトルは外から内へ、、「蔵」することに動きます。
ですから、冬は無理な活動は控え、
身体を冷やさないようにゆっくり過ごすことが大切です。


身体に「蔵」されたエネルギーは、
疲れてガタがきている場所を補修したり、消耗した場所を潤し、
来シーズンの春に元気に活動できる身体を準備します。


また、寒気から身体を守るために、毛穴を閉じ、身体を固めるため、
気血の循環が悪くなります。
すると、筋肉や関節の痛みが出やすくなり、
血管や循環の障害の発症率が高くなります。


だからといって身体を緩めてしまうと、
今度は外気の冷えや乾燥が身体に侵入するのを許してしまいます。
休息期は、身体の機能も低下していますから、
さまざまな不定愁訴を引き起こしやすくなります。


急な寒暖の差にも、なかなかついてけませんから、
温かい部屋で汗を掻いたらこまめに拭き、
急にふく冷たい風を身体に入れないために、
袖や裾のつぼんだ服や、薄手の服を重ねる。


温かいものを食べて身体の中から身体を温める。
汗を掻かなくても、水分の消耗は夏と同じくらいですから、
水分は少しずつこまめに取る。


お風呂に入ったら、最後に手足と顔に水をかけて、
外気に触れる前に毛穴を締めるなど、
衣食住ともに、気を付けることが大切です。


休息期ですから、もちろん睡眠はたっぷりと。
早寝遅起きが、冬の正しい過ごし方です。


忙しい現代人。
これから忙しさもピークになりますが、
できるだけ休息を取ることを心がけ、
来年も元気に過ごせるように、生活を見直しましょう。