2011年12月31日土曜日

心も身体も良いお年をお迎えください~だいこん

2011年も残すところ今日1日となりました。
今年は本当にいろんなことがありました。
自然にも、時にも翻弄された1年でした。
みなさんにとって、今年はどんな1年だったのでしょうか?
明日からは2012年。
2012年は、低迷した2011年から昇り龍のように運気が上昇してくれますように。

さて、先日、今年最後のリクエストがありまして。
この話題で、2011年を締めくくろうと思います。

「だいこん」
1年の締めくくりが大根とは何事か!とお叱りを受けそうですが、
何を隠そう、大根は消化を助けてくれるお正月には欠かせない野菜なんですよ。

大根は「涼性」で、消化不良を解消する力がとても強い野菜です。
「涼」の性質から、胃液が逆流して起こる、「胸やけ」など、体内に熱がある場合に特によく効きます。
おもちは「熱性」の食べ物なので、
食べ過ぎると胃の中に熱をこもらせてしまい、胸やけを起こしやすくします。

大根には、さまざまな消化酵素が含まれていて、それが消化を助け、毒素を分解してくれます。
酵素は皮に多く熱の弱く損失も早いので、
消化不良の解消のために食べる場合は、大根おろしが最適です。
大根を下ろす時、皮をむかずに下ろすのがお勧めです。

しかし、逆に体が冷えて胃腸の働きの弱い人は、生で食べると余計身体を冷やしてしまうので、
加熱して食べましょう。
大根は加熱することによって冷やす体質から温める体質に変わり、咳や痰を抑えます。 
生姜と合わせて煮込めば効果絶大です。

でも、いくら身体に良くても、大根一本って結構な量ですよね。
そこでたくさん消費できて、体を温め、胃腸の調子を整えるレシピをご紹介しますね。
けて大根と鶏だんごの鍋。

具はお好みでいいのですが、うちでは鶏だんごと一緒に合わせます。
材料
大根、ニンジン、マイタケ、鶏だんご、豆腐、春菊
だし醤油、みりん、生姜汁、片栗粉

大根とにんじんを、ピューラーでうすくスライスする。これがみそです。
薄く切った大根やニンジンは、食べやすく、山もりの大根スライスだってぺろりといけます。

だし醤油とみりんで少し甘めのだし汁を作ります。
片栗粉を少し加えて、だしが具に絡みやすいように、少しとろみをつけておきます。

その中に、最初に鶏だんご、マイタケ、豆腐を入れて煮、
沸騰したら大根ニンジン、春菊を加え、ひと煮立ちしたらできあがり。
大根もにんじんも薄いので、さっと煮るだけでやわらかくなります。
逆に煮すぎると崩れてしまうので、しゃぶしゃぶするくらいがいいです。

あとは普通の鍋のポン酢に大根おろしを加えると、
身体を冷やすことなく酵素の効果を得ることが出来ます。

お正月の料理に飽きた頃、ぜひお試しくださいね。
                            

2011年12月23日金曜日

おなか、大丈夫ですか?

ああ、とても寒いです。
今日から日本はクリスマス連休。
子どもたちは、いつもよりも早く終業式を迎えて、今日からうれしたのしの冬休み。
なのに、私たちは・・・今日も楽しいお仕事DAY (笑)

この時期は楽しいパーティやデートで盛り上がりますよね。
で、もちろん暴飲暴食に走ってしまうわけで・・・。
その場の盛り上がりはとても大事だけれど・・・
夜、みんなが寝静まってから一人布団の中で後悔するはちょっと悲しい。
その為にも、腹八分目で抑える勇気を。

それでもやっちゃったときは・・・
胃もたれ、胸やけ、腹張・・・さまざまな症状が出てくるでしょう。
でも、つらい胃腸をさすりながら、薬を飲む前に!
どんな不調にも「○○胃腸薬」を・・・と言うのはちょっと待って。
症状には、いろいろな理由が隠れていて、その理由を除去しなくては、不調を治すことはできません。

例えば同じ胃痛でも、焼けるような痛みは胃酸過多です。
過食によって胃酸分泌が盛んになりすぎ、胃壁を自らの胃酸で傷つけることで起こります。
すっぱいものが込み上げてくるなどもそれです。

暴飲暴食に走ってしまうとエネルギーが過剰になるとともに、
身体に余分な老廃物や水分が溜まってエネルギーの流れを阻害してしまいます。
阻害されるとそこに熱が発生し、胃液が過多に分泌されます。
胃壁は普段は胃液に傷つけられることはありませんが、
分泌が過多になると、さすがに耐えられなくなって粘膜を荒らしてしまいます。

このタイプはお腹が張って便秘になりがちで、出ても粘っこい便などの症状が出でやすいです。
こんな症状のときは、消化の良いものを少なめに取り、少し身体を動かすのがいいでしょう。
身体を動かすと、過多なエネルギーの消費とともに、老廃物をや水を処理しやすくなります。

そして、熱がこもりやすく冷たいものを取りたくなりますが、それはかえって逆効果なので控えましょう。
荒れた胃壁には、睡眠とリコリスがお勧めです。
睡眠時間は胃の修復時間。
リコリスは、粘膜を保護して修復を手伝ってくれます。
それに、食べたり飲んだりする前に、リコリスを飲んでおくと、ある程度の予防にはなります。

似たような症状で、イライラしやすかったり、偏頭痛が伴ったりするときは、ストレスによるものです。
ストレスは、肝に作用するので、それによって肝が暴れてか熱を生じ、身体に熱をこもらせてしまいます。
特に胃腸はこの熱を溜めやすく、上記のタイプと同じような症状を引き起こします。
ですから、この肝という機能を落ち着かせなくてはなりません。
ですから肝機能を整えるミルクシッスルを飲むことをお勧めします。

また、上半身に溜まった熱はいろいろな不調の原因になりますから
、身体の中に溜めないように発散させることが必要です。
運動や気分転換をしてエネルギーを発散させ、熱を生じやすい香辛料などは控えましょう。
また、吐くことを意識して呼吸をすると楽になります。

それとは別に、朝、胃が重くて吐き気がする・・・などの症状は、消化不良です。
そんなに食べていなくても、便が便秘と下痢を繰り返すタイプや、下痢や軟便にすぐになる人は、
身体のエネルギーが不足していて胃腸がもともと弱いか、弱ってSOSを出している状態です。
先のような症状が続くと、胃腸を傷めて機能の低下を引き起こして
このような症状に移行することもあります。

これは胃腸の機能が低下してエネルギーを作りだせず不足している状態です。
ですからこのような人が前記のような人と同じように、身体を動かしたりすると、
余計に消耗してしまいエネルギー不足が悪化してしまいます。
ですから、このような人は、無理に食べようとせず、ゆっくり休養して睡眠をとりましょう。
そして機能が低下するとお腹も冷えてしまうので、
湯たんぽなどで温めて、少しでもお腹が動きやすいように補助してあげましょう。  

2011年12月16日金曜日

白菜のおいしい季節です

]:こんにちは。
今年は暖冬なのかと思えば、12月を境にやっぱり冬は冬らしく寒くなってきて、鍋がとてもおいしいです。
鍋と言ったら、白菜。今年も大きくてずっしりした白菜が店に並んでいます。
スタッフのSさんからの「白菜って、この時季たくさん食べるけれど、身体にいいのかしら?」という質問をいただいたので、
今日はその「白菜」についてお話することにします。

今が旬の白菜。
浅漬けにしたり、鍋にしたり・・・今年の冬もとってもおいしいですよね。

東洋医学では、食事は栄養素を摂取すること以上に大切なことです。
食材にはそれぞれ性質や作用があって、それらを組み合わせることによって、身体を整えたりすることもできます。

白菜の性質は「涼~寒」そして「甘」と言う部類に分類されます。
これは、身体の中の余分な熱を取り、胃腸に作用して消化を助けて、便通を良くする作用があります。
特にストレスやイライラによる便秘や、食べ過ぎのによる便秘によく効きます。
また、高血圧にも効くとされていますが、足の冷えによる高血圧には向きません。
また解毒作用があり、とくに身体に残るアルコールを抜くことから、生で食べると二日酔いを和らげます。

ただし、性質は「涼~寒」と言って、冷やす傾向になる食物なので、食べ過ぎると身体を冷やしてしまいます。
ですから冷え症の人は、生で食べてはいけません。
必ず火を通して、ショウガやニンニクなどの「温性」の食べ物と一緒に食べると、よいでしょう。

そこで、冬にぴったりなレシピをご紹介。
これは我が家の定番メニューです。

白菜のニンニク黒コショウ鍋。
材料
白菜、マイタケ、豚肉薄切り、にんにく、黒コショウ

作り方
1、白菜、豚肉を一口大に切る。
     にんにくは、薄くスライスする。
2、1で下ごしらえしたものを、白菜、にんにく、マイタケ、豚肉、黒コショウ一振りの順に重ねて鍋に入れる。
3、鍋に蓋をして、そのまま火をかける。

水を一切使わず蒸すように調理します。
白菜の甘みが凝縮されて、とてもおいしいですよ。
食べる時は、お好みでポン酢で。

黒コショウとニンニクの味が、とても効いておいしいです。
黒コショウとニンニクは「熱性」の食材で、「涼~寒」の「白菜」と合わせると、お互いの性質が合わさり、
冷え性の人も、熱がこもりがちの人も、誰でもおいしく食べられます。
寒い冬の夜に、お試しを。
きっと身体がホカホカニなります。

2011年12月9日金曜日

勉強と睡眠の関係

只今、兄ちゃん期末の真っただ中。
うちの治療院のTさんも、卒試の真っただ中。
毎日遅くまで勉強ご苦労様です。

やることが多くて、覚えることが多くて。
寝る間も惜しんで、勉強、勉強。
だけど、うちの兄ちゃんは、試験の日は、寝るのが早いんです。
下手すると、いつもより早い。
それで、聞いてみたんです。
「テスト前なのに、何でそんなに早く寝るの?勉強ちゃんとやってるの?」って。
そうしたら、
「睡眠不足は、記憶力低下の最大要因だからね。
それに一日3時間暗記するより、1日30分を6日やった方がずっと覚えているもの。」だって。

「へ~!!」でした。
そりゃ、遅くまでやっても効率よくないのはわかっているけれど、
私なんかは気持ち的に、ギリギリまでやらないと落ち着かなかったけれど、
「私とは違うんだなぁ・・・ちゃんと考えてんだ。」って、感心しちゃいました。

たしかに、夜は寝るもの。寝るという行為は、何もしないのではありません。
夜は身体を休ませ、疲れや体調の不具合など、身体に起こった問題を解決します。
寝ている間に、翌日活動するためのエネルギーを身体に蓄え、翌日ベストな状態で迎えるために身体を整えているのです。

その時間を、無理矢理起きて勉強するのは、確かに疲労の蓄積で、脳の機能が低下して、記憶力が低下するし、
そのうえ、メンテナンスの時間を割いているわけなので、翌日の為の準備もやりきることができません。
当然脳はメンテナンス時間もフル活動している訳ですから、エネルギーも不足します。

また、食べ物を消化するのには、大変なエネルギーを必要とします。
消化している間は、エネルギーはフル活動でお腹を巡ります。
それなのに、夜遅くに夜食など口にしたり、夕食を遅くにとると、その分エネルギーはお腹に集中されるので、頭は回りません。
そして、寝ている間は、そのおなかの修復も行います。それなのに、食べたものがお腹の中に残っていたら、
その分の時間を消化に回されてしまい、メンテナンスも十分でないので、翌日、エネルギーを作り出しきれなくなります。
すると、またエネルギーの不足により、脳の機能低下を引き起こす・・・。

夜は潔く寝る。
これが、テストをうまく乗り切る近道なのかもしれません。
  
・・・これで結果が出ればね。
頼みますよ。
後で「あれ?」なんて言わないでね。

2011年12月2日金曜日

韓国へ行ってきました。

こんにちは。
急に冬将軍の到来。
今朝は寒くて、鼻水が止まりません。
気温からすれば、12月にこの温度は例年並みだそうですが、今までが、今までなので・・・。
一昨日と昨日の気温差は、約14℃!
これじゃあ、身体がびっくりしても仕方がありません。
ともかく、こんな日は身体を冷やさないように万全の注意をして外にお出かけください。

さて、ブログの更新を先週お休みしてしまいましたが・・・。
実は私、相当遅めの夏休みをいただいて、ひとり韓国へ行ってきました。
私も初めての長期(私にしては)滞在だったので、その間、周りのスタッフにも負担をかけてしまいました。ごめんなさい。
でも、おかげでとても、楽しい旅行をさせていただきました。感謝します。

普段、乾燥肌の私は、旅行から帰って、かなりつるつるしっとり状態。
ストレスからの解放。
大好きな人との幸せなひととき・・・(あ、変な意味ではなく。大好きな韓流スターに逢いに行ってきたのです)
そして、これでもかと言うほどの野菜と発酵食品。
身心ともに、よいことをやっているのですから、これでお肌の状態が悪い訳がありません(笑)

それでも連日、現地で落ち合った友達と、限りないおしゃべりなどで、夜更かし、夜食、そして便秘。
(日本にいる時は、毎日快便な私なのに。)
本来ならば、お肌につけが回ってくるような状態なんですけどね。
それを上回る、効果が出ていたみたいです(笑)

ところで、帰国後、「あ、日本に帰ってきたんだ~。」って、感じる瞬間あります。
それは・・・トイレに用を足した紙を、捨てる瞬間です。

韓国は、下水事情が、日本と違っていて、紙を流すことができないんです。
いや、アジアでトイレに紙を流せるのは、日本だけと言っても過言ではありません。

普通、ホテルに滞在していれば、「どうして流しちゃいけないんだろう?」的な、日本と変わらないトイレ事情ですが、
実際問題、水に溶ける紙を流せば・・・という問題でもないようで、
まあ、間違って1回流してしまったくらいでは、大丈夫なんですが、
たくさんの日本人が宿泊して、紙を流してしまったりすると、大きなホテルでもつまって大変なことになります。
トイレの隣にゴミ箱が必ず置いてあって、そこに用を足した紙を捨てます。

最初はなんとなく、「大丈夫だろう。」と思って、習慣も手伝って、流してしまうことが多かったのですが、
今回、韓国の田舎の方へ遊びに行ったんです。
そこでトイレを借りた時、「これは・・・流してはいかん。」と思いました。
そういうトイレだったわけです。

トイレ事情は、そのまま国の先進を表わしているような気がします。
これからどうなるかは別として、下水が完備されている日本は素晴らしと思います。

まあ、そんなわけで、それから気をつけて、紙はごみばこへ捨てていたわけです。
たった1週間なんですけど・・・。
習慣て、身につくものなんですね。
用を足した紙を捨てようと、無意識にゴミ箱を探す自分がいて・・・。
で、ハッと気がつくんです。
「流していいんだった・・・。」と。

こんなことで、日本を実感するなんてどうかと思うんですが・・・。
ともかく無事に帰ってきました。
これからまた、頑張って働きます!はい。

・・・だから、また行ってもいいですかぁ?