2013年5月31日金曜日

むくみ解消には

五月晴れの後、いきなりの入梅宣言。
今年の梅雨は、「メリハリのある梅雨」だそうで、
入梅はしたけれど、晴れ間も時々見られそうです。
その代わり、雨が降ったら、結構激しそうですけど・・・。
毎年、時期も様相も違うから、その対処も大変ですが、
梅雨は四季があるからこそある季節ですから、不快症状も含めて楽しめるようにしたいものです。

梅雨と言えばむくみ。
朝、顔がアンパンマンみたいにパンパンになっていたり、
足がムクムクに太くなったり・・・。
身体がやたら重だるく感じたりして、いやな感じです。

「むくみ」というのは、簡単に言うと身体の中の水の流れの問題です。
ヒトの身体の60%は水分に占められて、血液や体液として、絶えず身体を巡っています。
そして、その流れが滞ると、その場所にむくみを作ってしまいます。

水分の摂取と排出は、飲食を中心に行われますが、
そのほかに、肺や気管による呼吸、皮膚による呼吸や汗などによっても、
摂取と排泄は活発に行われ、体内の水分調節を行っています。

しかし、この時期は湿度が急激に高くなるので、水分代謝が滞りやすくなります。
水が停滞するわけですから、身体は冷えやすくなり、
各器官の機能低下を起こし、更に代謝を低下させてしまいます。
身体が重だるく感じるのはそのためです。

余分な水分が滞ったものを「澱み=痰」といいますが、
この痰は、そこの場所に澱み、詰まって、冷えをとどまらせますから、
身体にとても悪影響を及ぼします。

女性では生理不順や、生理痛、不妊症などの症状に引き金となります。
また、これから暑い夏に元気に活動して、熱を発散させるためには、
この時期に冷えを抱えては大問題です。
夏の間の活動が滞るだけでなく、その先にやってくる秋、冬になったときに、
冷えを助長してしまうので、アレルギーや大風邪などを引き起こしす原因になります。

ですから、余分な水分は溜め込まずに、常に排出しなくてはなりません。
では、どうしたら水分を排出することができるでしょう?

自分から冷えを取り込まないように、冷たいものの摂取を控えることはもちろんですが、
身体をたくさん使って汗として排出することが大切です。

筋肉を動かすことは、ポンプの役割を果たしますから、
あちらこちらに滞って水の流れを阻害している痰を押し流し、
運動によって生み出された熱により、呼吸により水分を発散させ、
熱を発散させるために、汗として毛穴から排出します。
また、身体の中の流れがうまく回ってくると、各器官も正常に動き出しますから、
余分な水分をちゃんと尿として膀胱から排出できるようになります。

しかし、いくら水分が溜まっているからといって水を飲まないと、
血液中の濃度が高くなり、水の排出を控えてしまうので、いつまでたっても代謝があがりません。
呼び水と言うのでしょうか?新鮮な水は常に取り入れて、
老廃物を含んだ古い水をしっかり排出しましょう。

その際には、常温以上の水もしくは、体液に近いアイソトニック飲料
(市販のものは濃すぎるので、水分代謝のためにも、ダイエットのためにも、
2~3倍に薄めて飲んでくださいね)にして、
飲み過ぎないように気をつけましょう。






2013年5月24日金曜日

ツボで若返り!

めまぐるしかった気候の変化も少し落ち着き、
外は初夏の風が爽やかに吹いています。
ホット一息ついたところで、ふと鏡を見たとき愕然としたことありませんか?

「なんて疲れた顔・・・!」

先週お話したように、肌は身体からのメッセージが如実に出る場所で、
特に顔は全身の反応がはっきりでます。
顔が浮腫んで大きくなるとか、顔色が白や青に変わったり
、その日の体調で様相も大きく変わるものです。

これらを根本的に治すには、やはり全身の状態を整えなくてはなりませんが、
身体の一番外側にある場所ですから、肌自体のトラブルも絶えません。

乾燥した空気の中にいたり、日差しにずっと当たっていたりすれば、
それなりのダメージを受けます。
年齢的なものもありますし、そんなトラブルを少しでも回避したいなって思いますよね。

顔には、全身を整えるためのさまざまなツボがあります。

それらを刺激することで、滞った気(生体エネルギー)や血液や体液の流れを整え、
肌自体のトラブルも、身体の中の不調にも、働きかけることができます。


(1)むくみ、くま
四白(しはく):眼球の下、指1本下のところにあるくぼみ。頬の血行を促し、顔の筋肉を和らげ、
         目の下のくまやくすみ、小じわなど、目の周りに良く効きます。小顔効果も期待。

承漿(しょうしょう):唇のすぐ下のくぼみ。顔のむくみの解消に。
           気血の循環をよくして、肌の代謝を高め、滞りによるくすみやむくみをとる。
           主に、首と顔のむくみに効果的で、小顔対策に期待できる。

(2)しわやたるみ

攅竹(さんちく):左右の眉のそれぞれ最も内側のくぼみ。
          顔と全身のむくみ、目の疲れやたるみシワ予防に効く。
          ゆっくり押すと、目元がすっきりします。

睛明(せいめい):目頭と鼻の付け根のくぼみ。目の周りのシワ予防に効きます。
           疲れ目や充血を改善して、生き生きと輝く瞳を保ちます。
           親指と人差し指でつまむように押しましょう。

(3)くすみ、シミ 

地倉(ちそう):口角の外側。気の巡りをよくして、乾燥した肌を潤わせ、肌をワントーン明るくする。
         くすみ解消とむくみ対策に。

迎香(げいこう):小鼻のよこのくぼみ。鼻だけでなく、皮膚の乾燥を防ぎ、シワを予防し、吹き出物          にもいい美肌ツボ。口の横の法令線が気になるときによく効きます。


マッサージをするときは、指の腹を使ってゆっくりとやさしく押しましょう。
ぐりぐりしたり、爪を立てたりするのは、肌や筋肉を傷めるだけでなく、シワの元にもなります。
呼吸に合わせて、息を吐きながら3~5秒押し、ゆっくりと力を緩める方法で、
3~5回繰り返すのがおススメです。
朝のスキンケア前にすると、お化粧のノリもアップ。
夜のスキンケアの後やお休み前にすると、翌朝の肌が違います。

毎日のツボ押しで、きれいで若々しい顔に。
10歳若返ってみんなをびっくりさせます?

2013年5月17日金曜日

肌荒れはメッセージ

今年は寒いなぁと、いつまでも冬服がしまえないでいたと思ったら、
ここの所、急な夏日で、着る物ががらりと変わりました。
そろそろ本当に初夏の予感。

この時期は身体が活性化して、活動しやすくなる時期ですが、
肌に湿疹が・・・かさかさして・・・かゆみが・・・などの症状を訴える人が結構います。

ここのところの陽気や環境によるものも多いですが、
肌は、体調のバロメーター。
身体からのSOSだったりします。

(1)食べ過ぎたり、飲みすぎたりすると、お腹にたくさんの熱が生じます。
  そして、それが続くとその熱に湿気が交じり合い、べたべたとした熱に変わります。
  それを身体が体外に排出しようとして、
  口や鼻の周りに吹き出物が出たり、顔に脂が浮いてきたりします。
  その熱が激しくなると、口内炎などを生じることもあります。
  こんなときは、消化の良いお腹に優しい食事で腹7分目くらいを心がけましょう。

  中脘(ちゅうかん):みぞおちとおへその中間にあるツボ。
              食あたり、吐き気、胃痛など、胃腸疾患に良く効く。
  天枢(てんすう):おへその外側指3本分。便秘や下痢、胃腸疾患に効く。

  などを、やさしく温めたり(お灸は良く効ききます)すると、治りが早くなります。

(2)ストレスでイライラが続くと、気(生体エネルギー)の停滞が起こり、
  頬や目の周りにしみができやすくなります。
  また、それがひどくなると停滞した場所から熱が生じ、吹き出物ができやすくなり、
  目も充血しやすくなります。
  肌がくすんだかな?と思ったら、肩の力を抜いて、深呼吸をして見ましょう。
  停滞していた気が、深い呼吸とともに流れますよ。

  膻中(だんちゅう):左右の乳首を結んだ中間。
             動悸や息切れ、イライラ、不眠など自律神経失調症に。

  内関(ないかん):手首のしわの中央から指3本分の場所にあるくぼみ。
             気持ちを落ち着かせ、イライラによる胸の熱を発散させる。

をやさしく指で押さえて深呼吸すると、気持ちが落ち着きます。

(3)肌がざらついて荒れやすく、いつも目の周りにシミやクマがでてしまうのは、
  血の巡りが悪く、停滞するからです。
  血は停滞すると、色が黒ずむので、血が停滞した場所にシミやクマができてしまいます。
  こういう症状が出る方は、肌だけではなく、下腹部などに押さえると痛いところがあったり、
  生理がひどかったりする人が多いです。


(4)血が不足すると、全身に栄養を送れなくなるので、肌にももちろん反応が出ます。
  肌がカサカサして潤いがなく、ひどいときはかゆみが出たり発赤したりするのがその症状です。
  また、つめが割れやすかったりささくれができます。
  これは、貧血や生理の量が多いとか、長期に渡る疲労や
  胃腸虚弱であまり食べられない方に多く見られます。

(3)(4)は、血の問題なので、血を司るこのツボをやさしく温めてあげるのがおススメです。

  三陰交(さんいんこう):うちくるぶしの上指4本分にあるくぼみ。
  血海(けっかい):膝のお皿の内側の上端から指3本上。
             血の巡りと分配の調節をする。生理痛にも有効。

(5)肌に張りがなくくすみがち。目、鼻、口の周りにしみができやすく、しわになりやすいのは、
   気の不足によるものです。
   いわゆるパワー不足ですから、肌の感じもなんだかよれよれした感じ。
   寝不足になると、顕著に現れてしまいます。

  関元(かんげん):おへその下指4本。元気付けのツボ。

  ぺこぺこしていて力がない人は、絶対に冷やさないこと。
  やさしく温めてあげてください。(お灸はとてもいいです。)


思い当たる症状、ありました?
一口に肌荒れといっても、その原因はさまざまです。
「肌は内臓の鏡」とも「肌は薄い脳」ともいわれ、
身体の変化にとても敏感な場所です。

鏡を見て「あれ?」と思ったら、
化粧水や栄養クリームをつける前に、身体のメッセージに耳を傾けてあげてくださいね。


2013年5月10日金曜日

ときめき療法?

木々の緑が、どんどん濃くなり、区役所の壁にグリーンカーテンの網が設営されて、
もうすっかり春から初夏へ、季節が移り変わっています。
今日の東京の最高気温は29℃の予報。
気温のほうも、すっかり夏に向かっています。

さて、先日患者さんから、「妊娠できました!」という、うれしいメールをいただきました。
ホルモンのバランスが不安定で、なかなか体温が上がらなかった患者さんで、
「でも、今年はがんばります。」と、気合を入れていた矢先のうれしいニュース。

実は、少し前にJYJのコンサートが東京で行われたとき、
生理がしばらく来ていない患者さんたちが、そのコンサートに行った後、
生理になったという話を聞いて、笑っていたのです。

JYJというのは、K-POPの人気グループなのですが、
(説明なんか要りませんよね。)
3人ともとても魅力的で、コンサートに行った人は、
みんなファンでなくてもファンになっちゃうほど、素敵なコンサートだったそうです。


「素敵な人を見て、ドキドキするのは、女性ホルモンがたくさん出るから、
○○さんも、好きな人の歌やDVDを見たりしたら?」と言う話をしたんです。

「先生に言われたとおり、毎日BIGBANGの歌やDVDを見ていたら、妊娠できました。」
との事。

恐るべしBIGBANG。JYJ。

女性ホルモンの分泌は、生殖作用に働くのはもちろんですが、
老化現象や、女性らしい体型を作ることにもとても関係が深いです。

このブログでも再三お話していることですが、
やっぱりときめきって、女性には大切なんですね。

巷では「オヤジ女子」なるものが流行していますが、女性らしさを忘れて老化を早めるより、

いつまでも乙女心を忘れずに、若々しく過ごしたいものです。