2013年11月29日金曜日

秋もPM2.5大発生中






木々が色付き、「秋だなぁ・・・。」なんて思っていたら、
師走の声を聞く前に、北風とともに冬がやってきました。

日中は日差しがあれば暖かいけれど、
風の冷たさに、肌をなでられるとぞぞっと寒気がしてしまいます。

そんな中、先週お休みをいただいてソウルに行ってきました。
先週は初雪が降ったソウル。
でも、その後はとても暖かくて過ごしやすかったのですが、
週末にPM2.5の大襲撃にあい、目も鼻もぐしゃぐしゃになってしまいました。





空も霞がかって、よく見えません。
朝、高層ビルの上のほうが見えないときは、さすがに怖いと思いました。

普段、マスクをかける習慣のまったくないソウルの人たちが、
マスクをしている姿をちらほら見かけ、
「今日はPM2.5が、大量に流れてきているらしい。」と、
彼らの口からきいて、そのすごさを実感。

春に日本で話題になっていたとき、
韓国では知っている人がいなかったくらいのPM2.5。
大陸続きで、影響がないわけがないと思っていました。

ともかく、なるべくマスク着用ではいたけれど、
洋服や髪の毛についたPM2.5が、室内も浮遊していて、目と鼻のどを直撃。
咳と鼻水が止まらなくなって、ようやく今日あたりから収まってきたところ。
私は喘息も持っているので、発作も出掛かって、こわかったです。
恐るべし!高濃度PM2.5。

羽田に着いたときのクリアな青空のなんとうれしかったことか。
でも、日本が落ち着いたかと言うとそういうわけではありません。
偏西風や季節風に乗って、相も変わらずPM2.5は降り注いでいます。
今年は特に移動性高気圧が張り出しているので、
それが落ち着く12月までは注意が必要です。
PM2.5予報によると、西日本を中心に来週多くなりそうだと言うことです。

PM2.5によって起こる症状は、「目の痛み」「のどの痛み」「気持ちが悪い。」「鼻が出る。」
など、アレルギーによって起こる痛みと似ているので、区別がつきにくいです。
また重症感染を起こすと、呼吸器系を介して肺や気管支に入り込んで、
人体に悪影響を及ぼすと言われています。


巷では、大気汚染だけでなく、そろそろインフルエンザの声も聞こえてきましたし、
そのほかのウイルスも蔓延していますから、
引き続き、マスク着用で、外から帰ってきたら手洗いうがいをすることが大切ですね。


2013年11月15日金曜日

寒くなりました。
立冬も過ぎて、今は小雪という、冬の初めの季節です。

夏の暑さがいつまでも残って、なかなか秋にならないと思っていたら、
やっぱり季節はちゃんと冬をつれてくるようです。

寒さとともに、今年ものど痛や咳、鼻水の症状を多くの人が訴えています。
呼吸器系は、乾燥と寒気をひどく嫌いますから、この時期は症状が出やすいのです。

また、冬は腎という機能が不安定になります。

普段は、食べたものをお腹でエネルギーに変えて全身に送っています。
腎はそのとき使わなかったエネルギーを貯めて置く場所です。

そして、必要なときにそれを取り出して、必要な場所に送ります。
貯めていたエネルギーは冷たいので、一度温めないと使えません。
ガスレンジなどで温めないと食べられないレトルト食品のようなものです。

生体エネルギーをレトルト食品とすると、腎はそれを温めるガスレンジのようなもので、
温めるためには、腎本来の持つエネルギーを使います。
これは生命そのもので、先天性のエネルギーで、後からは決して増やすことができません。


ですから、腎のエネルギーは大切に使わなければならないのですが、
身体が冷え切っていると、必要以上にそのエネルギーを使って温めなければなりません。
生体エネルギーを消耗してしまうと、体温も維持できず、
体力、抵抗力が弱くなってしまうので、風邪やウイルス性疾患にかかりやすくなったりします。
体温が1℃下がると、免疫力が20%低下すると言われています。

そのことからも、身体を温めることがとても大切だと言うことがわかりますよね。

冷たい外気から身を守り、身体を温めるには、
首はもちろん足首、手首と、「首周り」をきっちりしめて、
風や冷気の侵入を防ぐことが大切です。
また、睡眠中は、循環が低下するので、体温も下がりやすくなっています。
特に、末端の手足は冷えやすくなりますから、
寝るときに、湯たんぽを布団に入れると、ぐっすり眠れます。

電気毛布やアンカは、暖かいのですが、身体を乾燥させてしまうので、
あまりおススメできません。

ホットドリンク用のペットボトルにお湯を入れて、タオルなどで巻いた物を入れるのが、
熱すぎず、温かさも長持ちします。
おまけに安上がりですから、ぜひお試しください。

また、身体の外だけでなく、温かい物を食べて、身体の中からも温めるのも、
身体を温めるのにとても効果的です。

今夜もとても冷えそうですね。
これからの季節にぴったりな食材は、豆類、根菜類、鶏肉、豚肉などです。
温性の食べ物に、塩味、辛味を加えると、腎を温め水分代謝がよくなり、
体温が上がりますから、腎のエネルギーを節約することができます。

豚汁などを作って、そこに少しだけ辛味をつけてはどうですか?
身体がホカホカして、寒い夜もぐっすり眠れそうですよ。



2013年11月9日土曜日

舌と身体の関係

冬到来!の冷え込みに、鼻水が自然と垂れてきます。
あんなに暑かった季節も、確実に冬に向かっています。
朝晩の寒暖の差も激しく、ただいま風邪蔓延中。
のどの痛みや咳、鼻水を訴える人がとても多いので、
日ごろの体調管理が、とくに大切な時です。

さて、身体の不調を自覚的に感じなくても、
身体には、ちゃんと体調を知らせる場所があります。
それは舌です。

人間の身体にはたくさんのツボがあり、それを結ぶ経絡と言う道筋があります。
舌はその道筋がたくさん通過する場所で、
各臓器の様子がどんどん伝わり、舌の様子がそれによって変わるので、
舌の様子で健康状態がわかるのです。

舌は、通常ピンク色でその表面を白っぽい苔状のものに薄く覆われ、しっとりと潤っています。
それが身体に熱があると、舌の色は赤く充血します。
逆に冷えると、苔状のものが厚く舌を多い、舌の色も薄くなります。

また、よく舌がひりひりすると「胃が悪い。」とか言いますよね。
舌はお腹の状態を映し出すものとされて、消化機能に深く関わっています。
消化機能が低下すると、水の代謝が悪くなり、全身に巡る栄養の不足が現れるので、
舌の状態は、ぽってりと大きくむくみ、舌の苔は厚く粘り気があります。
お腹のほうに自覚症状がなくても、そんなときは食事をちゃんと節制しないと、
後でつらいことになりますので、ご注意。

全身の栄養が欠乏して、気力がなくなるような状態のときは、
身体の失調とともに舌もやせて薄くなり、苔も生えることができなくなりつるつるになります。
このような舌だと、なかなか元気になりにくい状態なので、
無理をせず、休養をとり、少しずつ消化の良いものを食べることが大切です。

また、舌は精神状態や循環とも深い関係があり、
ストレスが多く、イライラしやすいときは、舌先が赤くなり、時に荒れてひりひりと痛んだりします。
また、赤い粒々が舌の表面に現れたりすることもあります。
こんな場合、動悸や不眠症などが起こりやすくなります。

ストレスが長く続き、精神的に疲れきってしまったりすると、
今度は循環作用が低下するので、うっ血を起こし、舌は薄い青紫色になります。
また、心臓が疲れたりしても同様に紫がかります。

貧血症は、舌は白っぽく柔らかく、
熱が高かったり、身体のどこかに炎症があったり興奮していると、
舌は充血して鮮やかな赤になります。

食べても食べてもお腹がすくとか、明らかに暴飲暴食を欲しているときなどは、
舌は赤く充血しているのに、苔は白く厚く覆われ、舌先などは苔が剥げて、
荒れた感じになってひりひりすることが多く、全体的に乾燥しています。

こんな時は、胃腸は疲れすぎて自虐的になっていますから、
「あれ?こんなに食べれるんだ~。」と、気楽に欲求のとおりたくさん食べてしまうと、
その後、がっくり壊れてしまいます。

また、アレルギー症状がひどいときは、舌の表面の苔がまだら状にもしくは、
あちこち交互に剥げて地図状の様子になったり、
真っ白く苔に覆われたりします。

これから流行するインフルエンザなどのウイルス性の疾患にかかると、
真っ白く苔に覆われ、舌先のほうがプツプツとします。(赤いプツプツではない。)

毎朝歯を磨くときに、鏡でちらりと舌を見てみてはいかがですか?
自分の身体の様子に意識をすることで、体調管理もしやすくなるものです。
また、痛いとかつらいとかうまく伝えられない子どもの体調も、
舌を見ることでわかることもあります。

舌は心と身体を表す鏡です。
身体のメッセージを、ちゃんと受け取ってくださいね。