2012年4月27日金曜日

ストレスに負けない身体を作る(4)~アサリ

実際の気温はさておき、季節は春から初夏に変わろうとしています。
スーパーに並ぶ食材も、その様相が変わってきています。
そんな中、今回取り上げるのは「アサリ].。
今の時期、旬の食材です。

子どもたちが小さい頃、毎年千葉の浜に潮干狩りに行きました。
砂に穴を開けて、時々口(?)を出しているところを狙って、スコップなどで掘り起こして、
出てきたアサリを拾うのはとても楽しかったことを覚えています。  
偏食家だった、下の子が、アサリを採る楽しさから、アサリを食べられるようになったこともあって、思い出深い食品です。

さてこのアサリの効能はというと・・・。
身肉は、タンパク質、脂肪、カルシウム、リン・鉄分・ヨウ素・ビタミンB族を多く含んでいます。
また、うま味成分の中に入っている、タウリンは肝機能を助け、動脈硬化や高血圧を助けます。
殻は、実はミネラルの宝庫で、漢方薬でも「蛤蜊粉(ゴウリフン)」という名称で、痰切りに使われていたりします。

東洋医学的にみると、アサリは微寒性で、身体の余分な熱をおさめ、痰を鎮める作用があります。
ですから、イライラやストレスの多い人や高血圧の方にはいい食材です。
この時期に起こりやすい、肝の暴走によるめまいや偏頭痛にも効果があります。
また、身体の臓器を潤し補養するので、
疲れすぎて元気の出ない人や、お腹の弱い人、貧血、二日酔い、糖尿病の人によいとされます。
ただ、身肉は、消化が悪いため、胃の悪い人には負担になりやすいので、控え目に取る方がいいでしょう。

アサリのうまみは、殻と身の間にある液体に含まれ、殻はミネラルが豊富です。
ですから、殻ごと調理する汁物や、炒め物が、よりたくさんの栄養を効率よく取ることができます。
特に汁ものは、そのスープに栄養素が溶け出しているので、胃の弱い人にも食べやすいですね。

旬の今の季節は、肉も太り、うま味も増えておいしいアサリ。
効率よくおいしく食べたいものです。

お勧めレシピは、アサリと香草のスパゲティ
香草は、ストレスやイライラを解消してくれますので、アサリと一緒に食べるとより効果的に、肝機能を助けます。

材料
アサリ、にんにく、香草(しそ、セロリ、バジル、パセリなど、お好みのもので)
スパゲティ、塩コショウ

ニンニクを油でいため、そこにアサリを入れる。
口の開いたところで、ゆでたスパゲティを投入して一緒に炒める。
最後に、香草を入れて、さっと火が通ったところで止める。
(セロリを入れる場合は、ニンニクと一緒に炒めます。)

2012年4月13日金曜日

身体に優しいスィートです。



春はスタートの季節。
アレルギー体質のかわいい患者さんから、入園祝いのおすそ分けをいただきました。

おいしそうなケーキでしょう?
食物アレルギーの患者さんなのに、このケーキは食べても大丈夫なんです。
見た目は普通のケーキなんですが、
実は、アレルギー性の高い卵や、乳製品、白砂糖を一切使っていないケーキなんです。

クリームは豆乳で作ったカスタード風クリームや、ホイップクリーム。
伊予間やオレンジで作ったタルトや、グラノーラショコラで作ったチョコレートケーキなど、
お味も外観も、普通のケーキとまったく変わらないんです。

そうはいっても、スポンジやタルト生地には小麦が使われていたり、
ケーキによっては、ナッツ類が入っているので、全ての人に安全だとは言えませんが、
ケーキの材料は全て表示されてるので、アレルギーのないものをチョイスすれば、
彼女のようにいろいろな食物アレルギーを持っていても、スイートを楽しむことができます。

この分野は、ここ何年かの間にいろいろ研究されて、
アレルギーを持っていてもさまざまな食事を楽しむことができるようになりました。
アレルギー以外でも、乳製品や白砂糖類は、おっぱいを詰まらせる原因になりますので、
母乳をあげているお母さんは、これらのものを避けて食事をしている方も多いでしょう。
日々の育児などで、疲れてくると、必要以上に甘いものがほしくなるのに、
食べられずストレスを感じているお母さんにも,こういう店があるとうれしいですよね。

もちろん。
いくら身体に優しいといっても、甘いものは、カロリーが高いものにはちがいありません。
たくさん食べれば、身体に害になります。
お祝い事や、自分へのご褒美など、ちょっとした息抜きに少しだけ・・・で、お願いしたいですけど。


〈チャヤ マクロビオティックス〉


2012年4月6日金曜日

春の風邪

鬼のかく乱・・・と言うか、日ごろの不節制の当然の報いと言うか・・・久しぶりの大風邪をひきました。
何年かぶりに熱を出して、仕事も休むと言う状態。
熱も上がったり下がったりで、かなり体力を消耗してしまいました。
春の嵐に大風邪。しゃれにもなりません。

春の邪は風です。
春の嵐のように、風が暴れて、体調にも影響を及ぼします。

季節が変わって急に温かくなると、身体も緩んで毛穴が開きます。
気温のアップダウンは激しいので、毛穴も開閉がついていけません。
そこに、今回の春の嵐のような風が吹き抜けると、開いた毛穴から風邪(ふうじゃ)が入ってしまい、風邪を引き起こします。
風邪も、一般的なのど鼻の風邪から、めまいや頭痛、ぎっくり腰や肩痛、顔面麻痺など、さまざまな症状を引き起こします。
突然の急性症状は東洋医学上、風邪に分類されます。

この時期は、冬に貯めた毒素をデトックスして、新しく活動をするための身体に変わります。
冬にちゃんと休養を取っていなかったりして、十分なエネルギーを蓄えていなかったりすると、
身体に負担がかかり過ぎて、調節がうまくいかず、逆に調子を崩してしまったりします。
すると、風邪やウイルスを、簡単に侵入を許してしまったり、打ち勝つことができなくなります。

春だからと言って、急に薄着をして肌を露出して風に直接当たってしまうと、
かなりの確率で風邪をひいてしまいますのでご注意を。
週末の東京は桜も満開の予感。
花見に行くときは、襟やスカーフなどで首周りを守ってお出かけしましょう。

今回の風邪で、かなりお世話になったのはハーブ。
いつものエキナセアはもちろん、のど鼻咳にレッドクローバー、身体の炎症を抑えるのに、エルダ―がとてもよく効きました。


エルダーは、抗炎症作用があり,発熱の軽減、扁桃腺、風邪、咳に有効です。
また、花粉症による、鼻粘膜やのどの炎症や、慢性間接リュウマチや坐骨神経痛などにも効果的です。


レッドクローバーは、血液浄化作用、利尿作用,去痰作用、強壮作用、抗痙攣作用があり、皮膚疾患、咳,喘息,むくみに有効です。
また、潰瘍や抗がん剤としても効果があります。
但し、レッドクローバーは、抗血液凝固剤を服用している場合には使えませんので、注意が必要です。