2012年2月10日金曜日

冬の養生法

今年の冬は、しっかり寒いです。
少し昔は、冬といえばこれくらいの寒さだった気がするけれど、
地球温暖化のせいなのか、ここのところずいぶんと暖かくなっていたので、
急に昔の寒さに戻ると、なんだか前より寒さを感じてしまいます。

地球温暖化といいつつも、地球は氷河期に少しずつ近づいているという人もいます。
これから地球は暑くなるのか、寒くなるのか、一体どっちなんでしょうね?

どちらにしても、両極な季節なので、この先も身体にはしんどい気候が続きそうです。
急激な変化にちゃんとついて行けるように、身体を作って行かないといけませんね。

さて、「冬」と言う季節は、東洋医学で言うと「蔵」という役割を持っています。
寒さから生命を守るために、生命力を身体の奥に貯めておく季節と言う意味です。

この時期に夏と同様にエネルギーを発散させてしまうと、
寒さに熱を奪われ、生命力をどんどん消費してしまいます。
また、春や夏に消耗した身体の機能を回復させ、来年の地固めをする時期でもあるので、
なるべく身体の奥にエネルギーを引き込む必要があります。

そこで身体は、体表のエネルギーの損失を防ぎ、身体の中の修復を効率よく進めるために、
毛穴や筋肉をギュッと締め、活動を抑えて、エネルギーの無駄な消費を防ごうとします。
ですから、1年の中で、一番身体が固まりやすい時期だとも言えます。

肩をこわばらせ、背中を丸めた姿勢になりがちで、肩コリや背中の張りを訴える人も増えます。
首回りをしっかり守って冷気や風が入ってこないようにし、
温かい服装で体表からエネルギーが放出するのを防ぐことが大切です。

しかし、厚着をしすぎたり、部屋を暖め過ぎると、毛穴が開いて汗をかいてしまい、
却って身体を冷やしかねないので気をつけましょう
なにごとも「適度」にすることが必要です。

また、夜は冷気を身体にとりこみやすいので、
夜更かしをしないようにして、睡眠を十分に取りましょう。
身体は、寝ている時に修復をするので、寝不足は厳禁です。

それでも、日々のストレスや仕事の疲れで、身体は強張りがちです。
それを解消しようと、筋肉をほぐすことは大切ですが、こりこりに固まった首や肩を回すのは危険です。
どちらも大きな筋肉の繊維が、集まっている場所です。

不用意に、硬く凝り固まった筋を、大きく動かしてしまうと、その筋を痛めてしまいます。
強く揉むのも危険です。
縮こまって固まってしまった筋肉は、温めたり、ゆっくり伸ばして、優しい刺激で解してあげましょう。
また、首や肩の筋肉の付け根である頭のマッサージもお勧めです。
後頭隆起という、後頭部の少し骨が出っ張った場所や、耳の周りをマッサージすると、首や肩の筋肉がほぐれます。
首は、腕や肩の筋肉と神経が集まる場所なので、直接マッサージすると、傷める危険があるので避けましょう。

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