2012年6月15日金曜日

梅雨のむくみ対策

入梅をすぎたら、一気に本格的な梅雨になりました。
今年はしっかり雨が降る感じですね。
でも例年よりも気温が高くないので、まだじめじめとした不快感はありませんが、
湿度が上がると身体にいろいろな影響を及ぼします。

身体には水があるのは皆さんもご存知でしょう。
身体の機能を助ける「いい水」のことを、「津液(しんえき)」といいます。
この水は、体表や口、鼻、目など、粘膜や皮膚を潤し、
身体の動きによって発生した余分な熱を冷ましたりして、体温調節や精神安定に関与しています。

また、身体の奥を巡って骨や髄を潤し、関節の動きを円滑にしたり、
血液や内臓を潤すなど、大切な働きをします。
しかし、たくさんありすぎると体に悪影響を及ぼします。

「津液」は、食べ物を消化するときや呼吸などで、エネルギーとともに作り出されています。
そして、余分な水は汗やおしっこ、呼吸によって排出されます。
しかし、冷えや疲労で、代謝が低下したり、肩こりなどによって呼吸が浅くなると、
余分な水を排出しきれず体に残ってしまいます。
これが、むくみの原因です。

「津液」は、こうなってしまうと身体の機能を助ける「いい水」から、
体に悪影響を及ぼす「悪い水」になってしまいます。

水は本来冷たいものです。
しかも、重いので停滞しやすいので、停滞した場所を冷やし、機能低下を引き起こし、
重だるさを感じます。
またその場所に居座ることで、そこを流れる気や血の巡りを阻害してしまうので、
痛みや機能低下を誘発してしまいます。

今の時期は、湿度が多いのでどうしても身体に「悪い水」を溜めやすくなっています。
でも、だからといって水を飲まないのは間違いです。
「悪い水」は、身体では不要な水で、使えないものです。
ですから、ちゃんと使える「いい水」を身体に取り入れて、
身体の動きを円滑にする必要があるのです。
飲みすぎや冷えすぎた水分を取り入れるのは、新たな「悪い水」を作る引き金になりますが、
常温以上の適量の水をしっかり取ることをお勧めします。

それでは、この「悪い水」を解消するにはどうしたらいいでしょうか?
それは身体を温めることです。
冷えによって低下した機能を高め、新陳代謝を促して、汗やおしっこで排出させます。
また、身体を動かすと、筋肉の収縮がポンプ作用になり、
停滞しているものを押し流してくれるので、排泄しやすくなります。

また、緑豆もやしや、春雨は、「悪い水」を流して排泄させる作用があるので、
むくみや身体が重い感じがするときは、ぜひお勧めしたい食材です。

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