2014年10月3日金曜日

関節と身体の関係

清々しい風が吹いています。
陽の光もキラキラして、お出かけしたくなるような陽気です。
去年の今頃は、まだ暑かったけれど、
今年は秋らしい過ごしやすいのがうれしいですね。
こんなときは少し身体を動かして、代謝を促したいものです。


人間の身体はいろんな骨がつながってできています。
骨と骨の間(関節)には隙間があり、
その隙間があることにより潤滑に関節が動かすことができます。


しかし、姿勢の悪さや、過度な動作などにより、その場所に疲れがたまると、
そのすきまは、筋肉の緊張などにより引き付けられて隙間が狭くなってしまいます。
骨と骨の間の隙間には、血管や神経が通っているところも多く、
隙間が狭くなり詰まってくると、血液や神経の流れが悪くなり、
身体の動きや働きが悪くなり、
そこに老廃物がたまりさらに滞りを作るという悪循環を作り出します。
この「滞り」が「こり」です。


また、骨と骨の隙間が詰まると、逆にほかの骨間の隙間が広がりますから、
それを支えている筋肉に負担がかかり、今度はその部分が弱くなってしまい、
負担をうけとめられないと、痛みを引き起こします。


その場所には東洋医学でいうところの「ツボ」がたくさん点在しており、
内臓にも密接につながっているので、この場所が詰まったり、こりができると、
内臓の不調にもつながります。
(逆に、内臓の不調からこりがでることもあります。)


たとえば、パソコンやデスクワークなどで前傾姿勢が多いと、
肩甲骨あたりの脊椎間や筋肉が緊張し、コリが生じます。
そのあたりの筋肉は、呼吸を助ける筋肉でもありますから、
呼吸が浅くなったり、咳が出やすくなります。
逆に咳風邪などをひいたり、ぜんそくの人も背中が張ります。
この辺りに呼吸系と関係するツボがあるのも納得できます。


胃が悪くなると、胃を動かす固有筋が緊張します。
すると、脊柱に走る中枢神経に伝わり、
脊椎の周りで背中を支えている筋肉が緊張し、
その緊張が背骨や肩周辺の筋肉まで上のほうに伝わり、
背中から首に近い肩筋肉が硬直します。
この辺りには、胃に関係したツボが多く点在していて、
昔から、肩と胃は関係が深いことがわかっています。
ですから、肩こりがひどい人は、胃も弱くなりやすいといえそうです。


東洋医学と西洋医学は違うと思われがちですが、
ちゃんと突き止めていくと、実は同じことを言っていることが多く、
とても興味深いです。


関節の詰まりは、身体の動きや機能を低下させ、
「こり」は身体の巡りを阻害し、、一か所の「こり」はその次の「こり」を生み出し、
数々の不定愁訴や、身体の不調を引き起こします。


同じ姿勢で長時間いると、この悪循環を作りやすいので、
簡単でいいですから、こまめに身体を動かして、この悪循環に陥らないようにしたいものです。
また、深呼吸など深い呼吸ができると、身体の巡りをさらに助けます。


こんな気持ちのいい日には、外で深呼吸をして少し身体を動かせば、
身体もすっきりできますよ。

2 件のコメント:

  1. いつもお世話になってます。
    H野です。

    もくもくさんのつぶやきを読んでいて、勉強になることばかりです。


    体の不調は、んなになないのですが、仕事のストレスから、イライラが募っていて、夜、睡眠が浅くなっています。
    なんだか呼吸も浅いような気もします。

    少しでもイライラ解消したいのですが、何かいい方法ありませんか?

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  2. H野さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
    イライラすると、呼吸が浅くなるのは横隔膜が上に上がってしまうからです。
    鳩尾をおへそに向けるようにして呼吸をすると、横隔膜が下がって呼吸も深くなります。
    わかりにくかったら、呼吸をするときに、脇に手を添えて両脇から肋骨を軽く押さえるようにすると、
    簡単に下げることができます。
    また、イライラは肝の病ですから、しじみがとてもいいですよ。
    お味噌汁などにして、食べてみてくださいね。

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