2012年3月16日金曜日

ストレスに負けないからだを作る(2)~春のアレルギー

昨日はとても強い風が吹いていました。
気温も温かくなってきたし、「春の嵐」とでもいうのでしょうか。
久しぶりの自転車は、行きの追い風はとても気持ちよかったけれど、
帰りの向かい風は「ビル風」というのもあって、もろに顔面に受けたら息もできないほどでした。
こいでもこいでも、自転車は前に進まなくて、ビル風って本当にすごい威力です。
高層ビルの立ち並ぶ都心は、もっとすごいんだろうなぁ。

春は風。
そよそよとした春風ならばうれしいけれど、春一番、春の嵐・・・
春は案外強風が吹き荒れます。
季節の風が、北から南に変わるせいもあるのでしょう。

東洋医学でも、春の邪(悪さをする外部の刺激)は「風」です。
おそらくこの季節の流れを見て、昔の人も春は風だと感じたのでしょう。
実際に、春は体調を崩す人も多いです。

そして、春にムクムクと動き出す内臓は、「肝」です。
西洋医学でいうところの肝臓ですね。

春はリスや熊が冬眠から目覚めるように,人間の身体も活動期に入ります。
冬の間、エネルギーを浪費しないように、
固めていた身体を緩ませて、貯めこんでいたエネルギーを活性化させます。
その際に、一緒に溜めこんでいた老廃物や毒素をデトックスさせて、
身体に新鮮な気血を分配します。

冬の間にやってしまった不摂生や、暴飲暴食などがかさんでいると、
肝は過度の稼動を強いられてしまうので,刺激に対して過敏になっていしまいます。
仕事の山を前にして、気分がカリカリして、些細なことで怒ってしまう人間とよく似ていますね。
これがいわゆるアレルギー反応です。

これらの反応を抑えて、快適に春を過ごすにはどうしたらいいか。
それは、やはりキーワードは「お腹」です。

肝という機能と、お腹=脾の機能は、反比例の関係にあって、
どちらかの活動が亢進すると、もう一方の昨日は抑制されます。
ですからこの時期に食べ過ぎたり冷やしたりして脾の機能を傷つけてしまうと、
他の季節より更に肝の機能が暴れだしてしまいます。

ですから、この春は、おいしいものがたくさん出回りますが、
腹7分目くらいに抑えお腹を冷やさないようにして脾の機能を守りましょう。

そして、肝はイライラなどの精神的なストレスにとても敏感に反応するので、
外出や好きなことで、気分転換を図ったりして、楽しい気分で過ごしましょう。

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