2011年10月7日金曜日

血と頭の関係

中間テストの時期です。
昨日は息子が数学わからないと言うので、珍しく一緒に勉強をしました。
息子は、頭をフル回転させて考えてるのでしょうが、昼間の疲れも手伝って、人の説明を聞きながら、船をこぐ始末。
頑張ろうと思っているのに、身体が言うことを聞かない。これって、なぜでしょう?

人の身体は、血が全身を巡って各臓器に栄養を分配し、老廃物を処理場へ運んでくれることで、正常に機能しています。
たとえるなら、血は生協のような「宅配サービス」と、「清掃局」の二つを兼ねています。
身体にある血の量は決まっていて、その中で各臓器どうしで、やりくりして分け合っています。
その分配を決めるのは「肝」(肝臓)です。そして、その血を「肝」の指令通りに運ぶのが「心」(心臓)です。

どこかの臓器が集中的に働く時は、それを補助するために血は通常よりも多くその臓器に運ばれ、
その分、ほかの臓器は我慢することになります。
食後に眠くなるのは、消化をするために、血が消化器官に集まるからです。
ですから、食べてすぐ動いてしまうと、消化器官に回す分の血が不足してしまうために、消化不良を起こしたりします。
食べ過ぎると頭が働かなくなるのも同じ理由で、
消化器官に血が集中してしまうので、脳に血液が回らず、機能が鈍くなるからです。

身体は昼間は精力的に動きますが、夜は各臓器のメンテナンスをするため、休息を取るようにできています。
それは血も同じです。
昼間、精力的に栄養と老廃物の交換をして「疲れた血」は、
「肝」(肝臓)にもどり、「浄化」されて、新しい栄養をとりこむ時間が必要です。
そして、その血を巡らし続けた「心」(心臓)も、昼間また精力的に循環させるための栄養を補わなければなりません。
これは、身体中の機能を低下させて、身体に巡らせる血を最低限にする必要があります。

それなのに、睡眠時間を削って活動をすると、血と心を潤すことができなくなり、
昼間の活動するために十分な血を循環させることも、十分な栄養を運ぶこともできません。
徹夜でがんばっても、思ったような効率で作業をすることができないのはそのためです。
他のどの臓器よりも血を必要とする「脳」は、特にそうです。

急がば回れ。
効率よく、スピーディに作業をするためには、一気にやろうとせず、
ちゃんとした睡眠や休養を取る方が近道です。
眠気は、栄養補給のサイン。
健康のためにも、仕事の為にも、身体の声をちゃんと聞くことが、効率アップの秘訣です。

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