2011年10月18日火曜日

インフルエンザの話(3)

インフルエンザにもし、罹ってしまったらどうすればいいのでしょう?
インフルエンザは、ウイルス性の風邪疾患です。
ですから、基本的にインフルエンザを治す薬はありません。
「タミフル」「リレンザ」は、インフルエンザの特効薬と言われていますが、ウイルスを倒す薬ではありません。
ウイルスは、体内で増殖をして症状を悪化させます。
これらの薬はその増殖を抑えて、ウイルスが増えないようにする薬です。
自分の力でウイルスを撃退するための、いわば時間稼ぎのようなものです。

また、高熱が出ると解熱剤をよく使いますが、発熱はウイルスを撃退するための防衛反応です。
ですから身体の熱を下げると言うことは、ウイルスの撃退を弱め、増殖を促すことになります。

そして鼻水や咳は、体内に侵入しようとしているウイルスを除去しようとする防衛反応です。
ですから、鼻水や咳止めをむやみに飲むとその働きを抑えて、ウイルスの侵入を許してしまいます。
薬をむやみに飲むことは、逆に病気の治りを悪くしてしまうこともあります。
しかも、ボルタレン類の解熱剤は、脳症を起こしやすいことでも知られています。

ウイルスの疾患は、薬は効果がありませんが、時間がたてば自然にウイルスは死滅して、症状が軽減されるので、
安静にして休んでいれば、基本的には治ります。
結局ウイルス感染の一番の予防も治癒も、免疫高めることです。  
そのためには、十分な睡眠と、適度な運動と食事、を取り、ストレスを減らすことです。
そしてもしかかってしまったら、とにかく安静にして、身体を温めることです。

しかし、普通の風邪と違って、熱も全身症状も激しいのがインフルエンザです。
小さな子に、重い症状に辛い思いをさせるのは忍びないと思うお母さん、
仕事が忙しくて、おちおち休んでいられないと言う人もいるでしょう。
薬は、副作用を伴いますが、症状そのものも軽減してくれますし、
薬を使った方がいい場合もあります。

また、薬と同様な効果を持つ、エキナセアなどのハーブ類を利用するのも手です。
エキナセアは自浄作用があり、ウイルスや細菌を身体の外に出す効果があります。
副作用のない身体に優しい養生法で、おすすめです。
最近、「タミフル」と、「エキナセア」のインフルエンザの治療効果を比較した研究で、
「タミフル」よりも、効果があったと報告されているほどなので、参考にしてください。

しかし、これは東洋医学からみた鍼灸師のつぶやきであり、絶対的なものではありません。
前記した予防接種も含め、薬を使う使わないは、その人、その家族の考え方によって違います。
何をどうするかは、情報を集めて、家族で納得することが大切です。


ちなみに、我が家は、以前は家族全員で毎年予防接種を打っていましたが、
ここ4~5年は、予防接種をやめてエキナセアを飲んで乗り切っています。



0 件のコメント:

コメントを投稿