2012年3月23日金曜日

ストレスに負けない身体を作る(3)~春キャベツ

ようやく梅や菜の花が咲いて、急に色めき立ちはじめました。
風邪はまだまだ冷たいけれど、日差しが春の到来を伝えてくれます。
暑いコートを脱いでクリーニングに出したいところですが、まだ花冷えになると嫌なので迷ってしまいます。
早くちゃんと春が来ないかなぁ。

さて、春のキーワードは「お腹」。
お腹にとてもいい春野菜は、「キャベツ」です。
今日はそのキャベツについて、お話ししますね。
キャベツは、五臓六腑の機能を調節する働きがあります。
特に消化を促し、気を補う作用があるため、気=エネルギーの足りない人や、
ストレスなどで気持ちを抑え込んだりして、めぐりの悪い人にいい野菜です。
また、毛細血管の循環障害を改善することから、高血圧や、イライラしやすい人にも効果があります。                                                                                                     
栄養学的には、胃腸の粘膜の再生を助けるビタミンUが大量に含まれ、
胃炎や胃・十二指腸潰瘍などの予防治療に役立ちます。
また、血液の凝固させる物質の生成を助け、骨粗鬆症予防に効果のあるビタミンKや、
血管壁を丈夫にするビタミンCも豊富です。

ビタミン類は熱に弱いため、生で食べるか、短い過熱がお勧めです。
しかし、生でたくさん食べると、お腹が冷えて胃が重くなるので、胃腸症状のある人は、温めて食べる方がいいでしょう。

胃腸の粘膜によいビタミンUは、水に溶け出しやすいので、スープとして飲むのもお勧めです。
また、油でさっと炒めると、ビタミンKがよく溶出され、
さらに干しシイタケなどのビタミンD が豊富な食材と一緒に料理するとカルシウムの吸収を促すので、
骨粗鬆症の予防にもなります。

お勧めレシピですが、こんなのはどうでしょうか?



春キャベツとベーコンのスープ

材料:春キャベツ、にんじん、ベーコン、コンソメ(もしくは鶏がらスープ)
サラダオイル、塩、こしょう
1、油でベーコンを炒めた後、千切りしたニンジン、一口大に切ったキャベツをさっと炒める。
2、1にスープを注ぎ(もしくは湯を入れてコンソメを投入)、塩コショウで味を調え、ひと煮立ちしたら、火を止める。

ベーコン(豚肉)は、身体を潤し、回復させる力があります。
そして、「精神のビタミン」と呼ばれるビタミンB1が多く含まれ、イライラしたり、怒りっぽくなるのを防ぎます。
また、にんじんは、胃腸の働きを高め、気のめぐりを助けます。
そして、βカロチンが多く含まれ、肝と関わりの深い「目」を養い、抗酸化作用、老化防止作用もあります。
これらの食材はどれも油ととても相性がよく、油でいためることで栄養素が溶出されるので、
簡単なレシピですが、栄養素を効率よく摂取することができます。

4 件のコメント:

  1. 全部家に揃ってる(笑)今日早速作ってみます!

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    1. お家で作る簡単薬膳です(笑)ぜひ、お試しください。
      煮込まないようにしてくださいね。

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    2. そうだったんですね!
      煮込んでしまいました。
      今三回目作っています。
      今度は煮込まないように気をつけます。

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  2. うはっ。気に入っていただけてうれしいです。
    ビタミン類は熱に弱いので、なるだけ火を通す時間は短くしてくださいね。
    味もその方がおいしいですよ~。

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