2012年12月7日金曜日

冬のお勧め、豆乳鍋

ただいま北日本を、爆弾低気圧が通過中。
ものすごい風と、寒気が襲って、通過中の場所はもちろん、
その影響で、日本中が冷え込んでいます。

皆様、どうか身体冷やさないように気をつけてくださいね。

さて、冬といえば鍋。
こんなに深々と冷える日は、みんなでひとつの鍋をつついてホカホカとしたいですね。
今日のお勧めの食材は豆乳です。

大豆から消化しにくい繊維質を取り除いて(おから)、
大豆に含まれるたんぱく質や脂肪組織を十分に壊してあるので、
とても消化吸収のよい良質な栄養が取れる食材です。
ですから、老若男女問わず、病人や虚弱体質の人にも適しています。

たんぱく質は、皮膚、内臓、筋肉、骨、血などの細胞や組織を作るのはもちろん、
ホルモンなどの材料にもなる大切な栄養素です。

また、大豆の脂質は、不飽和脂肪酸が80%以上占め、
そのうち必須脂肪酸であるリノール酸やリノレン酸の比率が高いのが特徴です。
そのため、コレステロールが少ない上に、
血管に付着するコレステロールを除去する善玉コレステロールを増やし、
更に血流を良くする作用があるので、
高血圧や動脈硬化(コレステロールが原因による)と、それに伴う疾患の予防に効果があります。

そのほか、記憶力を高め、脳の老化やボケ予防、
女性ホルモンの減少によって起こる諸症状にも効果も高く、
たんぱく質だけでなく、豊富なビタミンやミネラルにより、
美肌効果や、貧血予防にも効果があります。(鉄分は牛乳の10倍も入っているんです。)

東洋医学的には、体力消耗を改善し、体に溜まった熱を冷まし、
水分代謝をスムーズにしてくれます。冬は腎という機能が活発に作用し、
次の活動時期のためのエネルギーを貯めます。
この腎の機能を助けて元気を養う豆乳は、
一年の疲れが溜まった身体を養うのにとてもいい食材だといえましょう。

ただ、豆乳は食材の性質上、身体を冷やす作用があるので、
今の時期は、そのまま飲むより、熱を入れて温めて食べた方がいいと思います。
そんなわけで、豆乳鍋をお勧めします。

食べやすいのは、だしと豆乳を1:1か3:2くらいの割合で割ります。
簡単なのはだし醤油(色を良くするには白だし醤油)をお湯で割るといいです。
それに食材を入れて煮れば出来上がり。やさしいお味の鍋になります。

鍋に入れる具は、何でも合いますが、
身体を温める根菜類に、疲れてヘロヘロな時は気血を補う豚肉を、
お腹の調子がいまいちのときは鶏肉、身体が冷えがつらいときはにらやねぎを、
そしてストレスで気分がイライラしているときは白菜などを入れると、更に効果的ですよ。
寒い夜、そんな風に少し鍋の中身も考えて食べてみると楽しいですね。



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